(トピックス)近代日本の先駆者で牧之原の相良藩藩主・田沼意次の銅像が完成

除幕式でお披露目された田沼意次の銅像

江戸時代の武家官僚で江戸幕府の老中職や御側おそば側用人そばようにん職を兼任し幕政を主導、また遠江とおとうみ相良さがら藩の初代藩主(相良藩・第一次田沼家初代)だった田沼意次たぬまおきつぐの功績を讃え、ゆかりの地である静岡県牧之原市の相良城本丸跡に建つ牧之原市史料館前に銅像を建立したそうです。

― ◇ ◇ ◇ ―

完成した意次の銅像は台座を含めた高さ3m。意次が相良藩主就任当初だった40代前半に描いたとされる肖像画を基に、衣装も意次が着用していたと伝わる田沼家の家紋の「七曜しちよう紋」があしらわれた狩衣かりぎぬをまとった姿を3Dプリンターを使って鋳型の原型を制作し、堂々とした立ち姿を緻密に表現したもの。

― ◇ ◇ ◇ ―

田沼意次の生誕300年記念事業として実行委員会が令和元年(2019)8月から製作費に充てるために募金活動を募ったところ、市内外から370件の寄付があり、総額865万259円が集まったそうです。さらに、台座部分(230万円相当)についても令和2年(2020)7月、地元の株式会社牧之原石材が寄贈され、目標額に達成し、銅像の建立に目処がたったのだとか…