時は幕末―天下太平の世の中にあって、何時の間にか内部から朽ち果ててしまっていた徳川幕府(※1)が終わりを迎えようとしているこの時代、開国から戊辰戦争、そして明治維新という大変革の時代の中、友情と絆で結ばれた対照的な2人の若者がいました…
1人は“義”に生きた男・伊武谷万二郎、腕は立つが無骨で真面目な性格が災いして世渡り下手な武士。倒れゆく幕府に忠誠を尽くそうとします。
もう1人は“情”に生きた男・手塚良庵、夢想家で女には滅法だらしないが腕利きの蘭方医…そして、原作者である手塚治虫氏の曽祖父にあたります。
それぞれの信念を貫き自らの人生を切り拓こうとした2人の若者が、藤田東湖・福沢諭吉・西郷隆盛など自分にとり影響を受けた歴史上の人物たちとの交流を経て、種痘所(後の西洋医学所、東京大學医学部の前身にあたる)の開設や黒船来航、戊辰戦争、西南戦争…と激動と混乱の時代を理想と現実に
※1 内部から朽ち果ててしまっていた徳川幕府
因みに、タイトルの「陽だまりの樹」とは、万二郎の心の師である水戸藩の学者・藤田東湖が、因習にとらわれ朽ちかけている幕府に対し、“幕府の内部(人材)は慣習に囚われた門閥で占められて倒れかけている”と
さて、この『陽だまりの樹』は、TVアニメ化や過去4回の舞台上演がなされている作品で、
まず舞台上演が、平成4年(1992)、同7年(1995)、同10年(1998)に中井貴一さん、段田安則さん主演でなされています。
TVアニメ版は日本テレビ系で平成12年(2000)4月から2クール(全25話)放映され、 その中で舞台上演を務められた中井貴一さんがナレーションをなさったんですよね。
そして、今年4月に上川隆也さん、吉川晃司さん主演で舞台上演が決まっています。
主な配役陣は―
- 伊武谷万二郎(常陸府中藩=現在の茨城県石岡市に存在した藩・陣屋=藩士)=市原隼人さん
- 手塚良庵(江戸
三百坂 〔三貊坂〕=現在の東京都文京区小石川で小石川伝通院の裏あたり=の蘭方医、大坂・適塾で緒方洪庵に蘭学を学ぶ)=成宮寛貴さん - おせき(万二郎と良庵が想いを寄せる、元麻布善福寺=現在の東京都港区元麻布に建つ寺院、当寺院内にアメリカ合衆国公使館が設けられ、初代駐日本アメリカ合衆国弁理公使タウンゼント・ハリスらが在留した=住職の娘)=黒川芽以さん
→おせきに一目惚れしたハリスの通弁官(通訳)・ヘンリー・ヒュースケンに暴辱された事で世を儚 み、尼寺へ入ってしまう - 伊武谷千三郎(万二郎の父)=西岡德馬さん
→良庵の護衛を引き受けるが、蘭学医を付け狙っていた楠音次郎により非命に斃 れる - おとね(万二郎の母)=池上季実子さん
- 手塚良仙(良庵の父)=笹野高史さん
- お中(良庵の母)=古手川祐子さん
- おつね(良庵の妻)=大塚シノブさん
- お品(商家の娘、のち丑久保陶兵衛の妻)=笛木優子さん
→安政の大地震で万二郎に命を助けられた縁で、万次郎に思いを寄せ妻になろうとするが、蘭方医の誤診で妻を不治の体にされた事を恨みを持つ丑久保陶兵衛に手込めにされ、身籠 る - 綾(楠音次郎の妹、のち万二郎の妻)=大塚千弘さん
→兄の敵 を討とうと伊武谷家に押し掛けるも、頭部を痛打した後遺症が原因で寝たきりとなってしまい、万二郎の手厚い看護で奇跡的に助かる - 丑久保陶兵衛(お品の夫)=小沢和義さん
- 楠音次郎(綾の兄)=西ノ園達大さん
- 多紀誠斎=目黒祐樹さん
- 緒方洪庵(大坂・適塾の主宰者)=緒形幹太さん
- 西郷吉之助(隆盛、薩摩藩士)=蟹江一平さん
- 山岡鉄太郎(鉄舟)=尾関伸嗣さん
- 勝麟太郎(海舟)=志村東吾さん
- 坂本龍馬(土佐藩士)=賀集利樹さん
- 藤田東湖(万二郎が敬愛して止まない水戸藩側用人、水戸学・尊王論の大家)=津川雅彦さん
各話タイトル(全12回)は以下のとおり―
- 若き獅子たち
- 恋の鞘当て
- 天地鳴動
- 異人との遭遇
- 父の仇
- 蘭方医対漢方医
- コロリと安政の大獄
- 求婚と暗殺
- 万二郎初陣
- 禁じられた愛
- 運命の分かれ道
- 獅子たちの旅立ち(最終回)
番組の主題歌になっている指田郁也さんの「花になれ」、すごく
※(参照)NHK土曜時代劇「桂ちづる診察日録」
※(参照)NHK土曜時代劇「咲くやこの花」
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