護良親王の御首級と雛鶴姫伝承
山梨県都留市朝日馬場の石船(いしふね)神社で毎年正月15日に初祭りが執り行われますが、その際に同神社に安置されている大塔宮(おおとおのみや) 護良(もりなが)親王の「御首級(ごしゅきゅう)」が公開されます。
護良親王は南北朝時代、足利尊氏と対立した後醍醐天皇の皇子で、同神社に残る伝承では、建武2年(1335)、足利氏によって鎌倉の土牢で護良親王が殺害されたおり、雛鶴(ひなづる)姫という寵姫が護良親王の御首級を携え、この地まで逃げ延びて息絶えた事から、その御首級が..