岩宿博物館(群馬県みどり市笠懸町阿左美)に、日本に旧石器時代が存在したことを明らかにした岩宿遺跡の発見者で、在野の考古学者として知られる故相沢忠洋氏所縁の「
相沢忠洋氏は昭和21年(1946)、群馬県新田郡笠懸村字岩宿(現、みどり市笠懸町阿左美)の稲荷山、琴平山とも称される小さな丘陵(岩宿小丘)が接する間に赤土が露呈している切通し、すなわち「関東ローム層」の下部(岩宿地層)から一片の石片を発見します。岩宿遺跡発見への序幕ですね―
それから約3年後の昭和24年(1949)9月20日、黒曜石製で完全な形をした石槍(槍先形尖頭器)の発見し、それ以外にも旧石器時代特有の形をした横刃型、尖刃型石器をはじめ粘板岩製グトボアン(握槌形石器)も発見。これにより、日本にも旧石器時代が存在したことが明らかになります。
常設展示される石器は250点ほどで、岩宿遺跡以前の権現山遺跡(伊勢崎市)、夏井戸遺跡(桐生市)、桐原遺跡(みどり市)などから見つかった手斧、スクレイパー(
この記事へのコメント