新春ワイド時代劇「寧々〜おんな太閤記」

「寧々〜おんな太閤記」

毎年恒例、テレビ東京系列で放送される新春ワイド時代劇ですが、来年の作品は橋田壽賀子さんの作品『小説・おんな太閤記』を原作とした「寧々〜おんな太閤記」に決まりました。

「おんな太閤記」といえば、佐久間良子主演で、豊臣秀吉の正室・北政所ねねの生涯を描いた、昭和56年(1981)1月〜12月に放映されたNHK大河ドラマが想い起こされるところですが―

主な配役陣は以下の通り、

・寧々(北政所)=仲間由紀恵さん
・豊臣(羽柴)秀吉(藤吉郎)=市川亀治郎さん

・秀吉の異父弟、小一郎(秀長)=福士誠治さん

・秀吉の母、なか(大政所)=十朱幸代さん

→十朱さんが大政所なかですかぁーその昔、NHK大河「黄金の日日」では寧々を演じられていて、故緒形拳さん演じる秀吉との会話は全て名古屋弁だったのが懐かしいですね(笑)

・秀吉の姉、秀次の実母、とも(日秀尼)=横山めぐみさん
・秀吉の異父妹、きい(あさひ)=田畑智子さん

・秀吉の甥、孫七郎(豊臣(羽柴)秀次)=濱田岳さん

・ともの夫、秀次の実父、三好吉房…吉見一豊さん
・あさひの元夫、副田甚兵衛…蟹江一平さん

・寧々の義父、浅野又右衛門…渡辺哲さん
・浅野弥兵衛(長政)…大柴隼人さん
・寧々の妹、やや=星野真理さん

・伊賀忍びの者、中山又市=金田明夫さん
・小笹=小沢真珠さん
・佐助…高杉瑞穂さん

・前田利家=原田泰造さん
・利家の妻、まつ=中山忍さん

・信長の妹、お市(小谷の方)=高岡早紀さん
・浅井長政=田中実さん
・茶々(淀の方)=吹石一恵さん
・お初=小林涼子さん
小督おごう=高橋かおりさん

・豊臣(羽柴)秀頼=中村壱太郎さん

・孝蔵主:吉沢京子さん
・大蔵卿局=池上季実子さん

→池上さんも、NHK大河ドラマ「おんな太閤記」では茶々(淀殿)でしたが、今回もポイントになりそうな役どころですね!

・蜂須賀小六=梨本謙次郎さん
・竹中半兵衛=山崎銀之丞さん

・加藤清正=山田純大さん
・石田三成=中村俊介さん

・木下勝俊(長嘯子ちょうしょうし)=和田正人さん
・小早川秀秋=尾上松也さん

・大野治長=海東健さん
・片桐且元=石井英明さん

・柴田勝家=柴俊夫さん
・明智光秀=西村和彦さん
・足利義昭=木下ほうかさん
・織田信長=村上弘明さん
・徳川家康=高橋英樹さん

放送は平成21年(2009)1月2日、午後2時から一挙10時間ですよ!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)「NHK大河ドラマ『おんな太閤記』完全版DVD−BOX」
※(参照)「新春時代劇ワイド『国盗り物語』」
※(参照)「新春ワイド時代劇『忠臣蔵 瑤泉院の陰謀』」
※(参照)「新春ワイド時代劇『徳川風雲録』」

posted by 御堂 at 21:39 | Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

「朱蒙」異聞―召西奴南進、百済建国へ―

「朱蒙」召西奴

BSフジで放送されていた「朱蒙」が全81話を終了しましたね。朱蒙チュモンによる古朝鮮コジョソン領土の奪還へ夢と多勿タムル政策はまだまだ続く―って感じでエンドマークでしたね。

この「朱蒙」は、高麗時代にキム富軾プシクによって編纂された歴史書三国史記サムグクサギの中に収載された『百済本紀』の分注の別伝に記された神話伝承や、同じく高麗時代に僧侶の一然イリョンが著したという三国遺事サングクユサにある故事をベースにして、高句麗コグリョ初代国王とされる朱蒙チュモン東明聖王トンミョンソンワンを主人公とし製作されました。

僕としては、先に「最近ハマってる韓ドラ!―『朱蒙』『商道』『海神』」でも注目していた様に、召西奴ソソノの動向がやはり気になるところでした。

役者さんとしては、「頑張れクムスン」を観て好感を持ったハン恵珍ヘジンさんだし、声優さんも坂本真綾さんだったから、一番ベストな配役だったですよね。

― ◇ ◇ ◇ ―
  • BC.37 朱蒙チュモン卒本チョルボン卒本チョルボン扶余プヨ高句麗コグリョを建国

  • BC.19 朱蒙チュモン崩御、瑠璃ユリ即位

  • BC.18 召西奴ソソノ沸流ピリュ温祚オンジョ百済ペクチェを建国

  • BC. 6 召西奴ソソノが崩御

  • AD.22 高句麗コグリョ扶余プヨ(東扶余)を攻撃し帯素テソが敗死。扶余プヨ(東扶余)が帯素テソの弟を擁立し、曷思国カルサを建国
―と、上に羅列したのは、ドラマの展開以降の出来事を集めて年表にしたものです。以下、史書・紀伝記を基に見ていきましょう。

朱蒙 自北扶餘逃難 至卒本扶餘

朱蒙チュモンは北扶余プヨから逃れて、卒本チョルボン扶余プヨ(現在の中華人民共和国遼寧省本渓市桓仁県)に辿り着いた。

扶餘王無子 只有三女子 見朱蒙 知非常人 以第二女妻之

扶余プヨ王(=延陀勃ヨンタバルには男子がおらず、娘が3人いた。王は朱蒙チュモンが非才な人物だ、と観て取り、2番目の娘(=召西奴ソソノ)の婿とした。

未幾 扶餘王薨 朱蒙嗣位

やがて、扶余プヨ王は崩御し、朱蒙チュモンが即位した。

及朱蒙在北扶餘所生子來爲太子 沸流・温祚…(中略)…遂與烏干・馬黎等十臣南行 百姓從之者多

朱蒙チュモンの許に嘗て北扶余プヨに居た時の子である瑠璃ユリ(のちの第2代高句麗コグリョ国王・瑠璃明王ユリミョンワン)が訊ねて来て王太子となったので、召西奴ソソノは自分の故郷である卒本チョルボン扶余プヨの土地を去り、自分たちの国を建てようと沸流ピリュ温祚オンジョ烏干オガン馬黎マリョら10人の家臣とその一族、そして自身の部族である桂婁ケル部族の多くの民を従えて南方へ向かった。

遂至漢山 登負兒嶽 望可居之地

やがて一行は北漢プカン山(京畿道広州市)に至り、負兒嶽に登って辺りを見渡し、拠点となるべき場所を遠望した。

沸流欲居於海濱 十臣諫曰 惟此河南之地 北帶漢水 東據高岳 南望沃澤 西阻大海 其天險地利 難得之勢 作都於斯 不亦宜乎 沸流不聽 分其民 歸彌鄒忽以居之 温祚都河南慰禮城 以十臣爲輔翼 國號十濟

沸流ピリュは海浜を臨む場所を希望した。しかし、10人の臣下たちは「この土地は北には河川(漢水)が流れ、東には高く険しい山が聳え、南には肥沃な沼沢があり、西は大海(黄海)に阻まれており、天険の地の利があります」と言って、この地が都に相応しいと諌めますが、沸流ピリュは聞き容れません。そこで、民たちを分け、引き連れて彌鄒忽ミチュホル(現在の仁川インチョン広域市))に都を定めた。一方、温祚オンジョは10人の臣下たちの意見に容れ、臣下や残りの民衆と共に北漢プカン山(京畿道広州市)の河南に在る慰礼(山)城ウィレソン(現在の畿道広州郡)を都と定め、10人の臣下が補佐した事に因んで、国の名前を十済シプチェと定めた。

沸流以彌鄒 土濕水鹹 不得安居 歸見慰禮 都邑鼎定 人民安泰 遂慙悔而死 其臣民皆歸於慰禮 後以來時百姓樂從 改號百濟

沸流ピリュが移り住んだ彌鄒忽ミチュホルは、土地が大変な湿地帯で水も塩辛く、とても暮らしにくく、生活できる所ではなかった。沸流ピリュ温祚オンジョの様子を見に慰礼(山)城ウィレソンへ来てみると、そこでは皆が何の不足なく暮らしています。自分を恥じた沸流ピリュは、それを苦にして病気となり亡くなります。沸流ピリュの許に従っていた民たちも慰礼(山)城ウィレソンに帰属したので、十済シプチェの勢力は大きくなりました。温祚オンジョは、たくさんの民(=百)が楽しく暮らしている、という事から、国の名前を百済ペクチェと改めました。

其世系與高句麗 同出扶餘 故以扶餘爲氏

百済ペクチェの王族は、系譜が扶余プヨに連なるので姓を扶余プヨ姓に定めました。というのも、彼らの父の朱蒙チュモン扶余プヨの出であり、自分たちもまた扶余プヨの流れを汲んでいたからです。

―というのが、百済ペクチェの建国伝説です。

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、召西奴ソソノに関する記述としては―

召西奴 卒本人延勃之女 始歸于優台 生子二人 長曰沸流 次曰温祚 優台死 寡居于卒本 後朱蒙不容於扶餘…(中略)…南奔至卒本 立都號高句麗 娶召西奴爲妃 其於開基創業 頗有内助 故朱蒙寵接之特 厚 待沸流等如己子 及朱蒙在扶餘所生禮氏子孺留來 立之爲太子 以至嗣位焉 於是 沸流謂弟温祚曰 始大王避扶餘之難 逃歸至此 我母氏傾家財 助成邦業 其勸勞多矣(『三国史記』卷第23 百済本紀第1 始祖 温祚王)

―とあり、さらに、召西奴ソソノが崩御した年についても、

(百濟温祚王)十三年 春二月 王都老嫗 化爲男 五虎入城 王母薨 年六十一歳(『三国史記』卷第23 百済本紀第1 始祖 温祚王)

―と記載されています。召西奴ソソノは建国過程で朝鮮半島の中南部に位置する小諸国と交易をしながら冨を蓄え、建国に助力したと云います。

ところが、召西奴ソソノと共に南進し、建国を果たした沸流ピリュ温祚オンジョですが、実際には何時の頃からか、兄弟間の争いが生じたようです。

召西奴ソソノは母親として兄弟間の亀裂を修復しようと試み、その不和の原因が温祚オンジョの重臣烏干オガン馬黎マリョの策謀だと突き止めます。そこで彼らを粛清しようと、5人の将軍を従えて王都に入ったのですが…暗殺を察知していた彼らによって召西奴ソソノたちは逆に殺されてしまうのです。

「王都から、老婆が男に身を変え、5匹の虎が入城したが、61歳の王母は死んだ」と記述されていますが、「5匹の虎」って一体、誰をイメージしますか?

ドラマの流れから見たら、サヨンはいて欲しいよね?チャンスもいそうかな?意外な所では陝父ヒョッポもいたりして…ね(笑)(実は、陝父ヒョッポは、 AD3年以降、政事を疎かにし始めた瑠璃ユリに諫言したが、怒りを買ったために左遷され、これに不満を示し、南方に移住したそうなんですよね。そうなると、頼る所はサヨンの所しかないもんね!笑)

召西奴ソソノが関わった人たちは皆いて欲しいな!生きるは恥、死んでこそ美徳なんだから…

― ◇ ◇ ◇ ―

さらに気になるところでは、帯素テソですね。

(大武神王)五年 春二月 王進軍於扶餘國南…(中略)…扶餘王擧國出戰 欲掩其不備 策馬以前 陷濘不能進退 王於是揮怪由 怪由拔劍號吼撃之 萬軍披靡 不能支 直進執扶餘王斬頭(『三国史記』卷第14 高句麗本紀第2 大武神王)

帯素テソ、すなわち扶余プヨ国の息の根を止めたのは、朱蒙チュモン東明聖王トンミョンソンワンの孫であり、瑠璃ユリ瑠璃明王ユリミョンワン)の子である高句麗コグリョ第3代の王となった無恤ムヒュル大武神王テムシンワンでした。

AD22年、無恤ムヒュル扶余プヨ南部に先制攻撃を仕掛けます。帯素テソは全兵力を率いて対抗しますが、高句麗コグリョの将軍怪由クェユによって殺され、扶余プヨは滅亡するのです。

(大武~王五年)夏四月 扶餘王帶素弟 至曷思水濱 立國稱王 是扶餘王金蛙季子 史失其名 初帶素之見殺也…是爲曷思王(『三国史記』卷第14 高句麗本紀第2 大武神王)

但し、帯素テソの弟が担ぎ出されて、中国のバックアップの下で曷思カルサ王(北扶余プヨとして命脈を永らえます。(帯素テソの弟…ヨンポをイメージしちゃいますね…しかも、「帯素之見殺」とあります。ヨンポだったら遣りかねない?)

― ◇ ◇ ◇ ―

結局、召西奴ソソノ卒本チョルボン扶余プヨを統合した国を建国するという目標を(朱蒙チュモン多勿タムル軍の合力を得て)達したが、自らの故郷である卒本チョルボン扶余プヨを去らねばなりませんでした。召西奴ソソノ48歳、沸流ピリュ30歳、温祚オンジョ25歳の時だと云われています。

卒本チョルボン扶余プヨは、桂婁ケル沸流ピリュ椽那ヨンナ貫那クァンナ桓那ファンナの5部族で構成された部族国家でした。

召西奴ソソノたち一行に付き従ったのは、桂婁ケル部族であったり、延陀勃ヨンタバル商団に心寄せていた人々だったと思います。

ところが、高句麗コグリョに残った部族勢力とその後の動静を見た時、召西奴ソソノはどう感じていた事でしょう。

高句麗コグリョは元々、桂婁ケル消奴ソノ絶奴チョルノ順奴スンノ灌奴カンノという5つの有力部族(五族という)を中心勢力として成り立っていきます。王は消奴ソノ部から、王妃は絶奴チョルノ部から出るのが慣習だったようです。

したがって、初期の頃は各部族が自治権を持ち、独自に外交を行っていたため、王といっても部族の代表とにしか過ぎない力しかありませんでした。

(瑠璃明王)二年 秋七月 納多勿侯松讓之女爲妃(『三国史記』卷第13 高句麗本紀第1 瑠璃明王)

初期において、強大な権力を有していたのが沸流ピリュ部族の松讓ソンヤンでした。瑠璃ユリの妃は松讓ソンヤンの娘だったからです。

そう考えた時、召西奴ソソノの選択肢は良かったの?って思っちゃいますよね。しかもその後、第6代のクン太祖王テジョワン桂婁ケル部族出身の王で、以降、5つの部族をまとめ王権を整えていくのですから…

― ◇ ◇ ◇ ―

召西奴像


其於開基創業 頗有内助 故朱蒙寵接之特 厚 待沸流等如己子(『三国史記』卷第23 百済本紀第1 始祖 温祚王)

朱蒙チュモンが国の基礎を築き上げ王になれたのは、召西奴ソソノの内助の功が大きかった故に、朱蒙チュモン召西奴ソソノを特別に愛し優遇し、自分の息子のように沸流ピリュに接した」(『三国史記サムグクサギ』百済建国期史)という記述は、女性蔑視が当たり前な史書や伝記の中では異例なほどのだし、それだけ召西奴ソソノを讃えている事が感じられますね。


posted by 御堂 at 21:09 | Comment(7) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

「花嫁は16歳。」(原題:女子高生の嫁入り)

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スカパーの衛星劇場「花嫁は16歳。(原題:女子高生の嫁入り)」を観ました。

韓国に伝わる高句麗時代の民話をモチーフにした現代版ラブコメなこの作品。

平凡な高校生活を送るりつつも、タフでサムチャン(=ケンカが上手いという意味)なお転婆な少女・ピョンガン(イム・ウンギョンさん)は、幼い頃から訳もなく涙を流し続ける奇妙な女の子でした。

心配した母親が占い師の許に連れて行くと「悲恋伝説の姫に取り憑かれているから、16歳の誕生日までにオンダル将軍の生まれ変わりと結婚し、1年以内に子どもを出産しなければ死ぬ」と告げられてしまいます。

そんな占いを母親は相手せず、ピョンガンも半信半疑だったのですが、最近妙に災い事が降りかかる感じ―

占いが俄かに真実味を帯び始めたとき、彼女の前にオンダル(ウン・ジウォンさん)という名の転校生が現れます。

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何とか彼を射止めようと、あの手この手で必死にモーションをかけるピョンガンですが、なかなか上手くいかない上に、高校生である彼らの結婚は簡単に認められる訳もなく、しかも、ピョンガンの16歳の誕生日を目前にオンダルはアメリカに旅立つことに…

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果たしてピョンガンの運命や如何に!?―って感じな2人の、キュートで昔懐かしい純愛ラブコメな作品です。

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、この作品のエピソードとして使われた高句麗時代の民話というのが、「馬鹿温達オンダル平岡ピョンガン姫」というもので―

朝鮮半島における三国時代高句麗百済新羅が並び立った時代)、高句麗第25代の平原ピョンウォンの一人娘に平岡ピョンガンという美しいお姫様がいました。

平岡ピョンガンは幼い頃から泣きべそで、一度泣き始めると宮廷中にと泣き声が響き渡り、誰がどうなだめても泣き止むことがなく、“泣き虫姫”と呼ばれていました。

困った平原ピョンウォンと王妃は、そんな姫をなだめる際に「そんなに泣いてばかりいたら、お前が大きくなったら“馬鹿温達オンダルのに嫁に行かせてしまうぞ」とからかいました。

すると不思議な事に平岡ピョンガンはピタリと泣き止んでしまうのでした。

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、平原ピョンウォンや王妃が比喩した温達オンダルという人物は平壌城の城壁の外側の町に目の不自由な母親と二人暮しで、そんな母親を養うために毎日村に出て行っては物乞いをして暮らしていました。

人々はそのような温達オンダルをいつも「馬鹿の温達オンダルが来るぞ」とあざ笑っていました。

しかし心優しい温達オンダルは怒る様子も見せず、笑いながら通り過ぎてしまうくらい真面目で心が綺麗な人柄だったのです。

そうした“馬鹿の温達オンダルは乞食だが心優しい孝行者”という噂が宮廷の平原ピョンウォンの耳にも届いていたのですね。(『三国史記』温達伝)

― ◇ ◇ ◇ ―

歳月が経ち、毎日泣いてばかりいた平岡ピョンガンも美しい花盛りの年頃(16歳)になりました。

平原ピョンウォン平岡ピョンガンを貴族の高氏の家に嫁がせようとしましたが、平岡ピョンガンは「王様はいつも私に温達オンダルの嫁に行かせると、私が幼い頃泣く度にそう仰ったではありませんか。一国の主でいらっしゃる王様は嘘や冗談を言わないものです。私はこれまで王様のお言葉を一度たりとも嘘だと考えた事はございません。それ故、私は他の人とは結婚できません。私は温達オンダルの許にお嫁に参ります」と、幼い時から聞かされ続けた“馬鹿温達オンダルの嫁になる、と言い張ります。

激怒した平原ピョンウォンは意志の固い平岡ピョンガンに対し、「私の教えに従わないというのなら、私の娘ではない。勝手にしなさい」と平岡ピョンガンを宮殿から追い出してしまうのです。

― ◇ ◇ ◇ ―

平岡ピョンガンは、小さい頃から聞かされ続けていた平原ピョンウォンや王妃のからかい事に対して、何時の間にか(自分は)大きくなったら、温達オンダルの所にお嫁に行くものと思い込み、温達オンダルの風貌や人柄を気にかけるようになっていました。

ある時、平岡ピョンガンは侍女に温達オンダルの事で知っている事を話すようにと尋ねると、侍女は「あの有名な“馬鹿温達オンダルを知らなかったら本当に馬鹿ですよ」と数々の噂を平岡ピョンガンに語るのでした。平岡ピョンガンの心は、温達オンダルへの憧憬が一層強まっていたのです。

― ◇ ◇ ◇ ―

温達オンダルは馬鹿ではないわ。目の不自由なお母さんのお世話をする孝行者じゃないの」と呟きながら平岡ピョンガン温達オンダルの家に向かっっていくのでした。

人づてに聞いて温達オンダルの家を訪れると、家には目の不自由な年老いた温達オンダルの母親が1人で居りました。

平岡ピョンガン温達オンダルがいる場所を尋ね聞きました。目の不自由な温達オンダルの母親は香りの良い平岡ピョンガンからの匂いを嗅ぎ分け、訪問者が高貴な身分の方だと感じたのでしょう。温達オンダルの母親は平岡ピョンガンの手を触って「私の息子は貧しいので、高貴な方とお会いできるような者ではありません。今あなたから格別な香りがします。きっと偉い方に違いないでしょうね」と語りました。

平岡ピョンガン温達オンダルを探して山に向かいました。そして、その胸のうちを温達オンダルに告白します。温達オンダルは驚いて拒絶するのですが、やがて温達オンダル平岡ピョンガンの決心を理解し、二人は夫婦となって暮らし始めます。

― ◇ ◇ ◇ ―

温達オンダル平岡ピョンガンの結婚生活で、平岡ピョンガンは家事や目の不自由な母親の世話など、宮廷では経験した事のない生計を営みますが、心は豊かで幸せな毎日を過ごしていました。

ある時、平岡ピョンガンは持参していた金の腕輪や宝石類を温達オンダルに差し出します。実は、宮廷を追い出される平岡ピョンガンを母である王妃は泣きながら見送った際に王様に分からない様にこっそりと金の腕輪や宝石類を包んで持たせていたのです。

「これらを売って、立派な家と田畑を買いましょう」―

しかし、温達オンダルは「苦労しないで得た財産は人を怠け者にしてしまう」と言って、平岡ピョンガンに差し返します。

温達オンダルは皆が言うような“馬鹿温達オンダル”とは違って、温達オンダルがあまりにも人が良すぎるので馬鹿にされ易かったのだと平岡ピョンガンは思うのでした。

しかし、温達オンダル平岡ピョンガンの真心に感じ入り、家や田畑、使用人(奴婢)、家畜の馬や牛、そして家財道具も買い揃えました。

温達オンダルは田畑での労働や家畜の世話などを一生懸命働きます。

ある日の事、「あなたに今必要なのは読み書きを習う事です」と言い、平岡ピョンガン自身が温達オンダルに文字の読み書きを教え、習得させていきます。

こうして温達オンダルは、昼は田畑の開墾に精を出し、夜は勉強に努めるという日々が続きます。

温達オンダルがある程度文字の読み書きが習得できるようになると、平岡ピョンガン温達オンダルに「あなたは、農業をする人ではありません。武芸を習ってください」と言い、鍛錬に励ませます。

またまた温達オンダルは、昼は剣術や弓術、狩猟、やり投げ、乗馬などの武術を習わせ、夜は勉強という日々が続きます。

そうこうするうちに、温達オンダルは体格も頑丈になり、武術の鍛錬もよく行ったために武人としての才覚が備わっていきました。

ある時、平岡ピョンガン温達オンダルに馬を買ってくるように言いました。その際に「市場で出回っている馬は買わずに、宮廷から使い道がないと払い下げられた馬を買ってください。そして、その中でも病気になってやつれた馬を選んでください」と注意を与えます。

そうして買った馬も大事に真心を込めて世話をしたので、日増しに太り、丈夫で立派な軍馬に仕上がったのです。

― ◇ ◇ ◇ ―

数年経ったある日、狩猟大会と武術大会の開催の知らせを聞き、温達オンダルは参加して素晴らしい実力を発揮します。

高句麗では毎年3月3日に狩猟大会と武術大会が催されていて、そこには王族をはじめ臣下の者や兵士らも列席、参加するのです。

温達オンダルは誰よりも速く先頭を走り、も参加して一番多くの獲物を捕らえたので、平原ピョンウォンの目に留まりました。

平原ピョンウォン温達オンダルを呼んで名前を訊ね、彼があの“馬鹿温達オンダルだと知って驚きます。そして、温達オンダル高句麗の将軍に任命します。

中国・後周(=北周)武帝高句麗の領土である遼東ヨドンを攻撃してきた時、温達オンダル高句麗軍を指揮して大きな勝利を収めます。平原ピョンウォンは大変喜んで、正式に平岡ピョンガン温達オンダルの結婚式を挙げさせて、温達オンダルを娘婿に迎え、「大兄テヒョン」という高い官職に授けます。温達は優れた武芸と戦争での功労が認められ、身分の壁を越えて新しい政治勢力の代表になったのです。

宮廷を追い出されて温達オンダルの許に行った平岡ピョンガンもやっと平原ピョンウォンや王妃と再会する事が叶いました。

― ◇ ◇ ◇ ―

実際のところ、平原ピョンウォンの治世下での政治的状況は非常に複雑で、平原王の祖父の時代から貴族勢力の抬頭で王権は弱くなり、貴族の権力が強くなります。こうした状況から王権を強化するために平原ピョンウォンは貴族勢力を牽制するための新興政治勢力を必要とし、登用しました。

その結果、新しい政治勢力が生まれ、温達オンダルはその第1世代の代表的人物だったといえますね。

平原ピョンウォンの死後、嬰陽ヨンヤンが即位した590年。温達オンダル高句麗の総司令官として新羅との戦いに臨みますが、阿且山アチャソン城での戦いの中、温達オンダル新羅軍の矢を受けて戦死してしまいます。

高句麗の軍使たちは悲しみながら温達オンダルの遺体を棺に入れて宮殿へ運ぼうとしました。ところが不思議な事に何人がかりで動かそうとしても棺はびくともしません。

失った領土を回復しようと戦いに臨んだけれどそれが果たせなかったという情念のためなのか、温達オンダルの遺体を入れた棺が地面にくっついて動かせなくなったのです。

結局、平岡ピョンガンが峨旦城まで来て、涙を流しながら「死ぬ事は天が定めた事なのですから、もうお戻りください」と話しかけると、それまでびくともしなかった棺が動いたのです。

この温達オンダル平岡ピョンガンとの美しい恋物語、そして“馬鹿温達オンダルではなく高句麗の英雄としての温達オンダル将軍は、現在も韓国の歴史の中で生き続けているのです。

― ◇ ◇ ◇ ―

番組の最後でピョンガン(イム・ウンギョンさん)とオンダル(ウン・ジウォンさん)の娘として、ナンランちゃんが登場しますが、こちらも民話の好董ホドン王子と楽浪ナクラン姫」のエピソードネタでしたね(笑)

こちらもドラマ性十分ですしね!(しいて言えば『風の国』!?)


posted by 御堂 at 03:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

NHK大河ドラマ「太平記」完全版


平成3年(1991)に放送されたNHK大河ドラマ「太平記」の完全版DVD−BOXが発売されるという情報を仕入れました。

この作品は、平成3年(1991)1月6日から12月8日まで全49話が放送されたNHK大河ドラマの第29作目にあたります。

鎌倉時代末期から南北朝時代の動乱期を、室町幕府初代将軍・足利尊氏を主人公に描いた作品です。

原作は吉川英治氏の小説『私本太平記』をベースにした作品で、テーマ音楽は三枝成彰さんが手掛けられました。


※ 基本的に三枝成彰さんの音楽は好き(←Zガンダムのサントラとか…)なので、使用した音楽も耳に馴染めて良かったと思います。

主な出演者には、

・足利高氏(尊氏)=真田広之さん

・赤橋登子(尊氏の正室)=沢口靖子さん
・足利貞氏(尊氏の父)=緒形拳さん
・上杉清子(尊氏の母)=藤村志保さん
・足利直義(尊氏の弟)=高嶋政伸さん
・足利直冬(尊氏の庶子、のち直義の養子)=筒井道隆さん
・足利義詮(尊氏の嫡子)=片岡孝太郎さん


※ 個人的にこの番組での最大の収穫は、足利直冬の存在です。彼の登場は観応の擾乱の遠因の1つでもあるし、のちには南朝方に身を寄せている、ってトコが魅了です。

・一色右馬介(柳斎)(尊氏の側近)=大地康雄さん

・楠木正成(河内の国守)=武田鉄矢さん
・楠木正季(正成の弟)=赤井英和さん
・楠木久子(正成の正室)=藤真利子さん
・楠木正行まさつら(正成の長男)=中村繁之さん


※ 大河ドラマ初登場!な楠木氏ですが、正成もその郎等たちも雰囲気があって良かったです。難を言えば、正行の描き方でしょうか?(ただの親の仇っぽいのは許せなかったです。当時、史学科で同じように中世を専攻していたゼミ仲間たちのほとんどが田中俊資著『楠木正行』を読んでいたので正行の演出には幻滅を感じました。

・花夜叉(猿楽一座座長、楠木正成の妹・卯月)=樋口可南子さん

※ この花夜叉は正成の妹という設定で、駆け落ちしたという設定でした。その相手が黒田庄の服部氏(のちの服部半蔵に繋がっていくんですよね、これが…)だし、また猿楽一座という点から花夜叉の子どもから、おそらく世阿弥に結び付けようとした意図がアリアリと見えました(笑)

・藤夜叉(花夜叉一座の一員、直冬の母)=宮沢りえさん
ましらの石(花夜叉一座の一員)=柳葉敏郎さん

・佐々木京極高氏(道誉)=陣内孝則さん
・高師直(足利家の執事)=柄本明さん

・北条高時(北条得宗家嫡流、第14代執権)=片岡鶴太郎さん
・赤橋守時(北条氏赤橋流、第16代執権)=勝野洋さん
・金沢貞顕(北条氏金沢流、第15代執権)=児玉清さん

・顕子(高時の愛妾)=小田茜さん

・長崎円喜(前北条家内管領)=フランキー堺さん
・長崎高資(円喜の長男、高時の内管領)=西岡徳馬さん


※ 第22話「鎌倉炎上」はとくに秀逸な演出だと思っています。舞台となった東勝寺付近から鎌倉幕府滅亡と共に自害して果てた人の数は900名前後にも上るんだそうですよ。僕自身、基本は“滅びの美学”推奨派なので、まさに“なんて、綺麗な滅び方だろう”と感動しちゃいました。また、放送終了後、この地を巡ろうとする観光客の人が増えたのだとか―

・後醍醐天皇=片岡孝夫(現、片岡仁左衛門)さん
・阿野廉子(後醍醐の寵妃)=原田美枝子
大塔宮おおとうのみや護良もりよし親王(後醍醐天皇の皇子)=堤大二郎さん


※ この番組以前では、「だいとうのみや・もりながしんのう」という呼称でしたが、番組では「おおとうのみや・もりよししんのう」としたようです。「良」という字は南朝系だと「なが」と呼ぶのが正しいはずなんですけど…ネ!(笑)

・新田義貞=萩原健一さん→根津甚八さん
・脇屋義助(義貞の弟)=石原良純さん
・勾当内侍(新田義貞の愛妾):宮崎ますみ(現、宮崎萬純)さん

・北畠親房=近藤正臣さん
・北畠顕家(親房の長男)=後藤久美子さん
・千種忠顕(後醍醐の側近)=本木雅弘さん
・名和長年(伯耆国の武将)=小松方正さん
・赤松則村(円心)=渡辺哲さん
・日野俊基(後醍醐の側近)=榎木孝明さん

・四条隆資(後醍醐の側近)=井上倫宏さん
・坊門清忠(後醍醐の側近)=藤木孝さん

・吉良貞義=山内明さん
桃井もものい直常=高橋悦史さん
・細川顕氏=森次晃嗣さん

各巻の構成及び各話タイトルは以降の通り…

◎第壱集(全4巻) 44100円…8月22日発売予定
■第1巻
  1 父と子
  2 芽生え
  3 風雲児
  4 帝ご謀反
  5 危うし足利家
  6 楠木登場
  7 悲恋

■第2巻
  8 妖霊星
  9 宿命の子
 10 帝の挙兵
 11 楠木立つ
 12 笠置落城
 13 攻防赤坂城
 14 秋霧
 15 高氏と正成

■第3巻
 16 隠岐配流
 17 決断の時
 18 帝の脱出
 19 人質
 20 足利決起
 21 京都攻略
 22 鎌倉炎上
 23 凱旋

■第4巻
 24 親政
 25 足利尊氏
 26 恩賞の波紋
 27 公家か武家か

◎第弐集(全3巻) 37800円…9月26日発売予定
■第5巻
 28 開戦前夜
 29 大塔宮逮捕
 30 悲劇の皇子
 31 尊氏叛く
 32 藤夜叉死す
 33 千寿王と不知哉丸
 34 尊氏追討
 35 大逆転

■第6巻
 36 湊川の決戦
 37 正成自刃
 38 一天両帝
 39 顕家散る
 40 義貞の最期
 41 帝崩御
 42 母の遺言
 43 足利家の内粉

■第7巻
 44 下剋上
 45 政変
 46 兄弟の絆
 47 将軍の敗北
 48 果てしなき戦い
 49 尊氏の死

何だかんだ言っても、NHK大河ドラマで唯一、南北朝を描いたこの作品、おススメしますよ!


posted by 御堂 at 02:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

NHK大河ドラマ「龍馬伝」

再来年、平成22年(2010)のNHK大河ドラマは、坂本龍馬の波乱に満ちた生涯を描く「龍馬伝」に決まりました。

ドラマの大枠としては龍馬の33年間の生涯を、同藩出身者で後の三菱財閥創始者・岩崎弥太郎の視点から描いた脚本になるのだとか―

主な配役は次の通り―

  • 坂本龍馬=福山雅治さん

  • 岩崎弥太郎=香川照之さん


  • 楢崎龍=真木よう子さん

  • 平井加尾=広末涼子さん

  • 千葉佐那=貫地谷しほりさん


  • 龍馬の長姉、乙女=寺島しのぶさん

  • 龍馬の父、八平=児玉清さん

  • 龍馬の継母、伊與=松原智恵子さん

  • 龍馬の兄、権平=杉本哲太さん

  • 龍馬の兄嫁、千野=島崎和歌子さん


  • 武市半平太=大森南朋さん

  • 半平太の妻、富=奥貫薫さん


  • 平井収二郎=宮迫博之さん

  • 岡田以蔵=佐藤健さん

  • 溝渕広之丞=ピエール瀧さん


  • 近藤長次郎=大泉洋さん

  • 沢村惣之丞=要潤さん


  • 岩崎弥次郎=蟹江敬三さん


  • 千葉定吉=里見浩太朗さん

  • 千葉重太郎=渡辺いっけいさん


  • 勝海舟=武田鉄也さん

  • 西郷隆盛=高橋克実さん
→広末涼子さんと島崎和歌子さんはとりあえず、“故郷に錦を飾る”ですね(笑)あと、お龍よりも佐那さんの方が好きな僕としては貫地谷しほりさんの佐那は大注目!です…

作品タイトルは、
  1. 上士と下士

  2. 大器晩成?

  3. 偽手形の旅

  4. 江戸の鬼小町

  5. 黒船と剣

  6. 松陰はどこだ?

  7. 遥かなるヌーヨーカ

  8. 弥太郎の涙

  9. 命の値段

  10. 引きさかれた愛

  11. 土佐沸騰

  12. 暗殺指令

  13. さらば土佐よ

  14. お尋ね者龍馬

  15. ふたりの京

  16. 勝麟太郎

  17. 怪物、容堂

  18. 海軍を作ろう!

  19. 攘夷決行

  20. 収二郎、無念

  21. 故郷の友よ

  22. 龍という女

  23. 池田屋に走れ

  24. 愛の蛍

  25. 寺田屋の母

  26. 西郷吉之助

  27. 龍馬の大芝居

  28. 武市の夢

  29. 新天地、長崎

  30. 龍馬の秘策

  31. 西郷はまだか

  32. 狙われた龍馬

  33. 亀山社中の大仕事

  34. 侍、長次郎

  35. 薩長同盟ぜよ

  36. 寺田屋騒動

  37. 龍馬の妻

  38. 霧島の誓い

  39. 馬関の奇跡

  40. 清風亭の対決

  41. さらば高杉晋作

  42. いろは丸事件

  43. 船中八策

  44. 英国水夫殺人事件

  45. 龍馬の休日

  46. 土佐の大勝負

  47. 大政奉還

  48. 龍の魂(最終話)
の全48話となっています。

― ◇ ◇ ◇ ―

ドラマの中でのキーワードは“士魂商才”であり、

亀山社中
海援隊
土佐商会

など、長崎を舞台にしたものになるのかな?そうなると、大浦慶を誰が演じられるのか、楽しみです!

僕個人的には、坂本龍馬には何の興味も生じないので、恐らくこのドラマでは岩崎弥太郎を主人公として観るだろうと思います。

― ◇ ◇ ◇ ―

正直なところ、また幕末か!って感じですね。歴史の何か新しい発見、未知な部分の発掘があっても良いと思うのですが…

最近では韓流の時代劇ドラマに思いの丈ハマってるのですが、それこそ色んな人物が脚光を浴びていて面白いんですよね。

商道サンド」や「海神ヘシン」は商人の立身の話だし、「ホジュン」や「太陽人イ・ジェマ」は医者の話、「王と私」に至っては宦官を主人公にした話だったりする訳で、すごくレパートリーが広いですよね。

日本の時代劇は今やある程度パターン化されてしまい、マンネリ気味な感じです。もっと新しい時代史の発掘や埋もれている偉人をピックアップしてもいいのにね!


   

posted by 御堂 at 20:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

「黄真伊(ファン・ジニ)」

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現在、CSの衛星劇場で放送中のファン真伊ジニについていささか書き記します。

ファン真伊ジニという女性は、李氏朝鮮王朝の第11代国王・中宗チュンジョンの代から第13代国王・明宗ミョンジョンの代に実在した女性で、朝鮮で最も有名な妓生キーセンの1人です。彼女が活躍した時代背景としては、「チャングム」の後、「ホジュン」の前あたりかな…

本名はジン(または、真娘チンラン)。妓名は名月ミョンウオル松都ソンド(現在の開城ケソン)に生まれ。父親は両班ヤンバンの出自で、母親は衙前アジョン(下級官吏)の家柄でした。

その当時の身分制度として奴婢ノビ随母法」というものがあったのですが、父親が両班であっても、子供はその母親の身分を引き継ぐ事になっていました。(「ホジュン」でもそうでしたね…)

彼女は、相当な教育を受けていたようで、幼少の頃より四書三経を読み、9歳の時には既に漢文の古典を読みこなし、漢詩が作れるほどの才能であったようです。

その要因として、彼女の母・玄琴ヒョングムの実家は下級官吏の家柄で、外叔父は官衙の公文書を草書で下書きする仕事である書吏ソリという職務にあったようです。

書吏は文書の記録と管理を担当する衙前で、文書解読、作文、筆写などに長けていた人材が就いていました。つまり、書吏両班以外の身分で書物と身近に接する機会にある唯一の存在だったわけです。

そんな訳で、彼女の才能もこうした幼い頃からの環境が手助けをしていたようです。(『松都記異ギイ』より)

― ◇ ◇ ◇ ―

妓生は、遊女・遊び女・浮かれ女・芸者・芸妓などを指す蔑称である解語花ヘオファ、すなわち“言語を解する花”(『朝鮮解語花史』より)と呼ばれていました。

一般的に、中国では「妓女」、朝鮮では「妓生」、日本では「遊女」と称されているようです。(私などは京都に住んでいる事もあって、祗園の芸妓さんだったり、舞妓さんを直ぐイメージできちゃうのですが、「遊女」としかイメージできなかった日本人のインテリジェンスの無さにはホント、興醒めしちゃいますよね、嘲笑)

高麗王朝期から始まったとされ、教坊(房)という、妓生たちに教養を習わせる養成学校が作られ、宮廷の年中行事などの際に、彼女たちの優雅で華麗な詩や舞が多くの上級官人たちを魅了しました。

平壌にあった教坊(房)でその一生を見てみると、

童妓として教坊(房)に入って詩を習い、舞を学び、卒業すれば宮中の宴に出たり、貴賓たちのもてなしをします。また、自宅で客を取ったり、あちこちに営業に出向いたりして、30歳くらいで退妓する―
といった感じだそうです。

― ◇ ◇ ◇ ―

妓生は、朝鮮王朝時代の階級社会では賤民チョンミンに属すため、王族や両班などの間で売買される身分でした。

ただ、同じ賤民奴隷などとは違い、宮中の言葉遣いや読み書き、音楽、書画などの芸術や教養を身につけているため、ファン真伊ジニのような王族や両班と対等に渡り合うような気位の高い女性もいたのです


そうした妓生には、一牌イルペ」「二牌イペ」「三牌サンペの3つの等級に分かれていたようです。

「一牌」とは、宮中において女楽として王様の御前で伝統的な歌舞音曲を披露する妓生で、宮中に仕えていた官妓。現代風に置き換えれば国家公務員の立場であったというべき身分で、「売唄不売淫」が鉄則でした。

「二牌」とは、官庁や官僚(両班など)の家に出入りする妓生で、歌や踊りを見せるだけでなく密かに身を売っていた妓生もいた。そのため、慇懃子ウングナイと呼ばれていた。この「慇懃子」には、過去に妓生(官妓)出身者であったり、男の妾であったりと生活のために密かに身を売っていたようで、“妓生崩れ”なとど蔑称されていました。

「三牌」とは、身を売る事が目的の酒場の酌婦をしていて、遊女を意味する搭抑謀利タバンモリと呼ばれていました。その大部分は私妓だったようです。日本でいえば、水茶屋の酌婦がこれに当たるでしょうか。

― ◇ ◇ ◇ ―

そのような妓生たちのの円熟した文化が最も華やかなりし時期が皮肉にも李氏朝鮮王朝燕山君ヨンサングンの代だったんですよね。

そうした時期に、彼女は妓生の世界に身を投じるのです。

最も、彼女の母・玄琴風流伽羅琴プンニュカヤグム(雅楽など高尚な音楽に使用される伽羅琴)を弾きこなす松都でただ1人の絃手ヒョンスとして声望を集めていた名妓でした。

美人で、歌・踊り・楽器演奏・漢詩など全てに優れた妓生という彼女の噂は国内全土に広まり、特権階級の官僚や学者たちは競って彼女を求めたと云い伝えます。

なかでも、儒者である敬徳ギョントクや仏教僧・知足チジョク禅師との交流、あるいは王族のピョク渓守ケスとのロマンスなどが有名ですね。

「松都三絶」という語があります。

「三絶」とは、3つの優れたものを指すのですが、松都、すなわち開城での「三絶」花潭ファダム(徐敬徳の事)、真伊、朴淵瀑布パギョンポクポと云われています。

― ◇ ◇ ◇ ―

画像は私が「黄真伊」を観て、ドラマを通して「黄真伊」ってこんな女性だよ!って表現するのに適した姿を載せてみました。

少女時代のジニは、仏教寺院での修行時代に教坊の外から見た妓生たちの踊る様に憧れ、自ら教坊の門をくぐります。それは“踊りたい”という初心からでした…

大人になった黄真伊は、名月と名乗った妓生の時代を経て、“踊りたい”という境地に辿り着きます。それは踊りを踊りたい人とのふれあいだったのです―


   

posted by 御堂 at 01:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

「ぶらり信兵衛―道場破り―」

「ぶらり信兵衛―道場破り―」

CSの時代劇専門チャンネルで放送中の「ぶらり信兵衛―道場破り―」のお話です―

山本周五郎氏の短編『人情裏長屋』を基本ベースとして、他の短編なども上手く脚色したドラマです。

“ほんわか“だったり、“ほのぼの”だったり、“しみじみ”とさせられる…派手なチャンバラや殺伐とした場面はほとんど描かれていない、人情時代劇の代表作。

昭和48年(1973)10月〜翌49年(1974)9月の4クール(全50話)で放送されました。

主人公は江戸の裏長屋(十六だな)に暮らす浪人・松村信兵衛で、情に厚く長屋の人々から慕われているが、腰に差している刀は竹光(本物は質屋に預けている…)で、あまりにお人好しなところが頼りなく思われることもしばしば…

だが、いつもは平和な長屋に事件が起きると、困った人を見ると放っておけない性格で、人知れず立ち上がり、皆に内緒で道場破りをして人助けの金を工面する―といった信兵衛なのでした!

この信兵衛、実は神道無念流の奥伝を究めた剣の達人であったんですね。毎回行われる、道場破りでの手合いのシーンも見ものです(笑)

道場破りといっても、道場主(師範)に勝って金を巻き上げるってのではなく、わざと負けて道場主(師範)の面子を保ってやる事で、金を工面してもらうんですね。


OPの主題歌からしてこんな感じ―

信兵衛さんの長屋は 十六けん
 鶴と二人でブラブラ
 向こう三軒両隣 サテ
 こふねちゃんだよ 左褄ひだりづま

 重助じいさん 夜泣きそば
 ア おぶんは十八 孫娘
 十手じって 片手に 以三は子守で
 駕籠は金太と銀太でね

 平七おあきに首ったけ
 乙吉 おまさは子沢山
 酒は源次と竜二でネ チョイト
 おきみちゃんアラいらっしゃい♪
タイトルは「信兵衛長屋」と言って、ボニー・ジャックスさんが唄ってはります。ある意味、主な登場人物の紹介SONGですね!(笑)

では、主な登場人物を「信兵衛長屋」の登場順で―

(主な配役)
  • 松村信兵衛…高橋英樹さん
  • 十六店に住む浪人。長屋では剣術の出来ない“先生”として通っている。しかし、実際は神道無念流の奥伝を取った程の腕で、取手とって呉兵衛くれべえという偽名を使って道場破りをして金を稼ぎ、貧しい人たちの世話をしている。

    信兵衛が道場破りをするときの口上がこれ!
    拙者これまで各地を遍歴し、念流一刀流梶派新蔭無念流鹿島神流、あらゆる師範と 試合を致し、いまだかつて敗北した(負けた)ことのない修行者でござる、(何某)殿の御高名を聞き及び、ぜひともお手合わせを願いたく参上つかまつった、取手呉兵衛と申す、宜しく お取次ぎのほど

    ―てな感じ!
  • 沖石鶴之助…上屋健一さん
  • 沖石主殿とのも(村井邦夫さん)の子。信兵衛が預かっている。
  • こふね…浜木綿子さん
  • 深川の芸者(左褄とは芸者を意味するんですね)。おきみの姉。信兵衛に惚れている。信兵衛の道場破りを唯一知っている。

    ※「左褄」とは?
    裾の長い着物の両端の部分を褄といいます。芸者さんたちは、そういう着物を着た時、必ず左手で褄を持ち上げて歩くことから、「左褄」=芸者の意と捉えるのだそうです。
  • 重助…大宮敏充さん/藤原釜足さん
  • 信兵衛の隣の住人。夜鷹そば屋を営んでいる。
  • おぶん…武原英子さん/葉山葉子さん
  • 重助の孫娘。信兵衛の身の回りの世話をする。ちょっとした妄想癖あり!(笑)…原作では、ラストで館林様(綱吉)に仕官した信兵衛にプロポーズされ、晴れてハッピーエンドなんだけどね。
  • 針屋の以三…深江章喜さん
  • 岡っ引き。女房に逃げられ、赤ん坊と二人暮しをしている。
  • 金太…柳沢真一さん
  • 駕籠かき。銀太と同じ部屋に住む
  • 銀太…渡辺篤史さん
  • 駕籠かき。金太の相棒。
  • 平七…木田三千雄さん
  • 十六店の差配。気が弱い!
  • おあき…新山真弓
  • 平七の、歳の離れた恋女房
  • 乙吉…小島三児
  • 大工。おまさの夫。
  • おまさ…有崎由見子
  • 乙吉の女房。8人の子の母でもある
  • 源次…東京二
  • 十六店の住人たちの溜り場である「丸源」の主人
  • 竜二…東京太
  • 「丸源」の使用人
  • おきみ…紅景子
  • 「丸源」の看板娘。こふねの妹。噂話が好き!
(各話タイトル)
  1. 人情裏長屋(原作『人情裏長屋』)
  2. さむらいの子(原作『人情裏長屋』)

  3. 大当り千両長屋(原作『壱両千両』)

  4. かあちゃん頑張れ(原作『かあちゃん』)

  5. 奇妙な仇討ち(原作『ひとごろし』)

  6. 危うし!ねずみ小僧(原作『宵闇の義賊』)

  7. 大砲がやってきた!(原作『万太郎船』)

  8. 二十三人の裸侍(原作『鍔鳴り平四郎』)

  9. 九年目の浮気(原作『並木河岸』)

  10. 居候が恋をした(原作『扇野』)

  11. 立退き大作戦

  12. 金太の嫁さん(原作『釣忍』)

  13. はきだめの鶴坊(原作『長屋天一坊』)

  14. 迷刀関の孫六

  15. 泣くな又平(原作『貧窮問答』)

  16. 大騒ぎ芝居見物(原作『枡落し』)

  17. やきいもや(落語『紺屋高尾』『唐茄子屋』)

  18. おぶん可愛いや孫娘

  19. 乞食はつらいよ(原作『よじょう』)

  20. 石になった道場主

  21. 追って沙汰する

  22. ちちんぷいぷい(原作『なんの花か薫る』)

  23. 意地豆腐(原作『こんち午の日』)

  24. 片想いみれん橋

  25. 妻と呼びたい(原作『野分』)

  26. 悪い道場良い道場

  27. まごころ(原作『ちゃん』)

  28. 鶴が泣くとき酒が降る(落語『二十四孝』)

  29. ともしび(原作『凍てのあと』)

  30. あるとき払い(原作『裏の木戸は開いている』)

  31. もらい水

  32. おりんと村次(原作『ほたる放生』)

  33. ころび茶碗

  34. むかしも今も(原作『むかしも今も』)

  35. 平七おあきに首ったけ

  36. ふり袖娘剣法(原作『藤次郎の恋』)

  37. 通しゃんせ(原作『将監さまの細みち』)

  38. ガマの油(落語『長屋の花見』『仇討屋(高田馬場)』『ガマの油』)

  39. かんにん袋(原作『評釈堪忍記』)

  40. めぐりあい

  41. とまれ銀太

  42. わらじ(原作『武家草鞋』)

  43. 侍だましい(原作『末っ子』)

  44. うちへおいで

  45. 植木屋辰造

  46. 鍔鳴り浪人(原作『鍔鳴り平四郎』)

  47. 当らぬも八卦

  48. 五分の虫(原作『足軽奉公』『足軽槍一筋』)

  49. いもうと(原作『あんちゃん』)

  50. 十六店は異常なし
― ◇ ◇ ◇ ―

久し振りの視聴です。民放(“関テレ”だったか、KBS京都だったか?)で視聴して以来ですね。その時は、全話視聴していた訳ではなかったので、“おぶん”や“重助”が途中で代わってたのに気付きませんでした。(でも、“おぶん”のイメージは武原英子さんです!)

信兵衛役の高橋英樹さん、この役は舞台やテレビで再演されておられますね。一番のハマり役といってよいかもしれませんね!


posted by 御堂 at 21:51 | Comment(11) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

日本テレビ開局20周年記念番組「水滸伝」

中国四大奇書の1つである『水滸伝』

それを、横山光輝氏がマンガにした原作を元にドラマ化された日本テレビ開局20周年記念番組「水滸伝」(全26話、昭和48年=1973=10月から翌49年=1974=3月まで放送された)がCSの時代劇専門チャンネルで1月23日(水)から放送されます。(同じCSで、過去にファミリー劇場と、チャンネルNECOで放送され、今回で“3度目”の放送なので、CSで観られるのは最後と思われます。まぁ待てと言われれば何十年でも待ちますが…)

当時の資料によると、役名のある配役陣だけでも150人を数え、国内でのロケ&セット制作費を含め、テレビ業界空前の製作費・総額6億円にのぼる大作だった模様。(この作品の5年後に同じく日本テレビの開局20周年記念番組として放送された「西遊記T」(昭和53年=1978=10月〜翌54年=1979=4月)ではオール中国ロケだったのですが…「日中平和友好条約」(昭和53年8月12日)を境にしたエピソードですね!)

中国・北宋末期、伏魔殿の地の底から108つの流星が天空に舞い上がった―やがてはびこる悪政に立ち向かうため、中国全土に飛散したそれらの流星の化身たち=108人の英雄・豪傑=が、山東一の水郷、梁山泊に結集し、血の盟約を交わすまでの壮大な歴史活劇です。

OPでの映像が結構気に入ってます。何せ主だった配役さんが全員馬に乗り、隊列を組んで行軍している映像なんですよ。

こういうのって、最近の時代劇でもあまりお目にかかれないんじゃないですか!しかも配役さん全てが馬上にいらっしゃる…スタントなしなんですよ、マジで!

そしてその映像にのせて、芥川隆行氏のナレーションが流れます―

今を去る900年前 中国が大宋と呼ばれていた頃
首都開封の東南500キロ
水のほとり 梁山泊に立てこもった男たち
彼らはみな腐敗混濁の世にいれられず、はじき出されたアウトロー達であるが
時の悪徳政治に真っ向から立ち向かう真の勇者達であった
しかし、この勇者の集団も 一朝にして出来上がったものではない
中国の大ロマン水滸伝 その成り立ちの物語である
―ってな感じです。

(主な出演者)
  • 林冲(中)=中村敦夫さん←一応、主役級!

  • 扈三娘=土田早苗さん←一応、ヒロイン級!

  • 宋江=大林丈史さん

  • 盧俊義=山村総さん

  • 公孫勝=寺田農さん

  • 関勝=若林豪さん

  • 呼延灼=丹波哲朗さん

  • 花栄=原田大二郎さん

  • 柴進=田村高広さん

  • 朱仝=浜田晃さん

  • 魯智深=長門勇さん

  • 武松=ハナ肇さん

  • 楊志=佐藤允さん

  • 戴宗=黒沢年男さん

  • 史進=あおい輝彦さん

  • 阮小二=品川隆二さん

  • 阮小五=常田富士男さん

  • 張順=長谷川明男さん

  • 阮小七=渡辺篤さん

  • 朱武=内田良平さん

  • 黄信=峰岸降之介さん

  • 魏定国=真山譲次さん

  • 単廷玉=平泉征さん

  • 曹正=芦屋雁之助さん

  • 朱貴=太古八郎さん

  • 鉄牛=大前均さん

  • 王倫=北原義郎さん

  • 晁蓋=山形勲さん


  • 小蘭(林冲の妻)=松尾嘉代さん

  • 燕麗(扈三娘の妹)=中山麻理さん

  • 玉嬌枝(史進の恋人)=小林幸子さん

  • 李師太夫(徽宗皇帝の寵妃)=磯野洋子さん


  • 高求=佐藤慶さん

  • 蔡京=金田龍之介さん

  • 何濤=堺左千夫さん

  • 閻婆惜=青柳美枝子さん


  • 徽宗皇帝=水谷豊さん
(各話タイトル)
  1. 大宋国の流星

  2. 蒼州の熱風

  3. 熱砂の決闘

  4. 九紋竜の激怒

  5. 野盗の叫び

  6. 梁山泊の夜明け

  7. 小旋風と黒旋風

  8. 青州の妖精

  9. 宋江・危機一髪

  10. 梁山泊軍江州に躍る

  11. さすらいの勇者

  12. 二竜山の対決

  13. 荒野の三兄弟

  14. 決戦・祝家荘

  15. 二人の魯達

  16. 必殺の矢

  17. 林冲・宿敵に挑む

  18. 風雲・高唐州!

  19. 帰らざる将軍

  20. 親子砲の最後

  21. 巨星・荒野に堕つ

  22. 壮絶!救出大作戦

  23. 策略に散る歌姫の恋

  24. 北京の麒麟児

  25. 山東に立つ最後の猛将

  26. 野望砂漠に果つ
そして、ラストのEDを飾るのは、主題歌でもある「夜明けを呼ぶもの」で、唄うのは「ルパン三世のテーマ」(『ルパン三世 TV第2シリーズ』)でも有名なピート・マック・J氏です。歌詞はこんな感じ!

♪人生はしれたものさ うまくいっても
一片の雲のように 流れ去るだけ
泣くな友 泣いたって
昨日は昨日さ 明日じゃない
って感じ!


posted by 御堂 at 01:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

東芝日曜劇場「からくりや儀右衛門」

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CSのTBSチャンネルで放送された東芝日曜劇場「からくりや儀右衛門」(初回放送は昭和43年=1968=10月20日)を観ました。

“からくり儀右衛門”とは、江戸末期明治初期に活躍し、「万年自鳴鐘」「弓曳童子」「無尽灯」「雲竜水」「懐中燭台」などを製作した発明家・田中儀右衛門久重の事です。

儀右衛門は、筑後国久留米(現在の福岡県久留米市)で鼈甲べっこう細工師の長男として生まれます。

幼い時分よりからくり仕掛けに興味を抱き、その才能を発揮して幾つもの作品を作り上げ、全国にその名を知られます。

しかし、折からの大飢饉(天保の大飢饉)の影響下、倹約の風潮から「からくり興行」も厳しくなり、家業を弟に譲り、妻子共々大坂・伏見(現在の大阪市中央区伏見町)に移り住み、更に京・四条烏丸に機巧堂からくりどうを開店します。

京では天文学や蘭学などの西洋の文化技術を通して新しい知識の吸収にも努め、その蘭学の学び仲間である肥前佐賀藩士佐野常民の推薦によって佐賀藩「精煉方」として招かれ、また長崎の海軍伝習所で学んだりもします。その間、蒸気機関及び蒸気船などの製造に携わります。

その後、故郷である久留米藩の招きにも応じ、久留米藩製造所長となり、藩の軍艦購入や銃砲の鋳造にも関わって、久留米藩の殖産興業に尽くします。

明治になり、政府の要請で上京し、田中製作所を創業します。これが現在の東芝に繋がっているんですね。

ドラマの見処として、
田中儀右衛門は数々の珍しい発明品を考案して評判を得、また関白鷹司政通より日本一の鼈甲細工師の称を受けた。ある日、儀右衛門佐賀藩の重臣から、異国の船がしばしば現れるので、佐賀へ来て港の守りや、船や大砲の発明・製作の任にあたってほしいと頼まれる。幕末という激動期における自分の使命を感じ取った儀右衛門は、平和な職人生活を捨ててこの大役を引き受ける決心をする。そして、養子の弥三郎と共に佐賀へ向かい、着いたその日から蒸気船“凌風丸”を造る仕事に没頭する…
って感じで、幕末を舞台に、日本人だけの手による蒸気船“凌風丸”建造に全ての情熱をかける田中儀右衛門と、彼を献身的に支える妻・よし、そしてそんな両親を見て自らの生活を変貌させていく娘夫婦を通し、日本の近代化に生涯を捧げた先駆者たちの姿をホームドラマ的手法で描いた作品です。脚本が平岩弓枝さん、プロデューサーが石井ふく子さんの名コンビで作られた作品ですよ。

(主な配役)
  • 田中儀右衛門=山村聡さん

  • 妻、よし=京塚昌子さん

  • 娘、美津=松尾嘉代さん


  • 婿養子、弥三郎=高橋悦史さん


  • 孫、岩次郎=松村智枝さん

  • 孫、峰千代=松村ゆかりさん


  • 幸助=中村梅之助さん

  • うめ=青柳美枝子さん


  • 平吉=本郷秀雄さん

  • よね=原ひさ子さん

  • 喜兵衛=近江俊輔さん


  • 佐野栄壽(のち常民)=山形勲さん

― ◇ ◇ ◇ ―

→(参照)「田中久重ものがたり」(東芝の公式サイトより)


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「新選組始末記」

「新選組始末記」

来年1月にCSのTBSチャンネルで、ついに待ちに待った!(30年ぶりよ、ホンマに!)「新選組始末記」(全26話、昭和52年=1977=4月7日〜9月29日に放送された)が放送されるんですよ。

このドラマは、

文久3年(1863年)2月23日、200数十名からなる浪士隊が、京都郊外の壬生に着いた。この浪士隊は、攘夷を叫ぶ浪士たちに手を焼いていた幕府が、京都の治安を回復し、将軍家茂の上洛に備えるため募集したものだった。浪士たちの中には、近藤勇土方歳三沖田総司がいた。京都に着いて20日たった3月13日、浪士隊関白の命令で、突如、江戸へ引き返す事になった。これは、浪士隊結成の黒幕・清河八郎の策謀によるものだった。だが近藤は、将軍の命令がなければ京都を離れる訳にいかないと、清河たちと袂を分かった。こうして、近藤勇とその一派、それに同調した芹沢鴨一派の合わせて13名が京都に残った。彼らは京都守護職松平容保に嘆願し、“松平肥後守御預”という身分になり、新選組が誕生した―
って感じです。脚本は童門冬二氏がなさっています。



(主な配役)
  • 近藤勇=平幹二郎さん

  • 土方歳三=古谷一行さん

  • 沖田総司=草刈正雄さん


  • 清河八郎=中谷一郎さん

  • 芹沢鴨=高松英郎さん

  • 新見錦=睦五郎さん


  • 永倉新八=夏八木勲さん

  • 山南敬助=高橋長英さん

  • 原田左之助=新田昌玄さん

  • 山崎烝=林与一さん


  • 松原忠司=中山仁さん

  • 藤堂平助=三ツ木清隆さん

  • 河合耆三郎=江木俊夫さん


  • 伊東甲子太郎=戸浦六宏さん


  • 宮部鼎蔵=水島道太郎さん


  • 八木源之丞=嵯峨善兵さん


  • お梅=中村玉緒さん

  • 深雪太夫・お孝=小川知子さん

  • おすみ=竹下景子さん
また、各話のタイトルは以下のとおり―
  1. 壬生残留十三名

  2. 狼たちの掟

  3. 粛清はじまる

  4. 土砂降りの夜

  5. 隊士絶叫

  6. 天神橋事件

  7. 壬生心中

  8. 見廻組騒動

  9. 池田屋事変 その一

  10. 池田屋事変 その二

  11. 池田屋事変 その三

  12. 残党狩り

  13. 壬生の嵐

  14. 近藤東下り

  15. 総長脱出

  16. 山南切腹

  17. 床伝の娘

  18. わたしは侍じゃない

  19. 参謀脱退

  20. 油小路の惨劇

  21. 墨染の難

  22. 開戦前夜

  23. 鳥羽・伏見の戦い

  24. 江戸の落日

  25. さらば友よ

  26. 男たちの終章

(放送日程)
・1月15日から、毎週火曜日21:00〜22:00
 (再放送、翌週の毎週火曜日4:00〜5:00)

― ◇ ◇ ◇ ―

この番組は昭和52年の本放送以来、30年ぶりに観る事になります。この年はNHKで「幕末未来人」だったり、大河ドラマでも「花神」だったりと僕自身に歴史を好きにさせてくれたきっかけをくれた作品たちです。

30年経って、再び感動を味わいたいですね!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)「すべてはこの時から―昭和52年!」


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「ソドンヨ」(薯童謡)

「ソドンヨ」

CSの衛星劇場で放送されている「ソドンヨ」にハマっています。

舞台設定は4〜5世紀の朝鮮半島に栄えていた百済で、韓国のドラマで百済が題材となったのは初めてとの事。

主人公は第30代百済武王(扶余プヨ<余>チャンという人物です。

朝鮮国内で最初の四句体の郷歌ヒャンガ(=民謡調の詩歌)に薯童謡ソドンヨというのがあって、武王(扶余璋)新羅善花ソンファ公主にまつわる説話が詠われています。

『三国遺事』巻第2・紀異・武王の条(『大正新脩大蔵経』第49冊より抜粋)に記載されている逸話に依ると―

第三十武王名璋。
百済武王はその名をと言った。

母寡居。築室於京師南池邊。池龍文通而生。
その母は、住まいを都の南側にある池のほとりに建てて、やもめ暮らしをしていたところ、池の龍と情を通じ、が生まれたのだと云われている。

小名薯童。
は幼い頃は薯童という名で呼ばれていた。

器量難測。
その才能は大いに優れていて測り知れないくらいだった。

常掘薯蕷。賣為活業。國人因以為名。
常日頃、長芋を掘ってはそれを売って、生計を立てていたので、国の人々は彼の事を薯童(=芋を売る子供)と呼んでいた。

聞新羅真平王第三公主善花(化)美艶無雙。剃髮來京師。以薯蕷餉閭里群童。群童親附之。乃作謠。誘群童而唱之云。
彼は新羅真平王の3番目の公主である善花(善化)姫が他に比べる程もなく艶やかで美しいという事を知り、剃髪して都に上り、携えてきた長芋を子供たちに与えた。それで子どもたちは薯童とすっかり親しくなったので、薯童は、自作の歌を子どもたちに歌わせた。その歌詞というのが、

 善化公主主隠 他密只嫁良置古 薯童房乙夜矣 卯乙抱遺去如
 善花公主は、こっそり嫁入りされて、芋掘り男(薯童)と夜な夜なに密会している

というものでした。


童謠滿京。達於宮禁。
この童謡はは忽ち都中で流行し、その様子は宮中にまで知れ渡ります。

百官極諫。竄流公主於遠方。
宮廷の官人たちは善花公主を厳しく諌めますが、怒った真平王善花公主を宮中から遠く離れた島に追い出す事にします。

將行。王后以純金一斗贈行。
善花公主が出発する日が迫った時、王后(摩耶夫人)は1斗の純金を旅の仕度金としての贈った。

公主將至竄所。薯童出拜途中。將欲侍衛而行。
善花公主が遠島に向かって出発したその道中で、薯童は突然姿を現わし、善花公主の一行を護ってお伴をしたいと申し出ます。

公主雖不識其從來。偶爾信ス。因此隨行。
善花公主は、薯童がどうしてそんな事を言うのか、わからなかったのですが、これも何かの縁と考え、喜んで随伴する事を許します。

潛通焉。
こうして一行に従っていた薯童は、何時の間にかと密かに相通じる仲となります。

然後知薯童名。乃信童謠之驗。
その後、善花公主薯童があの童謡にあったその人であるのを知り、あの童謡が事の起る前触れであったのだと信じるのです。

同至百濟。出母后所贈金。將謀計活。
2人が手を取り合って百済に辿り着いた時、善花公主は母である王后(摩耶夫人)が贈ってくれた純金を取り出し、これを生計の手立てにしようと考えます。

薯童大笑曰。此何物也。主曰。此是黄金。可致百年之富。
薯童は「これは一体何だ」と笑いながら問うたところ、善花公主は「これは黄金です。これだけあれば100年の富でさえ大丈夫でしょう」と答えます。

薯童曰。吾自小掘薯之地。委積如泥土。
薯童は「そのような物なら、自分が小さい時分より、長芋を掘っていた場所にまるで泥土のようにたくさん蓄えてある」と言ったのです。

主聞大驚曰。此是天下至寶。君今知金之所在。則此寶輸送父母宮殿何如。
それを聞いた善花公主は大いに驚いて、「黄金こそ世の中で一番貴重な宝物です。若しあなたが、いま仰ったように、黄金のある場所をご存知ならば、その宝物を父母の宮殿に運はれては如何でしょうか」と頼みます。

薯童曰可。於是聚金。積如丘陵。
薯童は「そうしよう」と善花公主の意見に承知し、黄金を集めて積み上げてみると、その嵩は小高い丘ほどあった。

詣龍華山師子寺知命法師所。問輸金之計。
そこで薯童は龍華山にある師子寺に知命法師を訪ねて、この黄金を輸送する方法を問い質します。

師曰。吾以神力可輸。將金來矣。
すると知命法師は「拙僧が神通力でもって輸送してみせよう。その黄金を此処に持って来なさい」と仰いました。

主作書。并金置於師子前。師以神力。一夜輸置新羅宮中。
善花公主が手紙とその黄金を師子寺の前に置いたところ、知命法師はその神通力で一夜のうちに新羅の宮中に運び込みました。

真平王異其神變尊敬尤甚。常馳書問安否。
真平王は、その神がかり的な出来事に対し、大いに感心し、それ以後は常々善花公主の安否を尋ねる手紙を薯童に遣します。

薯童由此得人心。即王位。
この事があって以降、薯童はすっかり人心を掴んでしまい、やがて王位に就きます。

一日王與夫人欲幸師子寺。至龍華山下大池邊。彌勒三尊出現池中。留駕致敬。
ある日、武王善花王妃を伴い師子寺に行幸しようと思い立ち、龍華山の麓にある大きな池のほとりまで遣って来たところ、弥勒三尊の姿が池の中から現われたので、武王は車駕を停めさせて敬虔な祈りを捧げた。

夫人謂王曰。須創大伽藍於此地。固所願也。
その時善花王妃武王に向かって、「大きなお寺をこの池のある場所に創建しなければならないと思います。ずっと前から心に抱いていた願いなのですが…」と話しかけます。

王許之。詣知命所。問填池事。以神力一夜頽山。填池為平地。
武王はこの願いを聞き入れて、早速、知命法師の許に行き、この池を埋め立てる方法について問い質すと、知命法師は、またもやその神通力で一晩のうちに山を削り取り、その削り取った土でこの池を埋め立て、平らな土地にしてしまいました。

乃法像彌勒三會殿塔廊廡各三所創之。額曰彌勒寺真平王遣百工助之。至今存其寺。
そうして弥勒の尊像三体を安置し、その3か所にそれぞれに会殿と塔と廊閣を創り上げます。扁額には弥勒寺と記された。真平王も、あらゆる部門の工人を差し向けて、その完成のために手助けをしました。その寺は現在もなお存続しています。

―という説話伝承なんですね。因みに薯童(武王)善花公主が結婚したのが威徳王26年・真平王元年にあたる西暦579年の事だそうです。

このような伝承を基本ベースとして、韓国版“ロミオとジュリエット”っぽく、百済新羅の国境を越えたラブストーリーと両国の宮廷裏面史を描いた作品となっています。

― ◇ ◇ ◇ ―

余談ですが…

百済武王善花公主に生まれた王子が義慈王(椅子王、扶余<余>義慈)で、その王子で百済王家最後の王である百済豊王(扶余<余>豊璋)の子孫は日本に亡命し、持統天皇の世に百済王くだらのこにきしを賜っています。

また、桓武天皇の世では桓武天皇の母(高野新笠)が百済系和氏の子孫であったため桓武天皇をして「百済王等者朕之外戚也」『続日本紀』延暦9年=790=2月27日条)と厚遇を受けています。その代表的な例として、その子女たちを桓武天皇嵯峨天皇仁明天皇後宮において、
  • 教法掌膳かしわでのじょう

  • 明信尚侍ないしのかみ

  • 恵信宮人みやびと

  • 明本(宮人)

  • 教仁女御にょうご

  • 貞香(宮人)

  • 真善(女嬬)

  • 貴命(女御)

  • 慶命(尚侍)

  • 永慶(女嬬)
といったように送り込み、後宮を賑わしているんですよね。

余談その2…

百済が栄えていたと同時代、朝鮮半島には高句麗新羅が興隆していましたが、それぞれに中国()に対し朝貢し、冊封された際の違いを以下に示します。

  • 百済の場合…帯方郡王・百済王

  • 高句麗の場合…遼東郡公(遼東郡王)、高句麗国王

  • 新羅の場合…楽浪郡公・新羅王
これを見ると、新羅と同盟を組んで、百済高句麗を滅ぼしたのだから「王」ではなく、「公」扱いだったのがはっきりと見えますね。


  
  
 

posted by 御堂 at 04:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

「公民権運動の母」―ローザ・パークス

今年も人権週間(12月4日〜10日)の時期がやってきましたね。僕自身、学生時代から人権関連の授業を受講したり、職場でも担当になったり…とまだまだ学び得る事がたくさんあります。

今回は、最近になって注目し出した人物を採り上げます。

― ◇ ◇ ◇ ―

1963年(昭和38)8月28日、ワシントンDCへの20万人デモ行進にて、プロテスタント系バプティスト派の牧師で公民権運動(American Civil Rights Movement)の指導者であるマーティン・ルーサー・キング・Jr(Martin, Luther King. Jr.)氏がスピーチをしました―

say to you today,my friends so even though we face the difficulties of today and tommorrow,I still have a dream.

It is a dream deeply rooted in the American Dream.

I have a dream that one day this nation will rise up and live out the true meaning of it'screed,“We hold these truths to be self-evident,that all men are created equal”.

I have a dream that one day on the red hills of Georgia,the sons of former slaves and the sons of former slaveowners will be able to sit down together at table of the brotherhood.

I have a dream that one day even the State of Mississippi, a state sweltering with the heat of injustice, sweltering with the heat of oppression,will be transformed into an oasis of freedom and justice.

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not judged by the color of there skin but the cotent of their character.

I have a dream today.

I have a dream that one day down in Alabama with vicious racists,with its governor having his lips dripping with the word of interposition and nullification.

One day right there in Alabama,little black boys and black girls will be able to join hands with little white boys and white girls as sisters and brothers.

I have a dream today!

I have a dream that one day “every valley shall be exalted,every hills and mountains shall be made low,the rough places will be made plain,and the crooked places will be made straight,and the glory of the Lord shall be revealed,and all fresh shall see it together”.

This is our hope.

This is the faith that I go back to the South with.

With this faith that we will be able to hew out of the mountain of despair a stone of hope.

With this faith we will be able to transform the jangling discords of our nation into a beautiful symphony of brotherhood.

With this faith we will be able to work together,to pray together,to struggle together,to go to jail together,to stand up for freedom together,knowing that we will be free ine day!

This will be the day...This will be the day when all of God's children will be able to sing with new meanig,“My country,It's of thee,sweet land of liberty,of thee I sing:Land where my fathers died,Land of the pilgrims' pride,from every mountainside,Let freedom ring.”

And if America is to be a great nation,this must come true.

So let freedom ring from the prodigious hilltops of New Hampshire.

Let freedom ring from the mighty mountains of New York.

Let freedom ring from the heightening Alleghenies Pennsylvania!

Let freedom ring from snow-capped Rockies of Colorado!

Let freedom ring from curvaceous slopes of California!

Not only that.

Let freedom ring from stone mountain of Georgia!

Let freedom ring from Lookout Mountain of Tennessee!

Let freedom ring from every hills and molehills of Mississippi,and from every mountainside!

Let freedom ring and when this happens.

When we allow freeedom to ring, when we let it ring from every village and every hamlet,from every state and every city,we will able to speed up teh day when all of God's Children,black men and white men,Jews and Gentiles,Protestants and Catholics,will be able to join hands and sing in the words of the old Negro Spiritual,“Free at last!Free at last!Thank you god Almighty,we are free at last!”

―ってなスピーチです。なかでも、「I have a dream」というセンテンスは有名ですね。この翌年の1964年(昭和39)7月2日、リンドン,B・ジョンソン大統領政権の下で公民権法(Civil Rights Act)が制定され、建国以来230年が経ったアメリカで施行されてきた“法の上における人種差別”が終わりを告げたわけです。

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、こうした運動にまで発展した1つの出来事が、1955年(昭和30)12月1日午後6時頃、アラバマ州モンゴメリーで発生しました。すなわち「ローザ・パークス逮捕事件」です。

事件当日、ローザ・パークス(Rosa,Parks)さんは勤めているモンゴメリー・フェアー百貨店での帰途で起こりました。

ローザさんは、帰宅するために市営バスに乗車します。バス内は白人用座席と黒人用座席に分けられていた(当時のアメリカ、とくに南部の州ではジム・クロウ法=Jim Crow laws=と呼ばれる人種分離法が施行されていて、公共の場における黒人と白人との生活隔離が実施されていた)のですが、黒人用座席が満席だったので、中間の座席(白人が乗車していない時は黒人も座っても良いとされていた)に座っていました。

ある停車駅で白人が乗って来たので、運転手が中間席に坐っていたローザさんを含む黒人4人に立つよう命じます。

黒人の4人中3人はすぐ席を立ちましたが、ローザさんは立ちませんでした。運転手がローザさんの所に来て「何故立たない?」と詰問し、席を譲るよう求めますが、ローザさんは「立つ必要は感じません」と毅然とした態度で答えて拒否したため、運転手は警察に通報し、ローザさんは市の条例違反(人種分離法違反)で逮捕された。(拘留されますが、即日で保釈。罰金刑の通告を受けます)

このローザさん逮捕の知らせが黒人たちの間に伝わり、牧師として赴任したばかりのキング氏らが抗議運動に起ち上がり、モンゴメリーの全ての黒人にバス乗車ボイコット運動を呼び掛けます。「モンゴメリー・バス・ボイコット事件」(Montgomery Bus Boycott)というヤツです。

この行動は381日間続き、またローザさんも市の条例違反の判決に対し、バス車内の人種分離の条例は違憲だとして控訴したところ、1956年(昭和31)連邦最高裁判所は違憲判決を出し、ここに“法律上における”公共交通機関での人種差別撤廃となります。

その後、南部の各州で公民権運動が活発化し、前述のワシントン大行進を最大のピークとして1964年(昭和39)の公民権法成立に繋がるのです。

その意味では、ローザ・パークスさんの取った行動が公民権運動の導火線となったと言っても過言ではなく、それが故に彼女は「公民権運動の母」と呼ばれるようになります。

ローザ・パークスさんも後年は公民権運動に活躍し、2005年(平成17)10月24日に92歳で永眠されます。

彼女の残した足跡として、1987年(昭和62)に青少年の人権教育を促進する場として設立したローザ・レイモンド・パークス自己開発教育センターや、アラバマ州モンゴメリーにはローザ・パークス博物館も設立され、後世の人々への教導役としてその名を残しているのです。


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「天と地と」

テレビ朝日開局50周年記念ドラマとして「天と地と」が来年1月6日(日)に放送されます。原作は海音寺潮五郎氏の同名小説で、ジェームス三木さんによる脚本だとか…

主人公である上杉政虎(謙信)の役には松岡昌宏さん(TOKIO)が演じられ、

武田信玄(晴信)には渡部篤郎さんが、

政虎(謙信)が思いを寄せる乃美なみに木村佳乃さん、

上杉方の軍師・宇佐美定行に渡瀬恒彦さん、

政虎(謙信)が生まれ変わりと信じる武神・毘沙門天に北大路欣也さん、

が配役されました。

政虎(謙信)役の松岡昌宏さんは、今回で7度目の時代劇になりますね。平成6年(1994)のTBS系ドラマ「大忠臣蔵」で大石主税役、同じ年のNHK大河ドラマ「花の乱」で足利義尚役、同8年(1996)の「秀吉」で森蘭丸役、同15年(2003)の「武蔵」で佐々木小次郎役、同18年(2006)にはテレ朝系ドラマの「風林火山」で武田信玄役、「信長の棺」で織田信長役、といった感じで―

この海音寺潮五郎氏の原作のドラマ化は、昭和44年(1969)のNHK大河ドラマ(石坂浩二さん主演全52話)、平成2年(1990)の角川系映画(榎木孝明さん主演)に次いで今回で3度目ですが、渡瀬恒彦さんは映画版に次いで2度目の宇佐美定行役になりますね。

毘沙門天役の北大路欣也さん、「風林火山」での山本勘助役に続き、再び川中島で暴れ回るのでしょうか?(笑)

以下、主な配役陣の顔ぶれです―

・長尾景虎(上杉政虎<謙信>)=松岡昌宏さん(TOKIO)
・武田晴信(信玄)=渡部篤郎さん

・乃美=木村佳乃さん
・宇佐美定行=渡瀬恒彦さん
・新発田掃部介(重家)=志村東吾さん
・柿崎和泉守(景家)=横山一敏さん
・宇佐美定勝=寺島進さん

・長尾政景=渡辺いっけいさん
・長尾晴景=佐野史郎さん
・藤紫=床嶋佳子さん

・金津新兵衛=六平直政さん
・戸倉与八郎=田口浩正さん
・秋山源蔵=宮下裕治さん
・鬼小島弥太郎=的場浩司さん

・山本勘助=山下真司さん
・諏訪御寮人=水橋貴己さん

・毘沙門天=北大路欣也さん

あと、抑え処は、松江と飛加当でしょうか!(笑)


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大河ドラマ「春の波涛」

11月からCSのホームドラマチャンネルNHK大河ドラマ「春の波涛」(全50話)が放送されます。この作品は昭和60年(1985)1月6日〜12月15日に放送したNHK大河ドラマ第23作目の作品です。

番組宣伝から引用すると、

明治維新から10余年。急速に姿を変えつつある日本、この時代に自らの青春を燃やし続け夢を追い求めた4人の若者たちがいる。川上音二郎、貞奴、岩崎姚介、福沢房子たち。彼らの波乱に満ちた人生と愛憎を縦糸に、明治大正という近代日本の青春期を描いていく。壮士芝居川上座を旗上げし、新派演劇の基礎を築いた男、また自由民権運動「オッぺケペ−節」で名高い川上音二郎を主人公として物語は展開していく。名声、富、愛、そして嫉妬、4人が織り成す青春模様を描いたNHK大河ドラマ。今、演劇界で再び脚光を浴びる川上音二郎を中村雅俊が好演。貞奴役には松坂慶子が共演。
となっています。原作は杉本苑子さんの『冥府回廊』、『マダム貞奴』などです。

当時、大河ドラマ“近現代三部作”(前年の「山河燃ゆ」(昭和59年=1984)、翌年の「いのち」(昭和61年=1986)と続く)と言われたうちの第2段目の作品です。

主な登場人物としては、
  • 川上貞奴=松坂慶子さん

  • 川上音二郎=中村雅俊さん

  • (岩崎)福沢姚介=風間杜夫さん

  • 福沢房子=檀ふみさん


  • 前沢正子→松井須磨子=名取裕子さん

  • 島村抱月=山本学學さん

  • 島村市子=日色ともゑさん


  • 伊藤博文=伊丹十三さん

  • 伊藤梅子=松あきらさん


  • 福沢諭吉=小林桂樹さん

  • 福沢錦=南風洋子さん

  • 福沢里子=五大路子さん

  • 福沢一太郎=岡本富士太さん

  • 福沢捨次郎=田山涼成さん

  • 福沢俊=立原麻衣さん


  • 黒岩周六=滝田栄さん

  • 黒岩勝子=森下愛子さん


  • 金子堅太郎=山口崇さん

  • 板垣退助=米倉斉加年さん

  • 山県有朋=高橋悦史さん

  • 井上馨=土屋嘉男さん

  • 井上武子=塩沢ときさん

  • 山田顕義=伊藤浩二さん


  • 幸徳秋水=蟹江敬三さん

  • 中江兆民=近藤洋介さん


  • 坪内逍遥=仲谷昇さん

  • 平塚雷鳥=岡本麗さん


  • 芸妓置屋「浜田屋」の女将、浜田屋亀吉=淡島千景さん

  • 「浜田屋」の芸妓、琴次=小川知子さん

  • 「浜田屋」の芸妓、仇吉=東てる美さん

  • 野島イト→「浜田屋」の芸妓、小照=和由布子さん


  • 野島覚造=小林薫さん

  • 野島義平=荒井注さん

  • 奥平剛史=藤岡弘さん

  • 雲井八重子=江波杏子さん

  • 桜木範幸=ケーシー高峰さん

  • 三浦又吉=柴俊夫さん

  • 雷吉(実は音二郎の子)=清水善三さん
が演じられています。

各話それぞれのタイトルは、
  1. 自由は死せず

  2. 馬上の女

  3. 遊戯会

  4. 母と子と

  5. 獄のうちそと

  6. 養子縁組

  7. 小奴狂乱

  8. 門出の宴

  9. 孤独な日々

  10. オッペケペー

  11. めぐり逢い

  12. 川上一座旗揚げ

  13. 小田原の夜

  14. 東京初公演

  15. もんちゃく続き

  16. 女ごころ

  17. 自由民権のゆくえ

  18. 華燭

  19. 壮絶快絶

  20. 思惑ちがい

  21. 日本一!音二郎

  22. 華麗なる幕開け

  23. 危うし!川上座

  24. 好きも嫌いも

  25. 日本丸出航

  26. おお、サンフランシスコ

  27. アメリカ御難日記

  28. 女優誕生

  29. 洋行中の悲劇

  30. パリで切腹

  31. 母と子の別れ

  32. 巨星堕つとも

  33. 揺らぐ心

  34. 女優第一号

  35. 吹きすさぶ嵐

  36. 女優学校は…

  37. ふるさとの山河は遠く

  38. その名は須磨子

  39. ただ独り立てる者

  40. 幕が下りて

  41. 女の戦い

  42. 川上一座解散

  43. 醜聞

  44. 姚介座

  45. カチューシャの唄

  46. 女の中の夜叉

  47. 抱月、逝く

  48. 愛の別れ路

  49. 波路も遠く
となっています。

― ◇ ◇ ◇ ―

僕が、この「春の波涛」で現在でも鮮明な程に一番印象深かったのは、藤岡弘さん演じる奥平剛史でした。後年知ったのですが、奥平剛史という人物はにはモデルがいて、明治43年(1910)に起こった政府による社会主義運動家一斉検挙事件として有名な大逆事件に連坐して刑死した
奥宮敬之という人物だったんですね。

もちろん、尊敬する幸徳秋水(蟹江敬三さん)や中江兆民(近藤洋介さん)も登場していましたが、やはり奥平剛史の存在が僕の中で一番インパクトがあった気がします。

posted by 御堂 at 05:56 | Comment(0) | TrackBack(1) | 歴史:ドラマ

NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」

大河ドラマ「風と雲と虹と」完全版DVD−BOXを購入し、やっとこさ全話の視聴(1回目やけど…)を完了しました。

大河ドラマはちょうど次の年の「花神」から観始めたので、この「風と雲と虹と」は全くの初視聴なのですが、全体の感想としては「購入して良かった」と思えるくらい印象度は大!でしたよ。

この作品は、昭和51年(1976)1月4日〜12月26日にかけて全52話が放送されたNHK大河ドラマの第14作目の作品です。

原作は海音寺潮五郎氏の小説『海と風と虹と』『平将門』になります。

テーマ音楽は山本直純氏が手掛けられました。

主な出演者には、

  • 平将門=加藤剛さん

  • 藤原純友=緒形拳さん

  • 田原たわら藤太=露口茂さん

  • 鹿島玄明はるあき=草刈正雄さん

  • 平貞盛(国香の長男)=山口崇さん


  • 平良将(将門の父)=小林桂樹さん

  • 正子(将門の母)=新珠三千代さん

  • 平将頼(将門の弟)=高岡健二(現・高岡建治)さん

  • 平将平(将門の末弟)=岡村清太郎(現・清元延寿太夫)さん


  • 三宅清忠=近藤洋介さん

  • 多治経明=金内吉男さん

  • 文室ふんや好立=大宮悌二さん


  • 平国香(将門の叔父、貞盛の父)=佐野浅夫さん

  • 秀子(国香の妻、貞盛の母)=丹阿弥谷津子さん

  • 平良兼(将門の叔父、良子の父)=長門勇さん

  • 平良正(将門の叔父)=蟹江敬三さん

  • 平良文(将門の叔父)=渡辺文雄さん

  • 平繁盛(貞盛の弟)=佐々木剛さん

  • 平公雅(平良兼の子)=高野浩幸さん

  • 良子(良兼の娘、将門の妻)=真野響子さん

  • 侘(わび)田真樹=藤巻潤さん


  • まもる=西村晃さん

  • 詮子(源護の娘、良将の妻)=星由里子さん

  • たすく=峰岸徹さん

  • 小督こごう(源護の娘、貞盛の妻)=多岐川裕美さん


  • けら婆=吉行和子さん

  • 美濃=木の実ナナさん

  • 武蔵=太地喜和子さん

  • 藤原季重=沢竜二さん

  • 藤原村雄=信欣三さん


  • 藤原忠平=仲谷昇さん

  • 藤原仲平=永井智雄さん

  • 藤原子高たねたか=入川保則さん


  • 鹿島玄道はるみち=宍戸錠さん

  • 興世おきよ王=米倉斉加年さん

  • 小野道風=小池朝雄さん

  • 菅原景行=高橋昌也さん

  • 武蔵武芝=宮口精二さん


  • 貴子(嵯峨天皇の曾孫)=吉永小百合さん

  • 貴子の乳母=奈良岡朋子さん


  • 源経基=菅野忠彦(現・菅野菜保之)さん

  • 藤原惟幾=横森久さん

  • 藤原為憲(惟幾の子)=中島久之さん


  • 藤原恒利=今福正雄(現・今福将雄)さん


  • 淑人よしと=細川俊之さん


各巻の構成と各話タイトルは以降の通り…

◎第壱集
■第1巻
  1 将門誕生
  2 恋あらし
  3 矢風
  4 筑波の楓
  5 平安の都
  6 闇の群
  7 女盗有情
  8 京の姫みこ

■第2巻
  9 火雷からい天神
 10 純友西へ
 11 餓狼の頭目
 12 剣の舞
 13 酷い季節
 14 再会
 15 伊予の海霧
 16 恋のわか

■第3巻
 17 曠野の蝶
 18 氏族放逐
 19 桔梗の里
 20 良子掠奪
 21 欺し討ち
 22 修羅の旋風
 23 あだ桜
 24 川曲の戦い

■第4巻
 25 風の決意
 26 海賊大将軍
 27 折れた矢
 28 坂東震撼す

◎第弐集
■第5巻
 29 脅える都
 30 遊女姫みこ
 31 龍と虎と
 32 裁きの春
 33 凶兆」
 34 将門敗る
 35 豊田炎上
 36 貴子無惨

■第6巻
 37 民人の砦
 38 良子脱出
 39 富士噴火
 40 夜襲
 41 貞盛追跡
 42 天慶改元
 43 武蔵の風雲
 44 玄明慟哭

■第7巻
 45 叛逆の道
 46 決断
 47 国府占領
 48 坂東独立
 49 大進発
 50 藤太と将門
 51 激闘
 52 久遠の虹


私が観た大河ドラマの中ではかなり秀逸な作品と心に刻みました。やっぱり、この当時の作品は良いですよね。この作品でもそうですが、街道筋を馬が駆け出す感じのシーンの際の空撮のアングルは「花神」でもあったし、「草燃える」でも観た記憶があります。それだけ壮大な感じが溢れてるんですよね―

そして、何と行っても最終話での終り方が一番好ましいです。将門(加藤剛さん)率いる400の軍と田原藤太(露口茂さん)・平貞盛(山口崇さん)ら連合軍率いる4000の軍が戦い、少数ながらも将門が優勢な中、風の悪戯か、風向きが変わった一瞬、将門のこめかみを矢が突き刺して将門は絶命。残る将頼らも乱戦の中に皆討ち死にする―というニュアンスは“滅びの美学”が一番美しいと感じる僕にとって最高の描写だと思います。

この作品で特徴的名のは、舞台役者さんが多く出演されていたんだな、と感じる事です。将門役の加藤剛さんしかり、興世王役の米倉斉加年さんしかり…

第47話「国府占領」の回で、藤原惟幾(横森久さん)・為憲(中島久之さん)親子率いる常陸国府軍4000と戦って勝利し、惟幾・為憲親子を京へ放逐した後で、将門軍に合流した興世王のひと言に坂東独立の意を決した際のBGMと将門(加藤剛さん)の所作は舞台演技を彷彿させますね。

また、殺陣などの描写に関しても、最近の大河ドラマ(に限らず、殆んどの時代劇に見受けられますが…)では、クレームがついてしまい、描写できないシーンも多くありましたね。

とくに藤原子高(入川保則さん)が海賊衆に鼻を削がれちゃうシーンは圧巻かもしれません。

「黄金の日日」での川谷拓三さんが演じた杉谷善住坊の鋸引きも印象に残ってますが、最近のものはインパクトに欠けてしまっていて、面白くないもんで…

あと、面白かったのは、アニメや洋画などの声優を演じられている役者さんたちも多く出演されていたてんでしょうか―一条院の侍役で山田康雄さん(初代「ルパン三世」の声)や下総国府の役人の役で宮内幸平さん(「アルプスの少女ハイジ」のおじいさん、「ドラゴンボール」の亀仙人の声)が出演されておられたのも確認しました。

ところで、加藤剛さんのご次男の名前は小次郎というらしいですよ。この将門役への思いが感じられます。(確か、ご長男の名前は「剣客商売」で主役だった秋山大治郎から命名したそうすし…)

最後に、この作品の放送時に将門役の加藤剛さんが出された同名タイトルの曲の歌詞を紹介しておきます。1番の歌詞は将門をイメージしたもの。2番の歌詞は純友をイメージしたものです。

 1 友よ風のように駈けたくないか
   あの雲の峰を越えていきたくないか
   風は時にむごく吹きすさぶ
   いつか君が風だ 風が君だ
   行こう地の果て 夢の果て
   俺が死んだら大空の 大空の虹
   君よ オーラ オラ オラ オラ オーラ
   君よ オーラ オラ オラ オラ オーラ

 2 海は君にとって親しい友か
   波は君の夢を運んで行くか
   海は風を呼んで荒れくるう
   いまや君が波だ 波が君だ
   行こう日の果て 恋の果て
   俺が死んだら海原の 海原の虹
   君よ オーラ オラ オラ オラ オーラ
   君よ オーラ オラ オラ オラ オーラ  

この作品を観た後に歌詞をよくよく見てみると、将門や純友のイメージがよく表れた感じだと思いましたよ。

「風と雲と虹と」、これはゼッタイにおススメしますよ!


posted by 御堂 at 01:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

新春ワイド時代劇「徳川風雲録」

来年1月2日に放送される予定のテレビ東京系新春ワイド時代劇に柴田錬三郎氏原作の『徳川太平記 吉宗と天一坊』をモチーフにした「徳川風雲録」に決まりました。

昭和61年(1986)1月2日にテレビ東京で放送された12時間超ワイドドラマ新春ワイド時代劇の前身)である「徳川風雲録 御三家の野望」のリメイク作品です。

今回の「徳川風雲録」では徳川吉宗の立身出世物語を壮大なスケールで描くという事です。

3部構成で、1部では父・光貞との父子関係を軸に、2部では将軍になるまでを、3部では息子、天一坊との対決をクライマックスに展開しくようです。

青年時代の吉宗を支え、後に天一坊の悲しい運命に関わっていく放浪の剣豪、土屋主水之助が影の主役として存在します。

主演となる松平頼方(のち徳川吉宗)を中村雅俊さんが演じられます。

その吉宗をサポートする剣豪の役として松平健さんが出演されるとか―

また吉宗の少年期である加納源六松平新之助、及び頼方の役と、後に大事件を引き起こす吉宗の子・天一坊の二役を内田朝陽さんが演じられます。

主な配役陣は以下の通り、

・徳川吉宗=中村雅俊さん
・加納新之助→松平頼方=内田朝陽さん
・吉宗の子、天一坊=内田朝陽さん
・土屋主水之助=松平健さん

・徳川光貞=松方弘樹さん
・吉宗の母、於由利=かたせ梨乃さん
・新之助の頃の養父、加納平治右衛門=平泉成さん
・天一坊の母、多藻=酒井美紀さん
・吉宗の義母、光貞の正室、お高の方=多岐川裕美さん
・吉宗の正室、理子=木内晶子さん
・吉宗の叔母、綱吉の養女、竹姫=田中美里さん
・根来忍び、千賀=国分佐智子さん
・吉宗側室、お須磨=井上和香さん

・吉宗の長兄、徳川綱教=大高洋夫さん
・紀州藩付家老、安藤帯刀=綿引勝彦さん
・大岡忠相=石黒賢さん
・加納久通=篠塚勝さん
・有馬氏倫=中野英雄さん
・根来忍び、疾風の陣内=石倉英彦さん

・大石内蔵助=西郷輝彦さん
・徳川綱吉=山本圭さん
・吉宗の義姉、綱吉の娘、鶴姫=高橋由美子さん
・柳沢吉保=嶋田久作さん
・土屋政直=中田浩二さん
・水戸光圀=藤田まことさん

・徳川家宣=橋爪淳さん
・天英院=南野陽子さん
・間部詮房=榎木孝明さん
・月光院=桜井幸子さん
・生島新五郎=中村俊介さん
・絵島=黒谷友香さん
・宮路=田丸麻紀さん
・徳川宗春=山田純大さん

・蒔屋春菜=星野真里さん
・紀伊国屋文左衛門=西田敏行さん
・千町太夫=青山倫子さん
・松平親顕=西岡徳馬さん
・雲霧仁左衛門=大地康雄さん
・山内伊賀之介=内藤剛志さん

― ◇ ◇ ◇ ―

PS.「徳川風雲録 御三家の野望」の時は北大路欣也さん主演でしたね。視聴した時代劇モノの中でも特に記憶に残っている作品です。

その時には、欣也さんが吉宗柳生新六郎の二役をなさいましたが、今回はキャラクターを分けて演出されるよう…どんな脚本&演出になるか楽しみです!

作品の中で印象深かったのが、根来忍者で頼方のお庭番的な存在だった藪田助八役の桜木健一さんの「柔道一直線」ばりの動きっぷり!(笑)

ラストの「天一坊事件」での山内伊賀介の渋みの演技も期待どころな感じですね―


posted by 御堂 at 22:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

「敵は本能寺にあり」

本能寺の遺構が見つかった矢先に何とタイミングの良い…と思いました(笑)が、

今年の冬に放送予定のテレビ朝日系列スペシャルドラマ「敵は本能寺にあり」があるそうです。

原作は加藤廣氏『明智左馬助の恋』。同氏の作品で『信長の棺』『秀吉の枷』に続く本能寺三部作の完結編にあたります。

本能寺の変明智一族の側から見た物語で、明智光秀の養子・左馬助秀満が主人公です。

『信長の棺』については、昨年の11月に松本幸四郎さん主演で放送されましたね。

主なキャスティングとして、

・三宅弥平次(明智左馬助秀満)=光秀の養子…市川染五郎さん

・織田信長=玉木宏さん
・惟任日向守大神朝臣光秀(明智光秀)=中村梅雀さん
・光秀の娘、綸(荒木村次の妻、のち左馬助の妻)…釈由美子さん
・羽柴秀吉=竹中直人さん
・近衛前久(龍山)=柄本明さん
・徳川家康=椎名桔平さん

・左馬助配下の間者、鉢屋晴久=平田満さん
・鉢屋晴久の娘、 茜=芦名星さん

・斉藤利三=田宮五郎さん
・吉田兼和(兼見)=森下哲夫さん

・荒木村重の妻・多志=浅野ゆう子さん
・浄土宗蓮台山阿弥陀寺住職、清玉上人=岸部一徳さん
・狩野永徳=藤田まことさん

が演じられるようですよ。

※→(参照)中村梅雀さんのブログ「梅雀のひとりごと」より『敵は本能寺にあり』


※→(関連記事)「信長の棺」

posted by 御堂 at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

東映時代劇映画「茶々―天涯の貴妃」

「茶々―天涯の貴妃」

東映京都撮影所は、12月下旬に正月映画として公開する映画「茶々―天涯の貴妃おんな―」を製作すると発表しました。

「茶々」、すなわち浅井茶々の生涯を描いた作品との事。

原作は、井上靖氏『淀どの日記』。両親(浅井長政お市)の敵でもある豊臣秀吉を愛し貫いた数奇な運命のヒロインとして描かれるようですね。

浅井長政織田信長の妹・小谷の方お市)の長女に生まれ、豊臣秀吉の第2夫人(注意!妾、側室ではない)として、秀頼を産み、「お袋様」「二の丸殿」「大坂殿」「淀殿」と呼称された人物です。

秀吉の死後、その子秀頼の後見人として豊臣家の屋台骨を支えようとしますが、如何せん徳川家康をはじめ老獪で姑息な男どもと張り合うなど、精神的なストレスもあったのでしょう。その晩年は神経衰弱に悩まされています。

結果として、慶長20年(1615)の大坂城落城の際、秀頼と共に自害して果てた―一生でしたね。

映画撮影のクランクインは9月からのようです。

それに伴い―

伏見桃山城(桃山伏見城)天守閣築城直後の「大坂城」のロケ地として使用されるのだとか―

この伏見桃山城(桃山伏見城)天守閣、元は秀吉の築いた「伏見城」をモデルに昭和39年(1964)、京都商工会議所が中心となって、鉄筋コンクリート造りで建てられました。その後、遊園地設備が造られて「伏見桃山城キャッスルランド」として運営されていたのですが、平成15年(2003)にキャッスルランドが閉園。天守閣も破却するか?ってところで、京都市が運営会社から無償で譲り受けたのです。

現在、キャッスルランド跡地は総合運動公園になりましたが、天守閣自体は閉鎖されたまま立ち入りも禁止の状態…

そうしたところに、東映さんが目をつけたのでしょうね。

そーいえばその昔、この伏見桃山城で『百地三太夫』という映画のロケがあって、主演だった真田広之さんが天守閣から飛び降りるというシーンの撮影があったんですが、それ以来じゃないのかな?

京都市と東映とで協議された結果、天守閣を全面的に塗り替えられる事となり、昭和39年(1964)の完成当時の姿に復元するようですよ。

その補修費用(約7000万円)についても、東映が全額負担する事で、映画「茶々」の撮影のための許諾も得たようです。

工事は今週から始まり、9月から天守閣のしゃちほこや装飾部分の錆びの目立つ個所を金色に塗り替えるなどの作業が行われるようです。

PS、映画製作もうちょっと待てへんかなぁー。2015年になったら否が応でも「大坂城落城400年記念」が待ってるのに…(笑)

― ◇ ◇ ◇ ―

→※(参照)「伏見桃山城、生まれ変わる!」


― ◇ ◇ ◇ ―

さて、主なキャスティングですが―

その淀殿には、元宝塚そら組男役のトップだった和央わおようかさんが抜擢されました。凛々しい淀殿が拝めそうかな!(笑)

以下、主だったキャスティングです―

・浅井茶々(淀殿)=和央ようかさん

・織田信長=松方弘樹さん
・豊臣秀吉=渡部篤郎さん
・徳川家康=中村獅童さん

・豊臣秀頼=中林大樹さん
・千姫=谷村美月さん

・大蔵卿局=高島礼子さん
・お市(小谷の方)=原田美枝子さん
・北政所=余貴美子さん
・はつ(茶々の妹)=富田靖子さん
小督おごう(茶々の妹)=寺島しのぶさん
・おまあ=吉野公佳さん

・真田幸村=黄川田将也さん
・後藤基次=平岳大さん
・長曽我部盛親=中丸新将さん
・大野治長=近藤公園さん

・前田玄以=高橋長英さん
・織田有楽斎=土平ドンペイさん
・本多正信=松重豊さん
・京極忠高=真島公平さん

凛々しい淀殿といえば…最近で言えばNHK大河「葵・徳川三代」においての小川真由美さん演じる“女武者”姿が印象に残ってます。巴御前ばりに長刀持って颯爽とした淀殿ってのも有りかな!(笑)

 

posted by 御堂 at 21:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

「輪違屋糸里〜女たちの新選組〜」

「輪違屋糸里」のシーンより

文久3年(1863)9月18日、芹沢鴨暗殺事件の際に現場に居合わせた女性がいました。

新選組隊士であった永倉新八が書き残した『浪士文久報国記事』『新選組顛末記』には現場に居合わせた人物として「輪違屋糸里」なる女性の名を挙げています。

この輪違屋糸里を扱った浅田次郎さん原作の『輪違屋糸里』「輪違屋糸里〜女たちの新選組〜」という作品タイトルでいよいよ映像化されます。

TBS系のチャンネルにて2夜連続の2時間スペシャル(前・後編)で9月9日・10日の両日に放送されます。

 前編:9月 9日 午後9時〜10時48分
 後編:9月10日 午後9時〜10時54分

となっていますよ。主な出演者は以下の通り―
  • 輪違屋の芸妓・糸里…上戸彩さん


  • おいと…吉田里琴さん

  • 桔梗屋の芸妓・吉栄…西原亜希さん

  • 輪違屋の音羽太夫…小田茜さん


  • 芹沢鴨…中村獅童さん

  • 近藤勇…的場浩司さん

  • 新見錦…山田純大さん

  • 山南敬助…菊池健一郎さん

  • 土方歳三…伊藤英明さん


  • 平間重助…温水洋一さん

  • 平山五郎…山本太郎さん

  • 野口健司…笠井秀晃さん

  • 沖田総司…丸山隆平さん(関ジャニ∞)

  • 永倉新八…青木伸輔さん

  • 斎藤一…山口馬木也さん

  • 井上源三郎…吉見一豊さん

  • 藤堂平助…伊崎充則さん

  • 原田左之助…関戸将志さん

  • 松平容保…花柳錦之輔さん


  • 元は菱屋太兵衛の妾、のちに芹沢鴨の妾・お梅…中嶋朋子さん

  • 八木家の女房・おまさ…池上季実子さん

  • 前川家の女房・お勝…浅田美代子さん

  • 輪違屋の女将・よし乃…古手川祐子さん

  • 菱屋の番頭・儀助…笹野高史さん

  • 輪違屋平八…金田明夫さん
の顔ぶれのようです。


posted by 御堂 at 21:13 | Comment(0) | TrackBack(1) | 歴史:ドラマ

最近ハマってる韓ドラ!―「朱蒙」「商道」「海神」

最近、ハマっている韓国の時代劇ドラマがあります。

昨年までも「宮廷女官チャングムの誓い」(大長今)であったり、「チェオクの剣」(茶母)「ホジュン」(許浚)にハマっていたのですが、最近のハマりは朱蒙チュモン商道サンド」「海神ヘシンの3つです。

― ◇ ◇ ◇ ―

まず「朱蒙」、BSフジで4月から放送されているのですが、ミーハーな様ですが個人的に「がんばれ!クムスン」を観てからハン・ヘジンさんのファンになった事もあって、つい観てしまったのが最初のきっかけ!(笑)

日本語吹き替え版での放送だったのですが、そのハン・ヘジンさん役の声優さんが何と坂本真綾さんだったはダブルラッキー!!安心して、ますます感情移入しながら視聴する事でしょう。

さて、主人公は高句麗を建国(BC.30年)し、初代の王となった東明聖王東明王とも…)と称される朱蒙ジュモンという人物です。

ちなみにハン・ヘジンさんは召西奴ソソノといって、のちに百済を建国(BC.18年)した朱蒙の庶子である温祚オンジョの母親役を演じられていますね。

この高句麗百済、それに新羅の、いわゆる「三国史記」の時代って割と好きです。

― ◇ ◇ ◇ ―

「商道」の林尚沃

続いては「商道」です。CSの衛星劇場で放送中ですが、舞台設定は今から約200年前の李氏朝鮮王朝第23代の純祖の時代に賎民の身分(官奴婢)で行商人の境遇から、高麗人参貿易などで巨万の富を築いて、従三品府使の地位まで出世したイム尚沃サンヨクが主人公です。

商品経済の移り変わりを知る上で勉強になります!

― ◇ ◇ ◇ ―

最後に「海神」ですが、いよいよ28日(月)から衛星劇場で放送が始まります。こちらは、9世紀前半の東アジアが舞台です。

主人公の名はチャン保皐ボゴ。彼は中国の唐、そして日本と新羅を中心に国際貿易を主としながら、海上を掌握していた人物で“海上王”と称された人物です。

朝鮮半島南部にある莞島に唐と日本、新羅の船の出入りが最も交差する地点にあった清海鎮という巨大な貿易センターを建設し、そこを拠点に貿易活動を盛んにします。

この張保皐という人物と縁の深い日本の僧に慈覚大師・円仁えんにんが居ます。

彼は天台宗、比叡山延暦寺の僧で承和5年(838)に入唐し、顕密二教を学んだのですが、彼が唐に在留中に書いた日記『入唐求法巡礼行記』の記載の中で、彼が日本を離れ4年目だったある日、日本からの送金を彼に届けたのが、張保皐の商船団でした。

『入唐求法巡礼行記』の記載にみる張保皐の商船団の様子は、まるで総合商社の如し、だったようです。

以上が現在注目してる韓ドラです。こうしたドラマを観て、知り得た知識をもっと深めようと、さらに新しい発見や理解を得、ますます歴史の視野が広がるのって素晴らしい事ですよね。


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