真珠湾奇襲から70年目!役所広司的「山本五十六」で映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」かから

アメリカ合衆国・ハワイ州オアフ島にある港湾・真珠湾(Pearl Harbor←意訳としては“真珠港"が正しいのだが…)(※1)で、連合艦隊司令長官・山本五十六の指揮する日本海軍の機動部隊(航空艦隊)がアメリカ海軍の太平洋艦隊とその基地群を航空攻撃で奇襲した昭和16年(1941)12月8日(ハワイ時間12月7日)から今年で70年目を迎えます。

※1 真珠湾(Pearl Harbor←意訳としては“真珠港"が正しいのだが…)
日米開戦時点での大本営発表には「Pearl Harbor」を山本五十六自身が「真珠港」と訳して書いていたのにもかかわらず、昭和17年(1942)3月7日付大本営発表では「真珠湾」の語を用いて訳していたのだと云います。


そこで、役所広司さんを山本五十六役に配して、映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六―太平洋戦争70年目の真実―」が制作・上映されるようです。同作では、山本五十六を平和を愛し、部下を大切にした海軍次官時代から、長官になっての苦悩、真珠湾攻撃とミッドウェー海戦で指揮を執り、ソロモン戦線で命を落とすまでを描くのだとか―

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」かから

「連合艦隊司令長官 山本五十六」といえば、ご年配の方は昭和43年(1968)8月に公開された映画を想い起こされた事でしょう。この時は、山本五十六役を三船敏郎氏が演じられましたね。

因みに、三船敏郎氏は昭和51年(1976)6月に公開されたアメリカ映画「ミッドウェイ(Midway)」(日本は同年7月に公開)においても、山本五十六役を演じておられますし…余計、印象度は深いのでは!

私は映画ではなく、TVドラマで昭和58年(1983)1月にテレビ東京系で放送された12時間超ワイドドラマ(現・新春ワイド時代劇)「海にかける虹~山本五十六と日本海軍」で山本五十六役を演じられた古谷一行さんの演技が想い浮かびます。

映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の主な配役陣は―

  • 山本五十六(開戦時、聯合艦隊司令長官)=役所広司さん

  • 真藤利一(東京日報社の記者)=玉木宏さん
  • 駒野嗣郎(東京日報社の編集長)=益岡徹さん
  • 秋山裕作(東京日報社の記者)=袴田吉彦さん
  • 宗像景清(東京日報社の主幹)=香川照之さん

  • 谷口志津(小料理屋「志津」の女将)=瀬戸朝香さん
  • 神埼芳江(ダンサー、「志津」の客の1人で女将を慕っている)=田中麗奈さん

  • 牧野幸一(新潟県長岡市出身の零戦パイロット)=五十嵐隼士さん(D-BOYS)
  • 加藤=柳浩太郎さん(D-BOYS)
  • 佐伯=碓井将大さん(D-BOYS)

  • 米内光政(海軍大臣)=柄本明さん
  • 井上成美(海軍省軍務局長、条約派の1人)=柳葉敏郎さん
  • 堀悌吉(元海軍中将、条約派で加藤友三郎の後継者と言われたため、艦隊派により予備役編入される)=坂東三津五郎さん

  • 山口多聞(第二航空戦隊司令官、アメリカ側から山本五十六の後継者とみなされていた人物、戦国時代の加賀大聖寺城主・山口玄蕃の子孫)=阿部寛さん
  • 三宅義勇(聯合艦隊作戦参謀)=吉田栄作さん
  • 黒島亀人(聯合艦隊先任参謀)=椎名桔平さん
  • 宇垣纏=中村育二さん

  • 永野修身(海軍軍令部総長)=伊武雅刀さん
  • 南雲忠一=中原丈雄さん

  • 五十六の姉・高橋嘉寿子=宮本信子さん
  • 五十六の妻・禮子=原田美枝子さん

― ◇ ◇ ◇ ―

この度の「聯合艦隊司令長官 山本五十六」で役所広司さんはどんな山本五十六のイメージを視聴する私たちにもたらすのでしょうね、楽しみに待ちましょう!!この映画は12月23日に公開予定との事です。



「海にかける虹〜山本五十六と日本海軍」
http://sans-culotte.seesaa.net/article/470391593.html




大河ドラマの名作たちが甦る!―BSプレミアム「よみがえる大河ドラマ~デジタルリマスター版 初期10作品~」

第1作目の「花の生涯」が放送されて以降、今年の「江~姫たちの戦国~」まで半世紀の歴史を刻むNHK大河ドラマ

しかしながら、残念な事に、過去に制作されたNHK大河ドラマの全てを目にする事は叶いません。

嘗ての放送用ビデオテープは大変高価で、かつ貴重なものであったため、放送を終えた作品のテープは、別の作品を重ね撮りして再利用されていたからです。

NHK大河ドラマにしても、初期の作品については一部の話数しか保管されていません。

CSの時代劇専門チャンネルにおいて大河ドラマ・アーカイブスと題して懐かしいNHK大河ドラマ作品の中で現存している話数が放送されましたが、新たにNHK-BSプレミアム

「よみがえる大河ドラマ~デジタルリマスター版 初期10作品~」
と題してNHK大河ドラマの初期10作品が放送されます。放送される作品のラインナップは以下のとおり―

4月9日(土)午後3時~5時40分
  • 花の生涯(昭38=1963)第1話「青柳の糸」

  • 赤穂浪士(昭39=1964)第47話「討ち入り」

  • 太閤記(昭40=1965)第42話「本能寺」
4月16日(土)午後2時30分~6時
  • 源義経(昭和41=1966)第52話(最終話)「雲のゆくえ」

  • 三姉妹(昭42=1967)第19話

  • 龍馬がゆく(昭43=1968)第16話

  • 天と地と(昭44=1969)第50話「川中島の章 その四」
4月23日(土)午後2時30分~6時
  • 樅の木は残った(昭45=1970)総集編(前編・後編)
4月30日(土)午後1時45分~6時
  • 春の坂道(昭46=1971)最終話「かくれんぼ」

  • 新・平家物語(昭47=1972)総集編(前編・後編)
― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)「樅の木はのこっていた!」(その1)→(NHKアーカイブス「お宝発見ニュース」より)
※(参照)大河ドラマ・アーカイブス「総集編特集」→(時代劇専門チャンネルより)
※(参照)番外編 お宝発掘キャンペーン 第2弾募集のお知らせ→(NHKアーカイブス「お宝発見ニュース」より)

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!其の2―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」総集編特集→
※(参照)平成24年(2012)のNHK大河の主人公は平清盛!→
※(参照)NHK大河ドラマ「草燃える」、時代劇専門チャンネルにて全話放送決定!→
※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」→
※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」→
※(参照)NHK大河ドラマ「花の生涯」→
※(参照)新春時代劇ワイド「国盗り物語」→
※(参照)すべてはこの時から―昭和52年!→


“俺は助さん、お前は格さん”―水戸黄門・第一部が再放送!

水戸黄門第一部

来月4月1日からCSのTBSチャンネルにおいてTBS開局60周年記念って事で「水戸黄門」第一部が再放送されます。

この「水戸黄門」第一部は昭和44年(1969)8月4日から翌45年(1970)13月9日まで、TBS系列の毎週月曜日のナショナル劇場(♪明る~いナショナル、明る~いナショナル、みんな~うち中~、な~んでも、ナショ~ナ~ル~♪ってヤツですね 笑)で放送されたドラマ。(全32話)

「水戸黄門」といえば国民的人気時代劇として現在もなお新シリーズが放送中ですが、その記念すべき第一部においては、黄門さま一行、すなわち越後の縮緬ちりめん問屋どんやの隠居とその手代てだいには、ご老公に助さん・格さん、それにご老公と意気投合した江戸の義賊・風車の弥七の4人連れ…(うっかり八兵衛は第二部から!)

今ではすっかりお馴染みの大立ち廻りや葵の御紋が入った印籠を見せて“この紋所もんどころが目に入らぬか”と叫ぶお決まりなセリフもまだ確立していない、などある意味新鮮さをかもし出してくれる印象の作品と思います。

放送に先立ち、チョットだけ予習がてら…

(主な配役)
  • 水戸光圀=東野英治郎さん
  • 佐々木助三郎=杉良太郎さん
  • 渥美格之進=横内正さん
  • 江戸をにぎわす義賊、風車の弥七=中谷一郎さん

  • ご老公を付け狙う柳沢の刺客、古川兵庫=露口茂さん
  • 兵庫の仲間、お蝶=弓恵子さん

  • 藤井紋太夫(水戸藩江戸家老)=佐藤慶さん

  • 中山備前(水戸藩附家老)=永田靖さん
  • 中山深雪(備前の養女、格さんの許嫁)=岩井友見さん

  • 松平頼常(讃岐高松藩主、光圀の実子)=細川俊夫さん

  • 徳川綱吉(江戸幕府将軍)=武内亨さん
  • 桂昌院(綱吉の生母)=月丘夢路さん
  • 柳沢吉保(幕府大老格&側用人)=山形勲さん

各話タイトルは以下のとおり―
  1. 俺は助さん、お前は格さん
  2. 人生に涙あり
  3. 小田原喧嘩駕籠
  4. 消えた花嫁―三島宿―
  5. 血槍の弥平―江尻宿―
  6. 暁を駆ける―藤枝宿―
  7. 雨あがる―大井川―
  8. まぼろしの剣―浜松宿―
  9. 黄金の谷―御油宿―
  10. 母恋い馬子唄―松坂宿―
  11. 二人の黄門さま―伊賀―
  12. 娘の命一千両―堺―
  13. 追いつめられて―堺港―
  14. 叛逆者の群れ―讃岐―
  15. わしは天下の風呂番だ―今治―
  16. 命かけるとき―松江―
  17. 人情喧嘩そば―岡山―
  18. じゃじゃ馬ならし―津山―
  19. どっこい生きてた湊川―兵庫―
  20. 父を訪ねて―鯖江―
  21. 子の刻登城―高遠―
  22. 決闘・砂塵の宿―金津―
  23. 初春役者騒動記―高山―
  24. 謎の死紋―亀田―
  25. 旅烏の子守唄―庄内―
  26. 越後騒動―高田―
  27. 暗闇の長者―白河―
  28. 隠密無情―磐城―
  29. ならず者―桐生―
  30. 上州からっ風―前橋―
  31. 乱斗鷹ノ巣峠―忍―
  32. 水戸の白梅―水戸―(終)

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)風車の弥七、復活!

ドラマスペシャル「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」

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江戸千代田城が無血開城し、明治という新時代を目前にした慶応4年(1868)5月24日未明、、九州の山間やまあいにある小藩・秋月藩(筑前福岡藩初代藩主・黒田長政の三男・長興ながおきが藩祖)で、藩の執政とその妻が暗殺されるという事件が起こりました。

秋月藩の執政=正式には執政心得首座公用人=とは臼井亘理わたり慕(豊原功補さん)、その妻の名は清(濱田万葉さん)。

この2人が住む屋敷に同藩内で過激攘夷派の藩士の集団である干城隊(のち秋月の乱を引き起こす秋月党となる)24名が侵入。亘理の首を取っただけでなく、清までも惨殺したのです。

開国派のリーダーである亘理を気に召さない攘夷派の国家老・吉田悟助(石橋蓮司さん)がそそのかしたために起こった惨劇だったのです。

物音に気づいた侍女・なか(浅見姫香ちゃん)に起こされた亘理の息子・六郎(桑代貴明くん)は父の許に駆けつけますが、目の当たりにしたのは両親の惨い遺体と、暗い部屋の隅に呆然と座っている、まだ3歳の幼い妹・つゆ(荒田悠良ちゃん)の姿(…幸いにも、つゆは軽傷で命に別状はなかったようです)でした。

この惨劇の風景が心の中で焼き付いてしまった六郎の、消し去る事のできない怒りの火が芽生えた瞬間から物語は始まります―

― ◇ ◇ ◇ ―

その後、清の兄・四郎兵衛(相島一之さん)と亘理の弟で臼井家の跡を継いだ助太夫(田口浩正さん)が国家老の吉田に仇討を願い出ますが、吉田は藩の法度はっとで私闘は禁じられているとして、この事件を闇に葬り去ります。

さらに、干城隊へのお咎めは一切ないのに対し、臼井家は50石の家禄減知という、余りにも理不尽な処分が下されるのです。(…とはいっても、300石から250石に減っただけですけどね!)

それなら、“自分自身の手で!”と父母の仇討を胸に誓った六郎(藤原竜也さん)は、なか(松下奈緒さん)と力を合わせ、下手人を調べ上げ、遂に父を殺したのが一瀬いちのせ直久(小澤征悦さん)、母を殺したのは萩谷伝之進(岡田浩暉さん)であると嗅ぎつけます…

独り仇討への思いにかられ、黙々と剣の稽古を続ける六郎に、一瀬が東京へ行くという噂が届きます。

仇討決行を決意した六郎は、父の形見の脇差を手に、早朝、藩境の峠道に身を潜めて一瀬を待ちます。

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だが、一分の隙もない物腰の一瀬を見て、六郎は身動きすらできず、情けなさに身を震わせ、事の次第を聞いたなかも「うちも悔しかです…」と静かに涙を流すのでした―

そんな矢先の明治6年(1873)2月7日、太政官は布告第37号「仇討禁止令」(復讐禁止令)を発布。(※1)これ以降の仇討は謀殺の罪として、死罪にされる事になってしまうのです。

※1 明治6年(1873)2月7日、太政官は布告第37号「仇討禁止令」(復讐禁止令)を発布。
○仇討禁止令(復讐禁止令、明治6年太政官布告第37号)「復讐ヲ嚴禁ス」
人ヲ殺スハ國家ノ大禁ニシテ人ヲ殺ス者ヲ罰スルハ政府ノ公權ニ候處古來ヨリ父兄ノ爲ニ讐(あだ)ヲ復スルヲ以テ子弟ノ義務トナスノ風習アリ右ハ至情不得止ニ出ルト雖トモ畢竟私憤ヲ以テ大禁ヲ破リ私義ヲ以テ公權ヲ犯ス者ニシテ固擅殺(せんさつ)ノ罪ヲ免レス加之(しかのみならず)甚シキニ至リテハ其事ノ故誤ヲ問ハス其理ノ當否ヲ顧ミス復讐ノ名義ヲ挾ミ濫リニ相搆害スルノ弊往々有之甚以相濟事ニ候依之復讐嚴禁被 仰出候條今後不幸至親ヲ害セラルヽ者於有之ハ事實ヲ詳ニシ速ニ其筋ヘ可訴出候若無其儀舊習ニ泥ミ擅殺スルニ於テハ相當ノ罪料ニ可處候條心得違無之樣可致事(原文まま)

→太政官布告とは、明治時代初期に明治18年(1885)に内閣府が誕生するまで、維新政府の最高官庁だった太政官によって公布された法令の形式。

太政官によって発布される法令には、達(たっし)と呼ばれるものと布告に区別される。前者が「…云々候條此旨相達候事」または「…云々候條此旨可相心得候事」という文末の終わり方から見て、各官庁及び官員に対する訓示としての意味合いがあるのに対し、布告は「…云々候條此旨布告候事」という文末の終わり方をしており、全国一般(各地方自治体レベル)への布告すべきものと解釈された。従って、法令遵守の徹底が全国民レベルに行き届いていたとは限らない。


明治9年(1876)、秋月で小学校の代用教員の職に就いていた六郎は、遂に東京に出る決意を固めます。祖父である儀左衛門(平泉成さん)や助太夫には「勉学を重ねて官に職を得たい」と申し出ますが勿論、仇討の決意を秘めての事でした。

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「きっと、御本懐を遂げられますよう。お祈り申して上げております」―まるで武士の妻の様に指をついて六郎を送り出したなかは、福岡県庁で給仕の職に就く事を決めます。

県庁ならば、上京した人間の消息も聞こえてくるだろう、と六郎への一助のために一瀬の行方を探る心算つもりで決心します。

東京に出た六郎は、叔父・四郎兵衛の家に居候を始めます。

ある時、道場主の山岡鉄舟(北大路欣也さん)と知り合い、弟子入りする事を決めます。鉄舟は旧幕臣の大物であり、現在は明治天皇の侍従として宮内省に勤める人物です。

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六郎は、他の弟子と交わる事もせず、一心不乱に剣の稽古に励みます。

そんなある日、なかから一瀬が司法省の役人になったという事を知らせる手紙が届きます。

手紙が届いて以来、何処か殺気立った六郎の姿を見ていた山岡は彼の決意を見抜くのですが…

― ◇ ◇ ◇ ―

―以上が、「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」のストーリーのあらましです。

原作である吉村昭氏の『敵討』(新潮社、新潮文庫)の中の短編『最後の仇討』をベースにまれた演出。

このドラマは上記の“最後の仇討”の実話を基に描かれています。

日本で公的に記録として残されている“最後の仇討”は、明治政府が「仇討禁止令」を発布してから7年後の明治13年(1880)12月17日、東京市京橋区三十間掘(現在の東京都中央区銀座六丁目付近)にあった旧秋月藩最後の藩主・黒田長徳(※2)邸内の書生長屋で起きています。

※2 黒田長徳
多くの参考文献では黒田長徳子爵家となっていますが、長徳が子爵となるのは、臼井六郎によるこの事件より4年後の明治17年(1884)7月7日付で発布された華族令以降なので、表現としては時宜に適わないため、除外します。


鎌倉開幕以来700年の長きに渡って“武士の美徳”とされてきた仇討ですが、時代は六郎にとって過酷な運命をもたらす事になります。

仇討は“美徳”?それとも“殺人”?

「仇討禁止令」によって仇討、イコール“明確な殺意ある殺人”という犯罪に変わってしまいます。

六郎を取り巻く人々は、六郎を“孝子の鑑”として賞賛するのか!? それとも単なる“殺人者”として裁くのか!?…時代の変化に翻弄され、大きな葛藤を抱えこむ事になります。

全てが終わった時、残ったものは、一体何だったのか…そして、最後に六郎が目にしたものとは…

主な登場人物は、

  • 臼井六郎=桑代貴明くん→藤原竜也さん
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    幕末の秋月藩士・臼井亘理は、源平争乱期の頃に下総国に勢力があった千葉のすけの支族で、臼井庄(現在の千葉県佐倉市臼井田付近)に本拠を置いた臼井氏の子孫で、勲功により源頼朝から筑前国嘉麻郡馬見荘、碓井荘(現在の福岡県嘉麻市)を賜って以降、その地に土着し、豊臣秀吉の九州征伐以後は筑前国嘉麻郡の代官を任されます。その臼井家第18代の安宣の長男・宣辰が黒田長興の秋月藩分封に伴い、秋月に移住し、秋月藩士となります。そして惣領は代々、「六郎」を称し、この子孫が臼井六郎という事になります。

  • なか(臼井家に仕える侍女)=浅見姫香ちゃん→松下奈緒さん
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  • 一瀬直久(秋月藩士で干城隊幹部。六郎の父・亘理を殺害した実行犯。維新後、東京上等裁判所(※3)判事)=小澤征悦さん
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  • ※3 上等裁判所
    現在の高等裁判所にあたり、大審院の下部、地方裁判所の上部に位置する裁判所。昭和22年(1947)の裁判所法(昭和22年4月16日法律第59号)により改変された。(変遷)上等裁判所→控訴裁判所→控訴院→高等裁判所


  • 中江正嗣(東京上等裁判所判事、土佐の下級郷士の出で民権思想に傾倒している)=吉岡秀隆さん
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    …土佐で、中江姓で民権思想と来たので一瞬、中江兆民先生を思い浮かべちゃいました!

  • 山岡鉄舟(旧幕臣。維新後は明治天皇の侍従)=北大路欣也さん
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  • 臼井つゆ(六郎の妹)=荒田悠良ちゃん→井村空美さん
  • 山岡英子(鉄舟の妻)=松原智恵子さん
  • 山岡松子(鉄舟の娘)=芦名星さん
  • 一瀬さと(一瀬の妻)=戸田菜穂さん

― ◇ ◇ ◇ ―

放送日時はテレビ朝日系で、2月26日(土)午後9時から土曜ワイド劇場の枠内で放送されます。

― ◇ ◇ ◇ ―

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なお、臼井六郎が生まれた故郷にある秋月郷土館(福岡県朝倉市秋月)では、ドラマの放映に伴い、“最後の仇打ち”の特別展が現在開催中です。開催期間は5月31日までとの事。

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参考)【日本最後の仇討ち】 旧秋月藩士 臼井六郎
※(参考)幕末(日本最後の仇討ち)(「青春の城下町-筑前・秋月-」より)
※(参考文献)小泉輝三朗『明治黎明期の犯罪と刑罰』(批評社)

大河ドラマの名作たちが甦る!其の2―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」総集編特集

第1作目の「花の生涯」が放送されて以降、今年の「江~姫たちの戦国~」まで半世紀の歴史を刻むNHK大河ドラマ。

しかしながら、残念な事に、過去に制作されたNHK大河ドラマの全てを目にする事は叶いません。

嘗ての放送用ビデオテープは大変高価で、かつ貴重なものであったため、放送を終えた作品のテープは、別の作品を重ね撮りして再利用されていたからです。

NHK大河ドラマにしても、初期の作品については一部の話数しか保管されていません。

先年、CSの時代劇専門チャンネル大河ドラマ・アーカイブスと題して懐かしいNHK大河ドラマ作品の中で現存している話数を放送しましたが、今回はその第2弾として、

「大河ドラマ・アーカイブス」総集編特集
が組まれます。

すなわち、NHK大河ドラマの初期6作品の総集編を放送するとの事なんですね。また、松平定知さんによる作品解説や大河ドラマのスタッフ・キャスト(仲代達矢さん・平幹二朗さん・石坂浩二さん他)へのインタビューなどもあるようですよ!

今回お目にかかれる作品のラインナップは以下のとおり!

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  • 「源義経」(昭和41年=1966)総集編

  • ○第一部…4月2日(土)21:00ほか2回放映
    ○第二部…4月3日(日)21:00ほか  〃  

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  • もみノ木は残った」(昭和45年=1970)総集編

  • ○第一部…4月 9日(土)21:00ほか2回放映
    ○第二部…4月10日(日)21:00ほか  〃  

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  • 「新・平家物語」(昭和47年=1972)総集編

  • ○上ノ巻…4月16日(土)21:00ほか2回放映
    ○下ノ巻…4月24日(日)21:00ほか  〃  

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  • 「国盗り物語」(昭和48年=1973)総集編

  • ○前編…4月23日(土)21:00ほか2回放映
    ○後編…4月24日(日)21:00ほか  〃  

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  • 「元禄太平記」(昭和50年=1975)総集編

  • ○第一部 栄光の章…4月30日(土)21:00ほか2回放映
    ○第二部 落日の章…5月 1日(日)21:00ほか  〃  

  • 「花神」総集編(昭和52年=1977、但し総集編は翌53年=1978=の放送)

  • ○第一回 革命幻想………5月 7日(土)21:00ほか2回放映
    ○第二回 攘夷の嵐………5月 8日(日)21:00ほか  〃  
    ○第三回 崩れゆく長州…5月14日(土)21:00ほか  〃  
    ○第四回 徳川を討て……5月15日(日)21:00ほか  〃  
    ○第五回 維新回天………5月22日(土)21:00ほか  〃  
― ◇ ◇ ◇ ―

今回放送されるのは、NHK大河ドラマ初期の頃の作品で、第15作目の「花神」までの総集編ですね。その昔、NHK大河ドラマはこの「花神」をもってシリーズ終了とまで追い込まれた風潮がありました。どちらかと言えば、この「花神」までは原作に忠実(例え、歴史的事実で新しい発見があろうと…)な演出・脚本が多かったのですが、この次の「黄金の日日」以降は原作には登場しない、ドラマだけのオリジナル・キャラクターが生まれたりしていくのです。

現在よく観ている韓国の時代劇ドラマなんかでは、「女人天下」「大長今」(宮廷女官チャングムの誓い)以前は忠実な歴史考察がなされていた作品が多かったのに対し、それ以降は創作劇が増えたのと同じ現象ですね。

個人的な注目は「源義經」第二部での弁慶(緒形拳さん)の立ち往生に至る殺陣たてシーンと、「国盗り物語」後編での本能寺の変における信長(高橋英樹さん)の鬼気迫る殺陣シーン、そしてやっぱり、おススメは「花神」ですね。それまで2部構成だった総集編がそれでは描ききれない!(その割に「花神」以前の総集編は思いっきりぶった切ってるのに…笑)って事で5部構成で放送された作品です。

簡単に言えば、各回ごとに主人公が異なると言えば説明がつくかな!?

私が実際に記憶に残っているのは、中村雅俊さん演じる高杉晋作が死去する回である「晋作の死」以降でしかないんですが、翌年の昭和53年(1978)3月にこの総集編の放映があって、その第4回「徳川を討て!」と第5回「維新回天」をカセットテープで録音をしたんですね。

その録音したテープを聴いてセリフなどを大学ノートに書き写す、といったテープ起こしみたいな事をしちゃってました。(もちろん、その当時にビデオなどありませんから、映像はしっかりと目に鮮明に焼き付けて…ね)

後年、総集編のビデオを一式買って、改めて映像を目の当たりにした時、ほとんどすらすらとシーンが浮かび上がったのは言うまでもありません。

私にとっては、歴史が好きになったきっかけを与えてくれた作品であり、バイブル的存在価値のある作品なので是非ともおすすめです!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)「樅の木はのこっていた!」(その1)→(NHKアーカイブス「お宝発見ニュース」より)
※(参照)大河ドラマ・アーカイブス「総集編特集」→(時代劇専門チャンネルより)
※(参照)番外編 お宝発掘キャンペーン 第2弾募集のお知らせ→(NHKアーカイブス「お宝発見ニュース」より)

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!―BSプレミアム「よみがえる大河ドラマ~デジタルリマスター版 初期10作品~」→
※(参照)平成24年(2012)のNHK大河の主人公は平清盛!→
※(参照)NHK大河ドラマ「草燃える」、時代劇専門チャンネルにて全話放送決定!→
※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」→
※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」→
※(参照)NHK大河ドラマ「花の生涯」→
※(参照)新春時代劇ワイド「国盗り物語」→
※(参照)すべてはこの時から―昭和52年!→