手塚治虫の曾祖父を描く…BS時代劇「陽だまりの樹」

漫画家・手塚治虫氏が手掛けた長編歴史漫画の代表作であり、自らのルーツを描いた傑作マンガで昭和56年(1981)年4月から同61年(1986)12月まで『ビッグコミック』(小学館)に掲載されていた『陽だまりの樹』がこの度BS時代劇で描かれる事に―

時は幕末―天下太平の世の中にあって、何時の間にか内部から朽ち果ててしまっていた徳川幕府(※1)が終わりを迎えようとしているこの時代、開国から戊辰戦争、そして明治維新という大変革の時代の中、友情と絆で結ばれた対照的な2人の若者がいました…

1人は“義”に生きた男・伊武谷万二郎、腕は立つが無骨で真面目な性格が災いして世渡り下手な武士。倒れゆく幕府に忠誠を尽くそうとします。

もう1人は“情”に生きた男・手塚良庵、夢想家で女には滅法だらしないが腕利きの蘭方医…そして、原作者である手塚治虫氏の曽祖父にあたります。

それぞれの信念を貫き自らの人生を切り拓こうとした2人の若者が、藤田東湖・福沢諭吉・西郷隆盛など自分にとり影響を受けた歴史上の人物たちとの交流を経て、種痘所(後の西洋医学所、東京大學医学部の前身にあたる)の開設や黒船来航、戊辰戦争、西南戦争…と激動と混乱の時代を理想と現実に藻掻もがき苦しみながら精一杯生きる姿を描いた幕末青春群像作品。

※1 内部から朽ち果ててしまっていた徳川幕府
因みに、タイトルの「陽だまりの樹」とは、万二郎の心の師である水戸藩の学者・藤田東湖が、因習にとらわれ朽ちかけている幕府に対し、“幕府の内部(人材)は慣習に囚われた門閥で占められて倒れかけている”とたとえて言った言葉です。


さて、この『陽だまりの樹』は、TVアニメ化や過去4回の舞台上演がなされている作品で、

まず舞台上演が、平成4年(1992)、同7年(1995)、同10年(1998)に中井貴一さん、段田安則さん主演でなされています。

TVアニメ版は日本テレビ系で平成12年(2000)4月から2クール(全25話)放映され、 その中で舞台上演を務められた中井貴一さんがナレーションをなさったんですよね。

そして、今年4月に上川隆也さん、吉川晃司さん主演で舞台上演が決まっています。

主な配役陣は―
  • 伊武谷万二郎(常陸府中藩=現在の茨城県石岡市に存在した藩・陣屋=藩士)=市原隼人さん

  • 手塚良庵(江戸三百坂さんみゃくざか〔三貊坂〕=現在の東京都文京区小石川で小石川伝通院の裏あたり=の蘭方医、大坂・適塾で緒方洪庵に蘭学を学ぶ)=成宮寛貴さん

  • おせき(万二郎と良庵が想いを寄せる、元麻布善福寺=現在の東京都港区元麻布に建つ寺院、当寺院内にアメリカ合衆国公使館が設けられ、初代駐日本アメリカ合衆国弁理公使タウンゼント・ハリスらが在留した=住職の娘)=黒川芽以さん
    →おせきに一目惚れしたハリスの通弁官(通訳)・ヘンリー・ヒュースケンに暴辱された事で世をはかなみ、尼寺へ入ってしまう

  • 伊武谷千三郎(万二郎の父)=西岡德馬さん
    →良庵の護衛を引き受けるが、蘭学医を付け狙っていた楠音次郎により非命にたおれる
  • おとね(万二郎の母)=池上季実子さん

  • 手塚良仙(良庵の父)=笹野高史さん
  • お中(良庵の母)=古手川祐子さん
  • おつね(良庵の妻)=大塚シノブさん

  • お品(商家の娘、のち丑久保陶兵衛の妻)=笛木優子さん
    →安政の大地震で万二郎に命を助けられた縁で、万次郎に思いを寄せ妻になろうとするが、蘭方医の誤診で妻を不治の体にされた事を恨みを持つ丑久保陶兵衛に手込めにされ、身籠みごも

  • 綾(楠音次郎の妹、のち万二郎の妻)=大塚千弘さん
    →兄のかたきを討とうと伊武谷家に押し掛けるも、頭部を痛打した後遺症が原因で寝たきりとなってしまい、万二郎の手厚い看護で奇跡的に助かる

  • 丑久保陶兵衛(お品の夫)=小沢和義さん
  • 楠音次郎(綾の兄)=西ノ園達大さん

  • 多紀誠斎=目黒祐樹さん
  • 緒方洪庵(大坂・適塾の主宰者)=緒形幹太さん

  • 西郷吉之助(隆盛、薩摩藩士)=蟹江一平さん

  • 山岡鉄太郎(鉄舟)=尾関伸嗣さん
  • 勝麟太郎(海舟)=志村東吾さん
  • 坂本龍馬(土佐藩士)=賀集利樹さん

  • 藤田東湖(万二郎が敬愛して止まない水戸藩側用人、水戸学・尊王論の大家)=津川雅彦さん
の皆さんが競演されます。

各話タイトル(全12回)は以下のとおり―
  1. 若き獅子たち
  2. 恋の鞘当て
  3. 天地鳴動
  4. 異人との遭遇
  5. 父の仇
  6. 蘭方医対漢方医
  7. コロリと安政の大獄
  8. 求婚と暗殺
  9. 万二郎初陣
  10. 禁じられた愛
  11. 運命の分かれ道
  12. 獅子たちの旅立ち(最終回)

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番組の主題歌になっている指田郁也さんの「花になれ」、すごくうたの表現も、フレーズも好きな感じ!合ってます!!

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※(参照)NHK土曜時代劇「桂ちづる診察日録」
※(参照)NHK土曜時代劇「咲くやこの花」

時代劇オールスターキャストによる大作「徳川三国志」、時代劇専門チャンネルでスタート!

柳生十兵衛、荒木又右衛門、幡随院長兵衛、一心太助、春日局、大久保彦左衛門、伊達政宗をはじめ、時代劇ヒーローたちが縦横無尽に大活躍!!

徳川3代将軍・家光の時代。“知恵伊豆”と呼ばれた若き老中・松平伊豆守信綱と幕府転覆を企む由比正雪の戦いを壮大なスケールで描いたスペクタクル時代劇―「徳川三国志」時代劇専門チャンネルでCS初登場放映されます。

この「徳川三国志」は昭和50年(1975)10月22日から昭和51年(1976)4月21日にNETテレビ(現・テレビ朝日)系列で放映された連続時代劇で全26話のストーリー展開。

原作は柴田錬三郎氏の『徳川三国志』と『嗚呼江戸城』を脚色したもの。

大枠は―

“知恵伊豆”こと松平伊豆守信綱は将軍・徳川家光に重用されるが、紀伊大納言・徳川頼宣はそれに反抗するなど、幕閣と対立していました。

また、武断政治を執り、多くの大名領主が減封や改易の憂き目に遭い、浪人の数が激増するにもかかわらず、何の対策も立てず、寧ろ浪人たちを取り締まって、再仕官への道を閉ざすなどの政策を施行し続ける幕政(幕閣)に対し、自分たちをこうした浪人の身に追い込んだ最大の原因は「御政道」(幕政)が正しくないからだ、と不満や批判的な考えを持つ者が増え出し、巷では社会混乱が起こっていました。

由比正雪も、密かに幕政の変革を企てようと理想を模索していました。

折しも、反乱に揺れるお隣の国、中国・明から援軍を求める密使が来日。

それを知った正雪は遠大な構想を掲げて野望に燃えようとしていきます―

ベースとなるのは、“知恵伊豆” vs 正雪の頭脳戦を軸に描かれ、伊賀者と根来衆との忍者合戦、剣豪同士の立ち会いなど、様々なエピソードで色彩いろどられ、見どころ満載で展開されますよ。

主な配役は以下のとおり―
  • 松平伊豆守信綱(“知恵伊豆”)=松方弘樹さん

  • 柳生十兵衛三厳=若林豪さん
  • 笠井孫兵衛(信綱の家臣)=長門勇さん
  • 笠井弥一郎(孫兵衛の息子)=三ツ木清隆さん
  • 鴉の甚兵衛(隠密)=松山英太郎さん

  • 由比弥五郎(正雪)=中村敦夫さん
  • 丸橋忠弥(長宗我部盛親の子、宝蔵院流槍術の名手)=佐藤允さん
  • 金井半兵衛(正雪の高弟の1人)=岸田森さん
  • 楠不伝(楠木正辰、軍学者、正雪の義父)=戸浦六宏さん

  • 徳川家光=片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)さん
  • 土井大炊頭利勝(老中首座、大老)=中村竹弥さん
  • 保科正之(家光・忠長の異母弟)=仲谷昇さん

  • 駿河大納言・忠長(家光の弟)=田村正和さん
  • 紀伊大納言・頼宣=芦田伸介さん

  • 春日局(家光の乳母)=岸田今日子さん
  • 永光院(家光の側室→春日局の死後は奥向き(大奥)取締として実権を握る)=岡崎友紀さん
  • 千姫(家光・忠長・正之の姉)=高田美和さん

  • 服部一夢斎(服部半蔵の兄)=宇野重吉さん
  • 根来幻幽斎(根来衆の首領)=近衛十四郎さん

  • 楓(信綱の妹)=いけだももこさん
  • 志乃(くの一、服部一夢斎の娘)=坂口良子さん
  • お吉(御家取り潰しに遭った姫さま、信綱を恨み仇と狙っている)=和泉雅子さん

  • 大久保彦左衛門忠教(“天下のご意見番”)=辰巳柳太郎さん
  • 幡随院長兵衛(口入れ屋、侠客)=中谷一郎さん
  • 一心太助=目黒祐樹さん
  • お仲(太助の女房)=津山登志子さん

  • 荒木又右衛門=山崎努さん
  • 渡辺数馬=石田信之さん
  • 河合又五郎=坂口徹さん
    →言わずと知れた「鍵屋の辻の決闘」の面々!
  • 宮城野=梅田智美さん
  • おたか=堀越陽子さん
    →「宮城野・信夫姉妹の仇討ち」として人形浄瑠璃や歌舞伎の題材にもなりましたよね!

  • 関口隼人正(紀伊家家老)=田島義文さん
  • 内藤掃部(駿府家付家老)=永野達雄さん
  • 牧野備後(駿府家付家老)=田口計さん
  • 伊達政宗(陸奥仙台藩主)=西村晃さん
  • 青山伯耆守忠俊(家光の傅役)=金子信雄さん
  • 左甚五郎=長門裕之さん
  • 松倉勝家(肥前島原藩主、島原の乱への遠因を創る)=北上弥太朗さん

  • 鄭芝龍(鄭成功の父)=森次晃嗣さん
放送期間は、10月18日(火)から11月22日(火)までの月曜日から金曜日。
放送時間は、午前7時/午後7時。
※11月に入り、毎週土曜日に3話ずつ再放送されます。

各話タイトルは以下のとおり―

  1. 智恵伊豆と呼ばれる男
  2. 野望に燃える男たち
  3. 悲運の貴公子 忠長
  4. 若君の危機
  5. 南海のあばれ竜
  6. 白昼の三十六人斬り
  7. 江戸城悲話
  8. 恐怖の火焔地獄
  9. 千姫と彦左と太助
  10. 柳生十兵衛を狙う男
  11. 仇討ち姉妹
  12. 姫君町を走る!
  13. 家光と目黒のサンマ
  14. となりの女にご用心
  15. 左甚五郎・昇り竜
  16. 又八郎人生勝負
  17. 黒い米蔵を斬れ!
  18. 美女の罠を砕け!
  19. 家光と春日局、涙の別れ
  20. 忍びの掟は死の掟
  21. 恐怖の十字架
  22. 幻の盗賊を追え!!
  23. 江戸の毒を斬れ!
  24. 将軍暗殺!宇都宮つり天井
  25. 由比正雪ついに起つ!
  26. 伊豆守と正雪宿命の対決

― ◇ ◇ ◇ ―

いやぁー実に30数年ぶりの視聴の機会が訪れます。

ちょうど中学生か高校生の頃でしたが、お昼の午後2時台に関西テレビで再放送されていた時に観て以来なんですよね。(あの頃は良かったなぁー。1時台は昼ドラで、2時台は時代劇の再放送、3時台はワイドショー、4時~6時台はアニメの再放送、って感じでしたからね。少なくとも現在の番組編成のように何処もかしこもワイドショーばっかりじゃ、昔の名作&良作ソラマやアニメの再放送さえ観られないんですもんね、平成生まれの人たちって…憐れ!)

ホント、この作品に限っては見処たくさんですよ!“知恵伊豆”演じる松方弘樹さんのチョット押さえた演技も良かったし、正雪演じる中村敦夫さんの野望を胸に一歩一歩のし上がっていく様も観ていて愉快そのもの!それこそ、正雪のもとに集まった張孔堂の面々と本気で世の中を変えるんだ!私はそれを任されたんだ!って思い込むところもすごく共感できます。

ストーリーはラストの「慶安の変(慶安事件)」に向かっていく訳ですが、正雪(中村敦夫さん)も丸橋忠弥(佐藤允さん)も金井半兵衛(岸田森さん)も志を遂げずに死んでゆきます。

観様みようによっては、紀伊大納言頼宣(芦田伸介さん)と手を結ぶも、最後にはコロっとてのひらを返され、飼い殺しの憂き目に遭っちゃうんだって感もありますが、ラストの正雪や丸橋忠弥や金井半兵衛の行動は『義経記』での源義経を守らんとした武蔵坊弁慶や他の主従たちの奮闘にも観えたり、『三国志演義』の桃園の誓いを守らんとした劉備・関羽・張飛それぞれの最期に重なって観えてしまいます。

正雪や丸橋忠弥や金井半兵衛は自分たちが掲げ、実現しようとした世界を見る事なく、死んでしまいますが、結果的に“幕政への諫言、浪人救済”という面が幕政を武断政治から文治政治へと転換していくとは、彼らも思いもしなかったでしょうね。

テレビ熊本ドキュメンタリードラマ 郷土の偉人シリーズ「海の司令官・小西行長~秀吉が日本を託した男~」

「海の司令官・小西行長」

テレビ熊本が「郷土の偉人シリーズ」と銘打って制作しているドキュメンタリードラマの第19弾に「海の司令官・小西行長~秀吉が日本を託した男~」が決まり、九州地方のフジテレビ系列7局(テレビ熊本、テレビ西日本、サガテレビ、テレビ長崎、テレビ大分、テレビ宮崎、鹿児島テレビ)で放送されるようです。

ドラマの構成はこんな感じ―

熊本県宇土市のイベント会社に勤める若者が「小西行長展」の企画を任され、歴史教師でもある妻の協力を得ながら、イベントの成功に向けて奮闘する物語。若者が行長の生き様に思いをはせつつ成長する姿が見どころ

という感じ。恐らく、小西行長の登場場面はエピソードドキュメントという感じでしょうね。

主な配役として、

  • 小西行長=葛山信吾さん

  • 宇土市のイベント会社に勤める若者で「小西行長展」の企画を任される、来栖健吾=柏原収史さん
  • 健吾の妻で、歴史教師でもある、来栖真紀子=白石美帆さん
  • 桐谷秀樹=五代高之さん
  • 桔川清美=吉井亜希子さん
が出演されます。

小西行長といえば、泉州堺の豪商の家に生まれますが、その才能を豊臣秀吉に見込まれて取り立てられ、肥後南部の宇土うと城主にまで出世したという、珍しい経歴の持ち主。

またアウグスティヌスという洗礼名を持つ切支丹キリシタン大名として生涯その信仰を貫き通した事でも有名ですね。

宇土の歴史に基づき、“信念”を貫いた小西行長の生涯を描いた作品が描かれそう。

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「海の司令官・小西行長」

時代劇ドラマでの小西行長といえば、今でも強烈なイメージを残しているのがNHK大河ドラマ「黄金の日々」(昭和53年=1978)で小西弥九郎を演じられた小野寺昭さんでしょうか。

この作品では泉州堺が舞台だったので、多くのキリシタンの真摯な姿を演じられた配役の方々を観ましたが、小西弥九郎を演じられた小野寺昭さんと高山右近を演じられた鹿賀丈史さんは特に秀逸だったと感じます。

今回、小西行長を演じられるのは葛山信吾さん。

意外と言っては何ですが、ハマっているのでは!

小西行長って、加藤清正や黒田長政みたく武将、猛将って感じではなく、実務官吏、行政官って感じだし、外交交渉や兵站事務には最適な才覚があった人物なので、それを考慮して葛山さん演じる小西行長をイメージしたら、意外とピッタリちゃうん!っていうのが第一印象です。

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テレビ熊本が制作するドキュメンタリードラマ 郷土の偉人シリーズは過去に「未来を見つめた幕末の英雄 横井小楠」と「日本の食卓を変えた火の国の女 江上トミ」、そして昨年の「空の開拓者 日野熊蔵伝」の3作品は観た事があります。

前の2作品は芸術祭への参加作品として関西テレビで放送され、最後の作品はBSフジで偶然見つけて視聴しました。

昨年の事もあるから、今年もBSフジで放送されるかも?と期待してるんですけどね…

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※(関連)テレビ熊本ドキュメンタリードラマ 郷土の偉人シリーズ「空の開拓者 日野熊蔵伝」

新春ワイド時代劇「忠臣蔵~その義その愛~」

「忠臣蔵~その義その愛~」

毎年恒例で正月2日にテレビ東京系列で放送される新春ワイド時代劇に「忠臣蔵~その義その愛~」と決まりました。

制作側が掲げた番組概要は以下のとおり―

元禄14年、関ヶ原から100年、武士が官僚化し、「義」に生きることが困難になってきた時代、命を賭して、主君の仇を討ち、公儀の理不尽な裁定を世に知らしめた赤穂浪士47人。
人は、帰属する組織が無くなったらどうなるのか。家族や日々の生活はどうするのか―。
江戸急進派のリーダーとして、下級武士のエネルギーを結集し討入り最大の推進役となった堀部安兵衛を主役に、お家再興を第一義とする大石内蔵助との対決を軸に、ご存知「忠臣蔵」のエピソードを織り交ぜつつ、脱落していく者の悲哀、様々な困難を乗り越え、本懐を遂げる誠の武士たちの生き様を、壮大なスケールで描く娯楽時代劇の決定版です!


との事です。主人公を堀部安兵衛で持ってきますか!まぁ、考えられるパターンの1つですね。

…という事は、江戸急進派のエピソードを絡めた演出になるのかな?

今回、通算で第34作目となる新春ワイド時代劇ですが、今年も7時間(3部構成)の放送時間とみられます。現状では数少ない時代劇枠なので、7時間でも貴重ですね。(テレビ東京系列は、まだ東京12チャンネルと言っていた頃から時代劇枠をしっかりとキープされていた実績(→「大江戸捜査網」など)があるので、今後も頑張って頂けたらと思います!)

さて、主な配役陣ですが―
  • 堀部安兵衛武庸たけつね=内野聖陽さん
    御使番、馬廻役、200石、江戸急進派のリーダー格、吉良邸討入りの際は裏門隊
  • ほり(安兵衛の妻)=常盤貴子さん

  • 大石内蔵助くらのすけ良雄よしお=舘ひろしさん
    赤穂浅野家筆頭(国)家老、1500石、吉良邸討入りの際は表門隊で指揮
  • 大石りく=萬田久子さん
    内蔵助の妻
  • 大石松之丞→主税ちから良金よしかね=有岡大貴さん(Hey!Say!JUMP)
    内蔵助の嫡男、吉良邸討入りの際は裏門隊の大将

  • 浅野内匠頭たくみのかみ長矩ながのり=市川染五郎さん(7代目)
    赤穂浅野家当主
  • あぐり=田中美里さん
    内匠頭の妻→のち瑶泉院

  • 大高源五忠雄ただお=眞島秀和さん
    金奉行・膳番元方・腰物方、20石5人扶持、吉良邸討入りの際は表門隊
  • 奥田孫大夫重盛しげもり=榎木孝明さん
    武具奉行・江戸定府、150石、吉良邸討入りの際は表門隊
  • 貝賀弥左衛門友信とものぶ=合田雅史さん
    中小姓近習・蔵奉行、2石10両3人扶持、吉田忠左衛門の弟、吉良邸討入りの際は表門隊
  • 片岡源五右衛門高房たかふさ=金子昇さん
    側用人・児小姓頭、350石、吉良邸討入りの際は表門隊
  • 神崎与五郎則休のりやす=宮下裕治さん
    横目付・郡目付、5両3人扶持、吉良邸討入りの際は表門隊

  • 原惣右衛門元辰もととき=大石吾朗さん
    足軽頭・鉄砲頭、300石、吉良邸討入りの際は表門隊
  • 吉田忠左衛門兼亮かねすけ=若林豪さん
    足軽頭・赤穂浅野家飛地領である播磨国加東郡穂積〔現・兵庫県加東市穂積〕の郡代〔=郡奉行〕、200石、飛地領への役向きという事で役知料50石、吉良邸討入りの際は裏門隊の大将・大石良金の後見
  • 礒貝十郎左衛門正久まさひさ=池田努さん
    物頭側用人、150石、吉良邸討入りの際は裏門隊
  • 潮田又之丞高教たかのり=大石昭弘さん
    郡奉行・絵図奉行、200石、吉良邸討入りの際は裏門隊
  • 菅谷半之丞政利まさとし=石井英明さん
    郡代・馬廻役、100石、吉良邸討入りの際は裏門隊
  • 前原伊助宗房むねふさ=関貴昭さん
    江戸詰・中小姓・金奉行、10石3人扶持、吉良邸討入りの際は裏門隊

  • 高田郡兵衛(江戸詰、200石15人扶持、郡兵衛の伯父おじ=山田純大さん
    両親よりも年長者にあたる旗本の内田三郎右衛門元知への養子縁組が絡み、最初に脱盟)
  • 奥野将監定良さだよし=田中隆三さん
    組頭、1000石、吉良邸討入りの際は表門隊

  • 毛利小平太元義もとよし=伊嵜充則さん
    大納戸役、20石5人扶持、元禄15年=1702=12月11日付の書簡で脱盟する旨を残して逐電→最後の脱盟者と云われる
  • 登世=早織さん
    毛利小平太の女、小平太の子を宿す

  • 滝口庄太夫=四方堂亘さん
    旧赤穂浅野家家臣
  • 志乃=遊井亮子さん
    庄太夫の妻、夫を扶助するため、夜鷹に身をやつす
  • 高谷浅右衛門=市川段治郎さん
    旧赤穂浅野家家臣、夜鷹となった志乃に声をかけられ、客となって以降、関係を結ぶ

  • 井坂新助=金田明夫さん
    旧赤穂浅野家家臣、当初は盟約のメンバーだったが脱盟する事になる
  • よし=飯沼千恵子さん
    新助の妻
  • 八重=土屋太鳳さん
    新助の娘

  • 堀部弥兵衛金丸かなまる=橋爪功さん
    安兵衛の義父、前江戸留守居、300石だったが、安兵衛に家督を譲り、隠居料20石、吉良邸討入りの際は表門隊、討入り口述書の草案を作成
  • わか=平淑恵さん
    弥兵衛の妻、安兵衛の義母、ほりの母

  • 吉良上野介こうづけのすけ義央よしひさ=柄本明さん
    奥高家、高家肝煎
  • 小林平八郎央通 ひさみち=東根作寿英さん
    吉良家附家老、150石
  • 松原多仲宗許=内田健介さん
    吉良家家老、100石

  • 色部いろべ又四郎安長やすなが=内藤剛志さん
    米沢上杉家江戸家老
  • 椎葉喜十郎=宍戸開さん
    色部の密偵
  • 小萩=木下あゆ美さん
    色部の密偵

  • 吉川山右衛門=村田雄浩さん
    安兵衛の親友・上杉家用人
  • かや=板谷由夏さん
    山右衛門の妻、浪人した後の堀部家に助力を尽くす
  • 嘉一郎=伊賀亮さん
    山右衛門とかやの子、安兵衛が名付け親

  • 柳沢美濃守吉保=斎藤歩さん
    江戸幕府御側御用人、老中格・上座)
  • 細井広沢こうたく=中村梅雀さん
    儒学者、柳沢家家臣、安兵衛とは堀内道場で昵懇の間柄、討ち入り口述書の添削を行うなど、安兵衛や吉良邸討入りを支援する、『堀部安兵衛日記』の編纂を託される

  • 菅野六郎左衛門=綿引勝彦さん
    伊予西条松平藩藩士、江戸詰、中小姓、直心影流堀内派の堀内源太左衛門正春が開く道場で安兵衛と出会い、意気投合して叔父・甥の義盟約を結ぶ、のち高田馬場での決闘で討死
  • 村上庄左衛門=峰蘭太郎さん
    伊予西条松平藩藩士、江戸詰、中小姓、高田馬場での決闘で討死

  • 内田三郎右衛門元知もととも幕府直参旗本、郡兵衛の伯父)=西岡德馬さん
  • 高田弥五兵衛=吉見一豊さん
    高田郡兵衛の兄、幕府直参、600石

  • 吉五郎=石倉三郎さん
    八丁堀・左兵衛店の植木職人
  • 阿波野屋利助=石丸謙二郎さん
    大坂の塩問屋の店主
  • 明石太夫=中山忍さん
    官公許の傾城町で、この当時=元禄文化=の一大文芸サロンを形成していた花街・島原の名妓

  • 落合与左衛門勝信=遠山俊也さん
    奥様衆=あぐり=付の家臣、200石江戸扶持6人、戸田局が出てこない場合の「南部坂の別れ」のキーヤー

  • 蟹沢横梅=ベンガルさん
    安兵衛を題材に作品を作ろうと寄って来た戯作者

の皆さんが競演されます。放送日時は、1月2日(月)午後4時からですよ!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)年末ドラマスペシャル「忠臣蔵~その男、大石内蔵助」
※(参照)浄瑠璃坂の仇討
※(参照)「堀部安兵衛~いまこの時のために生まれ~」
※(参照)年号の表記について
※(参照)吉良のお殿様

※(参照)新春ワイド時代劇「柳生武芸帳」
※(参照)新春ワイド時代劇「寧々~おんな太閤記」
※(参照)新春ワイド時代劇「徳川風雲録」
※(参照)新春ワイド時代劇「忠臣蔵 瑤泉院の陰謀」
※(参照)新春時代劇ワイド「国盗り物語」

待ちに待った「風が燃えた」、33年ぶりの再放送!

昭和53年(1978)3月6日にTBS系列で放送された日立ドラマスペシャル(3時間ドラマ)第2弾「風が燃えた」がCSのTBSチャンネルで放送されます。(→ちなみに、第1弾は前年の昭和52年(1977)8月29日に放送された「海は甦える」)

幕末・維新期に足軽身分から内閣総理大臣まで上り詰めた明治の元勲・伊藤博文とその妻・梅子の波瀾万丈な生涯を軸に、近代日本の夜明けを疾風の如く生きた人々を描いた作品。

前半は恋、革命、友情をテーマにした青春群像を博文の立身出世に焦点を当てて物語が進み、後半は日本という国家が大きな変貌を遂げた明治時代の人間群像を、博文梅子夫妻の情愛を軸にして描かれています。

主な配役陣は―

  • 伊藤利助(俊輔、博文)=(青年期)三浦友和さん→(壮年期)平幹二朗さん
    →友和さんは確か、松下村塾に入塾する辺りから、秘密留学生を経て、兵庫県知事辺りまでの配役じゃなかったかな?んで、平幹さんは岩倉使節団による外遊の頃からハルピンで暗殺されるまでを演じておられたはず!

  • 梅(博文の妻、梅子)=(青年期)山口百恵さん→(壮年期)三田佳子さん

  • 井上聞多(馨)=(青年期)森田健作さん→(壮年期)宍戸錠さん
    →聞多は実際には「もんた」と呼びますが、ドラマ設定では「ぶんた」と呼んでいます。(「花神」では「もんた」と呼ばせていたのにね!笑)この聞多のキャスティングは当初、緒形拳さんだったと聞きます。もし、出演されていたら、どんな聞多を演じておられた事でしょうね?緒形さんだと主役級を喰うくらい存在感を発揮させちゃう感じは見られます。ただ、長年日活映画で小林旭さんの“渡り鳥シリーズ”などにおいてバイプレーヤーとして存在感を表していた宍戸さんの、目立たないんだけど、美味しいトコを持って行かれる良さも面白いっちゃー面白いです(笑)

  • 伊藤十蔵(博文の父)=森繁久弥さん
    →印象に残ってるシーンは、十蔵さんが家族のために藩札をせっせと貯めておいたのに、版籍奉還で使えなくなってしまい、その事を俊輔(長州シンパとしては“俊輔”と言ってしまいます、笑)に嘆くって場面があって、そこから俊輔の建議による新貨条例(日本の貨幣単位として「円」に統一、明治4=1971)が制定されるってエピソードですね!

  • 琴(博文の母)=赤木春恵さん
  • 生子(博文の長女、末松謙澄の妻となる)=真野響子さん
  • 沢子(博文の次女、生子の異母妹)=高田みづえさん

  • 末松謙澄(長女・生子の婿)=篠田三郎さん
  • 石川文四郎(伊藤家の書生)=佐藤佑介さん

  • 吉田松陰=加藤剛さん
  • 桂小五郎(木戸孝允)=竹脇無我さん
  • 高杉晋作=山口崇さん
  • 久坂玄瑞=長塚京三さん
  • 山県狂介、有朋=(青年期)辻萬長さん→(壮年期)高松英郎さん

  • 山尾庸三=矢崎滋さん
  • 野村弥吉(井上勝)=石山律雄さん
  • 遠藤謹助=伊藤高さん

  • 岩倉具視=鈴木瑞穂さん
  • 三条実美=刀原章光さん

  • 西郷隆盛=石黒正男さん
  • 大久保利通=城所英夫さん
  • 黒田清隆=睦五郎さん

  • 大隈重信=津川雅彦さん
  • 渋沢栄一=高橋享さん
  • 五代友厚=田辺しげるさん

  • 桂太郎=横内正さん
  • 乃木希典=垂水悟郎さん
  • 児玉源太郎=南原宏治さん

  • 金子堅太郎=長谷川哲夫さん
  • 伊東巳代治=新倉博さん
  • 井上毅=和甲柘さん

  • 小村寿太郎=小坂一也さん
  • 高橋是清=天田俊明さん

  • 井上の妻、武子=水原英子さん
  • 晋作の愛人、おうの=吉田日出子さん
  • 妙(俊輔の元許嫁、風倉彦之進の妻)=佐藤オリエさん

  • アーネスト・サトウ=リチャード・ジョーンズさん
  • ハリー・パークス駐日イギリス公使=フランシス・コナさん

  • 中江兆民=森本レオさん
  • 幸徳伝次郎(秋水)=風間杜夫さん

  • 亀太郎(梅子の兄)=財津一郎さん
    →鹿鳴館での舞踏会で森繁さん演じる十蔵さんとの掛け合いは一服の清涼剤みたいで和めました!(笑)

  • 風倉彦之進=地井武男さん
    →元は水戸脱藩浪士、坂下門外の変以降、長州藩諸隊に参加、士族の反乱に同調して萩の乱に一味したり、初期自由民権運動(士族による壮士活動)などで急速な西欧化を目指す俊輔に反発し、その命を付け狙おうとする

の皆さんです。

― ◇ ◇ ◇ ―

オープニングテロップでのことばです―
歴史は
みずからが
それを必要とするとき
ひとりの人物をえらび
任務を与え
これを援け
そして―
その必要が終わったとき
その人物をすてる
「あれっ!」てお気づきになった方いませんか?

そう!NHK大河ドラマ「花神」でのオープニングテロップでのことばを反映させてる感じ―(笑)

「花神」において、松陰先生ら第1世代がプラン(計画)を練り、晋作ら第2世代がそれを実践し、“第3世代”でる俊輔らが綺麗に完成させる、といった感じのことばで始まりますが、この「風が燃えた」でも“第3世代”である俊輔の課せられた運命を見事に唱っている気がします。

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、俊輔(平幹二朗さん)を“光”の部分とすれば、風倉彦之進(地井武男さん)は相反する“影”って感じ!

改めて気づいたのは、観た当時は風倉彦之進演じる地井武男さんは山尾庸三役だとてっきり思っていた訳です…すごく勘違いしちゃちゃってましたね。

ドラマの中で俊輔と共に『群書類従』や『続群書類従』を編纂した塙保己一の子である塙次郎(忠宝)を暗殺しようとするシーンがあって、殺害の実行犯の役どころが地井武男さんだったのは確実に憶えていたので、取り違えてしまってました。

加えて、役どころは俊輔の元許嫁だったけど、のちに地井武男さんが演じる風倉彦之進と結婚する妙という女性を演じていた佐藤オリエさんも壮年期だけだと間違って憶えていました。(反省!)

― ◇ ◇ ◇ ―

リアルタイム放送時、ドラマの合間のCMでブラジル日系移民の話題が放送されていた記憶があります。明治28年(1895)第二次伊藤内閣の頃、日本とブラジルとの間に修好通商航海条約が結ばれ、その12年後の明治41年(1908)4月にブラジル移民船が神戸港を出航してから70年の歳月が経ったのを紹介した内容だったかな?

その中でブラジルに新天地を求めていく日本人たちと共に記念撮影をした俊輔の写真が映されていましたっけ!

― ◇ ◇ ◇ ―

いやぁー実に33年ぶりの視聴となるんですね。何と言っても、あの頃は小学校卒業間近でしたから…とても懐かしいです。

私にとって、この時期は歴史という学問に出会って、好きになって、将来は“歴史の勉強をするんだ”って方向性が定まった時期でもあります。

しかも、この「風が燃えた」が放送(3月6日)された直後に、ちょうどNHK大河ドラマ「花神」の総集編が放送されており、今日における“たった一人の”長州贔屓な自分を決定づけた作品でもあるんですよね。

例えば、長州藩をメインに扱ったドラマ作品は、これまでに、

  • NHK大河ドラマ「花神」(昭和52年=1977)
  • TBSドラマスペシャル「風が燃えた」(昭和53年=1978)
  • NHK大河ドラマ「花神」総集編(昭和53年=1978)
  • NHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」(昭和57年=1982)
  • NTV年末時代劇スペシャル「奇兵隊」(平成元年=1989)
  • NHK正月時代劇「蒼天の夢 松陰と晋作・新世紀への挑戦」(平成12年=2000)
  • 映画「長州ファイブ」(平成18年=2006公開)
  • 映画「獄に咲く花」(平成22年=2010公開)

とありましたが、「風が燃えた」は私にとり、セカンドインパクトな位置づけになります。

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最後に、主題歌だった森山良子さんの♪愛の歴史♪の歌詞をピックアップ!
♪誰でも 傷ついた日がある
 私たちは とこしえまで
 時をこえて 愛しあおう
 たとえば 別れても
 私は ただあなたと暮らしてきた
 愛の歓びを 歌うの
 *春がすぎ 夏は燃えつきて
  やがて秋の風 落ち葉の冬
  いつの世も 青春の夢が
  のこすのは 愛の歴史よ
 二人の この愛があせても
 私たちは 信じあって
 人の幸せを 生きよう
 * リピート
サビの部分にあたる♪春がすぎ 夏は燃えつきて やがて秋の風 落ち葉の冬♪というフレーズですが、勿論その内容は梅子から観た俊輔と連れ添ってきた年月を語り唄ったものでしょうけど、反面何だか「花神」総集編第1巻での松陰先生(篠田三郎さん)が小伝馬町の牢獄で明日処刑されるという前日に沼崎吉五郎に語った「春夏秋冬」のシーン、または総集編第4巻「徳川を討て!」で晋作(中村雅俊さん)が桜山招魂社に立つ松陰先生や塾生たちの墓参に来た際に語った「春夏秋冬」のシーンに重なるようで、すごく印象的な気がしちゃいます。

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なお、神奈川県横浜市にある放送ライブラリー―財団法人放送番組センターではこの「風が燃えた」を映像資料として保管されておられるようですので、首都圏の方や出掛けられる皆様方は視聴が叶いますよ!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)NHK大河ドラマ「花神」、新たに2話発掘される
※(参照)NHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」
※(参照)映画「獄に咲く花」―松陰先生と久子女史を描いた物語
※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」
※(参照)その時歴史が動いた「奇兵隊~幕末に命を賭けた若き庶民たち~」
※(参照)「長州ファイブ」
※(参照)NHK少年ドラマシリーズ「幕末未来人」―すべてはここから!