戎光祥出版から刊行された『シリーズ・織豊大名の研究』の第4巻は『吉川広家』をテーマにされています。以下、目次を掲載―
◎光成準治編著『吉川広家』(『シリーズ・織豊大名の研究』第4巻)
「毛利両川」の一角である吉川元春の三男として、父・兄死後の吉川家を束ねた功労者である広家の関ヶ原の戦いでの動向を再検討した総論のほか、家臣団構成や秀吉・家康との関係、城下町経営などを考察した9本の重要論文が収録されています。
(目次)
総 論 吉川広家をめぐる三つの転機(光成準治)
第1部 吉川家の権力構造
Ⅰ 戦国後期における吉川氏の権力構成―親類衆・奉行人を中心にして―(木村信幸)
Ⅱ 豊臣期山陰吉川領の形成と展開(長谷川博史)
第2部 広家と本宗家・統一政権
Ⅰ 豊臣~徳川移行期における「取次」―公儀-毛利間を中心に―(津野倫明)
Ⅱ 萩藩成立期における両川体制について―幕府への対応と藩政の動向―(脇正典)
Ⅲ 萩藩の本・支藩関係をめぐって(田中誠二)
Ⅳ 『陰徳太平記』の成立事情と吉川家の家格宣伝活動(山本洋)
第3部 城郭・城下町
Ⅰ 「石つき之もの共」について(木村信幸)
Ⅱ 米子城築城と米子の町(國田俊雄)
Ⅲ 伯耆江美城とその城下町(伊藤創・西尾克己)
※(参考)(書斎の窓)村井良介編著『安芸毛利氏』(『論集戦国大名と国衆』第17巻)
※(参考)「安芸吉川氏とその時代」展
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