現在、大野市歴史博物館(福井県大野市天神町)で令和2年度企画展「絵図に見る越前大野城と江戸屋敷」が開催されています。
舞台となる越前大野城(福井県大野市城町)は天正3年(1575)、金森長近によって築城されました。
天和2年(1682)、土井
その間、宝永8年(1711)2月4日午後9時頃、藩の会所より出火したために
さらに、安永4年(1775)4月8日午前7時頃には「太郎兵衛火事」と呼ばれる大火で、天守閣や本丸などが焼失。
寛政7年(1795)に天守を除き本丸や藩主館などが再建されますが、同じ形態で復元されています。
越前大野藩の第2代藩主・
城絵図には、その作成目的によって様々なものがあり、大野城や小浜城に多く見られる「石垣修復を願うための絵図」、勝山城や丸岡城、鯖江陣屋の絵図のように「城建設用の設計図」、そして明治初期に陸軍省が作成したような「軍事拠点として城の全容を把握するための絵図」などが見られます。
陸軍省の絵図とその120年前の絵図を比較してみると、城下町や城郭の変遷が見比べられます。
城が取り壊しになった際に
また、土井家に対し幕府から下された屋敷(上・中・下屋敷)周辺の絵図を描いた江戸屋敷図『江戸切絵図「本郷谷中小石川駒込図」』(嘉永3年=1850)や、第7代藩主・
大野城の絵図がこれだけ一堂に会するのは珍しく、色々な絵図の中を自分なりにイメージして巡り歩いてみてはいかがでしょうか!
開催期間は10月11日(日)まで。入館料は、大野市民と中学生以下は無料。大野市外の大人は300円。詳しくは同館へ。