NHK水曜時代劇「武蔵坊弁慶」完全版DVD−BOX

「武蔵坊弁慶」完全版DVD−BOX 第1巻「武蔵坊弁慶」完全版DVD−BOX 第2巻

NHK水曜時代劇「武蔵坊弁慶」は、昭和59年(1984)から同61年(1986)までの期間で当時、NHK大河ドラマが近代三部作(「山河燃ゆ」「春の波濤」「いのち」)が放映されたいた際、水曜時代劇枠で放映されていたのが「宮本武蔵」「真田太平記」と同様、“裏大河”と呼ばれた作品で、武蔵坊弁慶が比叡山を追放されて書写山円教寺に入ると頃から、奥州衣川で生涯を閉じるところまでを描いています。

弁慶を演じられたのが2代目中村吉右衛門さんですが、この作品は弁慶以外でも特に印象深いキャスティングがありましたね。

奥御館・藤原秀衡を演じられた萬屋錦之介さんや、旭将軍・木曽義仲を演じた佐藤浩市さんなどはまさに代名詞的な役どころではなかったか―という感じです。

「宮本武蔵」「真田太平記」はすでに完全版が発売されたいますが、この「武蔵坊弁慶」だけは総集編のみで完全版が発売されていませんでしたが、この度、12月22日に完全版DVD−BOX全2巻が発売される事となりました。

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※(参照)NHK水曜時代劇「武蔵坊弁慶」→

※(参照)NHK大河ドラマ「勝海舟」→
※(参照)“心配ご無用!”NHK大河ドラマ「秀吉」DVD−BOXが発売!→
※(参照)NHK大河ドラマ「太平記」完全版→
※(参照)NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」→
※(参照)NHK大河ドラマ「おんな太閤記」完全版DVD−BOX→
※(参照)NHK大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANGU」完全版→
※(参照)NHK大河ドラマ「花の生涯」→
※(参照)NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」→


 

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NHK大河ドラマ「勝海舟」総集編DVD

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昭和49年(1974)1月から12月までの期間中、全52回で放映されたNHK大河ドラマの第12作目「勝海舟」

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現存する映像としては、総集編と単発で第38話「竜馬遭難」・第39話「慟哭」・第44話「竜馬死す」の回のみ(→これらについては、各都道府県のNHK番組公開ライブラリー及びNHKオンデマンドで視聴可能)だったのですが、新たに、

 第25回「寒月」
 第26回「攘夷」
 第27回「捨て犬」
 第28回「奔流」

と、

 第31回「別れ」
 第32回「池田屋」
 第33回「三条木屋町」
 第34回「禁門の変」
 第35回「孤独」
 第36回「焦燥」
 第37回「こぼれ花」

の計11本分の映像が坂本竜馬役で出演されたいた藤岡弘、さんより発掘されたようです。

※(参照)“仮面ライダー”から幻の大河『勝海舟』を大量発掘!→

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総集編についてはVHS版として発売されていましたが、この度、DVD版が発売されるに至りました。発売日は12月22日です。

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※(参照)NHK大河ドラマ「花神」、新たに2話発掘される!→
※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!―BSプレミアム「よみがえる大河ドラマ〜デジタルリマスター版 初期10作品〜」→
※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!其の2―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」総集編特集→
※(参照)NHK大河ドラマ「草燃える」、時代劇専門チャンネルにて全話放送決定!→
※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」→
※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」→


posted by 御堂 at 22:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

NHK大河ドラマ「花神」、新たに2話発掘される!

私が大好きなNHK大河ドラマとして推すのが昭和52年(1977)1月2日〜12月25日に放送された「花神」です。

司馬遼太郎氏の作品のうち、『花神』『世に棲む日日』『伊達の黒船』(『酔って候』所収)、『十一番目の志士』『峠』の5作品をベースに脚本化されたもので、村田蔵六という人物を通して、幕末・維新期長州人を捉えた群像劇といえるかもしれません。

現存する映像としては、総集編のVHS版5本組とDVD版4枚組、単発で第19回「上海みやげ」の回のみだったのですが、新たに第24回「奇兵隊」第39回「周防の人々」の映像が発掘されたようです。

まず、第24回「奇兵隊」はタイトル通り、馬関攘夷戦争で窮地に立たされた、腰抜け上級武士に代わって「儂らの土地は、儂らがこの手で護るんじゃい」と下層民衆たちが起ち上がった回です。この回のシーンの一部は総集編にも高杉晋作(中村雅俊さん)と白石正一郎(瑳川哲朗さん)との件りが収録されていました。

気になるのは、第39回「周防の人々」でしょうか!状況としては、谷梅之助〔高杉晋作〕(中村雅俊さん)ら主戦派(正義派)による馬関挙兵から椋梨藤太(内田稔さん)ら恭順派(俗論派)が退陣し、中間派で第三勢力である鎮静派たちが政権を掌握し、四境戦争(幕長戦争)に向かって最中のお話ですが…恐らく、西山塾の人たちが多数配役されている回なんでしょうねぇー。すなわち、大楽源太郎(井上昭文さん)や神代直人(石橋蓮さん)らが登場する回のはず―

―すごく観たい!!「周防の人々」というタイトルからして、「萩・長門系」の有名人は出てこないでしょうけど、防長二州のうちでも、月性、赤禰武人、大楽源太郎、世良修蔵、大村益次郎…と非業の死を遂げる人物の多い「周防系」の思いを集約されていそうな回の気がします。

他に、1話数ではないけど、1本のテープに録画されてあったものが発掘されました。

そのテープには「火神 北越戦争総集編」というタイトルが付されており、長岡藩の家老・河井継之助(高橋秀樹さん)の活躍姿のみを編集されてあったのです。

すなわち、第48回「小千谷談判」第49回「彰義隊」第50回「継之助の死」のシーンが鏤められていたんですね。

総集編第5巻に登場する河井継之助のシーンは残らず使ってあったと思うのですが、これはこれで「花神」の中の『峠』編集分として楽しめそうな感じ―

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さて、この「花神」ですが、配役を観ると、特撮やアニメに携わった役者さんたちが多く見受けられます。

吉田寅次郎(松陰)を演じた篠田三郎さんは「ウルトラマンタロウ」東光太郎役だし、

井上聞多(馨)を演じた東野英心さんも「ウルトラマンタロウ」の荒垣副隊長役、

江幡五郎を演じた三ツ木清隆さんも「ウルトラマンタロウ」の西田隊員役だったり、「光速エスパー」の東ヒカル役、「白獅子仮面」の剣兵馬役、

白石正一郎を演じた瑳川哲朗さんは「ウルトラマンA」のTAC・竜隊長役、

久坂義助(玄瑞)を演じた志垣太郎さんは「ベルサイユのばら」のアンドレ役、

寺島忠三郎を演じた池田秀一さんは「ガンダム」のシャア役、

その従兄弟で寺島秋介を演じた森次晃嗣さんは言わずと知れた「ウルトラセブン」のモロボシダン役、

楢崎頼三を演じた植田峻(うえだ峻)さんは「人造人間キカイダー」のハンペンこと服部半平役、

天堂晋助の父・義助を演じた天本英世さんは「仮面ライダー」の死神博士役、

大楽源太郎役の井上昭文さんは「レインボーマン」のダイバダッタ役、

永井主水を演じた中田浩二さんは「忍風カムイ外伝」のカムイ役、「エースをねらえ!」の宗方コーチ役、

井戸対馬守を演じた金内吉男さんは「マグマ大使」の声の役、

薩摩藩の中村半次郎(桐野利秋)を演じた速水亮さんは「仮面ライダーX」の神敬介役、

土佐藩の岩村精一郎を演じた伊東平山(吾羽七朗)さんは「ジャッカー電撃隊」の東竜=ダイヤジャック役、

新選組隊士の役で登場していた、だるま二郎さんは「秘密戦隊ゴレンジャー」の2代目キレンジャー役、

長岡藩の小林虎三郎を演じた伊武雅刀さんは「宇宙戦艦ヤマト」のデスラー総統役、「ドカベン」の犬飼小次郎役、「ザ☆ウルトラマン」のウルトラマンジョーニアス役、

薩摩藩の海江田信義を演じた中丸忠雄さんは「大鉄人17」の佐原博士役、

御堀耕助を演じた堀勝之祐さんは「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」に登場する電線マンの声を担当されていたり、「傷追い人」の茨木圭介役や「トラップ一家物語」のトラップ男爵役、

楢崎龍役の島本須美さんは「スプーンおばさん」のルウリィ役、「夢戦士ウイングマン」のケイ子先生役、「小公女セーラ」のセーラ役、「忍者戦士飛影」のロミナ姫役、「Oh!ファミリー」のフィー役、「オズの魔法使い」のドロシー役、「めぞん一刻」の音無響子役、「天空戦記シュラト」のヴィシュヌ役、

久保清太郎を演じた大塚周夫さんは「ゲゲゲの鬼太郎(第1シリーズ)」のねずみ男役、「ルパン三世(第1シリーズ)」の石川五ェ門役、「バビル2世」のヨミ役、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト2」のバルゼー提督役、「ドラゴンボール」の桃白白役、「ピーターパンの冒険」のフック船長役、

などなど、映像が残っていれば是非とも観てみたい皆さんばかりです。

本当に「花神」が全話揃って観られる日が来る事を切に願っています!!

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※(参照)NHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」→
※(参照)待ちに待った「風が燃えた」、33年ぶりの再放送!→
※(参照)映画「獄に咲く花」―松陰先生と久子女史を描いた物語→
※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」→
※(参照)その時歴史が動いた「奇兵隊〜幕末に命を賭けた若き庶民たち〜」→
※(参照)「長州ファイブ」→
※(参照)すべてはこの時から―昭和52年!→


posted by 御堂 at 02:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

満を持して登場!?日立ドラマスペシャル第1作目「海は甦える」

待ちに待った!というか、今頃かよ!といった感があるのですが、日本のテレビ界史上初の2時間越えドラマである日立ドラマスペシャルの第1作目「海は甦える」が遂にCS初登場です。

放送されたのが現在から37年前の昭和52年(1977)8月29日。私は小学校の6年生でした。

ちょうど昭和52年(1977)というこの年は1月からNHK大河ドラマ「花神」が、4月からTBS系列で「新選組始末記」が放映中であり、9月からはNHK少年ドラマシリーズ「幕末未来人」(今夏、「幕末高校生」という題で映画が公開中ですね!)の放送が始まろうとする頃でもありました。

こうも立て続けに幕末・維新期の時代モノが放送されちゃうと私自身、完璧な❝長州贔屓❞な歴史好きとして現在に至っちゃう訳です(笑)

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、この「海は甦える」は、江藤淳氏の原作本で現在では出版されていません。(私は偶々、古本屋で見つけたおかげで全巻揃える事ができましたが…)

主演は山本権兵衛に仲代達矢さん、その妻・トキに吉永小百合さん、山本家と関わりも持つ広瀬武夫に加藤剛さんを配し、3人を軸に描かれています。

主なあらすじは以下の通り―

品川の遊郭に訪れた海軍兵学寮生徒の山本権兵衛(仲代達矢さん)は、女郎として働くトキ(吉永小百合さん)と出会う。権兵衛は、働き始めたばかりで怯えるトキを、海兵の仲間達に協力してもらい、遊郭から脱出させたのだった。2年後には、トキを妻にした。

40歳になった権兵衛は、高千穂艦長を歴任後、長い海上勤務を終え、陸を上がった。海軍大臣の西郷従道(若山富三郎さん)の官房主事として、日本海軍近代化に辣腕をふるった。

日清戦争後、日清講和条約を締結すると、ロシアを主導とした三国干渉が始まり、遼東半島を清に全面返還するよう日本政府に勧告してきた。やむなく勧告を受託した日本政府ではあったが、世論は政府の弱腰姿勢を厳しく攻めたてた。

ある日、山本邸に広瀬武夫(加藤剛さん)が訪れる。広瀬の同級生と権兵衛の長女イネ(大竹しのぶさん)との結婚に反対する内容であったが、海軍で虎と恐れられる権兵衛を前にしても、はっきりと意見を述べる、物怖じしない態度に権兵衛は感心していた。

その後、広瀬は海軍留学生としてロシアへ赴任し、ロシア語をもちろんの事、ロシアの全てを学習した。ロシア貴族と交流する中で、子爵令嬢アリアズナと出会い、恋に落ちる。
しかし、海軍か恋人のどちらかを選ばなくてはならない状況になり、広瀬の心は日本とロシアの間で揺れていく…
といったもの。

― ◇ ◇ ◇ ―

タイトルでは「満を持して…」と書きましたが、正直なところ「今頃遅いやろ!」って思いがあります。放送するタイミングは間違ってるというか、せめてNHKスペシャル大河「坂の上の雲」の放送前に放映して欲しかったなぁー。(「坂の上の雲」を観る予習も兼ねて良きタイミングだったのにね!TBSさんはチョットモノの感覚がずれてはる…)

正直、この作品は余程断片的にしか記憶に残っていません。普通に視聴していただけなので、不鮮明な箇所だらけです。次作目の「風が燃えた」からはカセットテープに録音して、後でテープ起こしをするようにノートにセリフなどを書き写す、といった行為を始めているのですけどね。

一番印象的なのはやはり、加藤剛さん演じた広瀬武夫の♪杉野は何処〜♪のシーンでしょうね。このシーンが印象深くて、放送が終わった後、宇治市の図書館に広瀬武夫に関する書籍を探しに行きましたもん!

また、トキ役でらっしゃった吉永小百合さんが屋敷(邸宅)内で声を殺して怯えているシーンが目に焼き付いていたりするんだけどなぁー。多分、暴漢・暴徒たちが襲撃して窓ガラスや建具などが燃やされ壊されている状況の描写だと思うけど、そうなると、日比谷焼打ち事件との絡みかな?

番組の終盤がその日比谷焼打ち事件なのか、もう少し先のシーメンス事件での退陣だったのかもチョットおぼろげ…

なので、今回しっかりと観て記憶に残したいと思います!

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さて、この日立ドラマスペシャルですが、

海は甦える=昭和52年(1977)8月29日放送
 →山本権兵衛(仲代達也さん)主演
風が燃えた=昭和53年(1978)3月6日放送
 →伊藤博文(三浦友和さん・平幹二郎さん)主演
獅子のごとく=昭和53年(1978)8月28日放送
 →森鷗外(江守徹さん)主演
熱い嵐=昭和54年(1979)2月26日放送
 →高橋是清(国広富之さん・森繁久彌さん)主演
大いなる朝=昭和54年(1979)8月27日放送
 →山田耕作(野口五郎さん)主演
曠野のアリア=昭和55年(1980)9月1日放送
 →東海林太郎(滝田栄さん)主演

と続くシリーズなのですが、今夏、CSのTBSチャンネル2にて、

曠野のアリア=8月23日(土)午後9時〜11時40分

がCS初の放送された翌週に以下のように再放送されますので、視聴したい方はチェックしてみて下さい。

海は甦える=8月25日(月)午後1時〜3時40分
風が燃えた=8月25日(月)午後4時〜6時40分
獅子のごとく=8月26日(火)午後1時〜3時40分
熱い嵐=8月26日(火)午後4時〜6時40分
大いなる朝=8月26日(火)午後7時〜9時40分

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※(参照)36年ぶりの視聴!日立ドラマスペシャル「獅子のごとく」→
※(参照)日立ドラマスペシャル「熱い嵐」→
※(参照)待ちに待った「風が燃えた」、33年ぶりの再放送!→
※(参照)すべてはこの時から―昭和52年!→


もうひとつの日露戦争

posted by 御堂 at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

36年ぶりの視聴!日立ドラマスペシャル「獅子のごとく」

私が中学1年生の夏に観た「獅子のごとく」が実に36年ぶりに視聴できる事となりました―

この「獅子のごとく」は、昭和53年(1978)8月21日にTBS系列で放送された3時間テレビドラマで日立スペシャル 第3弾、明治の文豪・森鷗外を主人公とした作品です。

ドラマの趣旨としては―

明治文学の巨匠・森鷗外の愛と戦いの日々をダイナミックに描いた「獅子のごとく」。制作費1億円、制作日数45日。昭和53年(1978)にして日本のテレビドラマ史上初の東西ベルリンロケを敢行!東ドイツ政府の協力を得て、7日間の東西ドイツロケを実現させた。制作スタッフ5人で200q、14個もある機材を抱え徒歩でベルリンの壁を超えるという壮絶な制作過程を経て制作された渾身作。

森鷗外を演じたのは、江守徹さん。ナウマン論争やエリスとの恋愛シーンをドイツ語で熱演し話題となった。その鷗外の恋人エリスには西ドイツのミス・ティーンが起用。その他にも36人にも及ぶドイツ俳優人が出演するなど多くの話題を提供した。

物語は、鷗外『舞姫』の恋人エリスへの愛と、乃木希典との深い結び付きを軸に、西洋と日本、新と旧、近代思想と古武士的理論、東西文化のせめぎ合いの中で、愛を求め、精神の自由を追い求めた鷗外の苦悩を描いていく―
といったもの。主なあらすじは、
御典医の家に生まれた森鷗外(江守徹さん)は、母・峰子(小山明子さん)、祖母・清子(原泉さん)の厳しい教育を受けた。12歳で東京大学医学部に入学する程の秀才だった鷗外は、卒業と共に陸軍省に入った。

23歳の春、鷗外はドイツに留学が決まった。国家と家の期待を荷って、勇敢ドイツに赴いた。ドイツでの4年間は、光に満ちていた。ドイツ人女性・エリスと激しい恋をし、ナウマンと東西文明論を戦わした。ベルリンでは、政府の命によりドイツ留学中の少将・乃木希典(米倉斉加年さん)と出会う。鷗外乃木に、不思議に心惹かれるものを感じ、2人の交際は乃木の死まで続いた。

明治21年、鷗外が帰国後、ドイツからエリスが追ってきた。周りの強い反対もあり、鷗外は結婚をあきらめざるを得なかった。2年後、鷗外は小説『舞姫』に、その激情を吐露した。その頃、鷗外は母・峰子の強い勧めで、結婚をしたが長くは続かなかった。

1度目の結婚に失敗した鷗外は、茂子(十朱幸代さん)と再婚する。

日露戦争の勃発と共に、陸軍第二軍医部長として従軍した。家では妻・茂子と母・峰子の確執があり、公私共に戦いの日々が続いた。

やがて帰還した鷗外は、若き歌人たち、与謝野晶子(浅茅陽子さん)や石川啄木(国広富之さん)と付き合いはじめる…
となっています。主な配役は、

  • 森林太郎(鷗外)=(少年期)前田晃一くん→(壮年期)江守徹さん


  • 後妻・茂子(しげ・志げ)=十朱幸代さん
  • 娘・茉莉(茂子との間の子・長女)=岸本加世子さん


  • 祖母・清子=原泉

  • 父・静泰(静男)=織本順吉さん…元石見国津和野藩(現・島根県鹿足郡津和野町)藩医

  • 母・峰子=小山明子さん


  • 妹・喜美子(小金井喜美子)=竹下景子さん…翻訳家で歌人・随筆家

  • 弟・篤次郎(三木竹二)=三ツ木清隆さん…内科医、劇評家


  • エリス=ペギィ・ベルラッティさん…『舞姫』のモデル


  • 賀古かこ鶴所つると=緒形拳さん…陸軍軍医、日本に耳鼻咽喉科学をもたらした人物でもある

  • →鷗外の生涯の友として、その臨終を看取り、遺言である「余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス…(中略)…墓ハ森林太郎墓ノ外一字モホル可ラス」を聞書きした
  • 乃木希典=(青年期)田中健さん→(壮年期)米倉斉加年さん

  • 乃木静子=南風洋子さん

  • 乃木希典夫妻の殉死する日の様子がこと細かに描かれています
  • 石黒忠悳ただのり=成田三樹夫さん…陸軍軍医本部次長=軍医時代の鷗外の上司

  • 山県有朋=丹波哲郎さん

  • →中間管理職の悲哀というか、頂点に立つ“長州閥”の壁に鷗外が苦虫を噛む感じが現れるような配役陣ですね(笑)!
  • 平出ひらいで修=山本亘さん…弁護士、作家であり、歌人(「明星」同人)

  • 石川啄木=国広富之さん

  • 与謝野晶子=浅茅陽子さん


  • ナレーション=北村和夫さん
の皆さんです。

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主題歌は大橋純子さんが唄った♪たそがれマイ・ラブ♪でした。その歌詞をピックアップします―

♪今は夏 そばにあなたの匂い
 しあわせな夢に おぼれていたけれど
 夕立ちが 白い稲妻つれて
 悲しみ色の 日ぐれにしていった
 しびれた指 すべり落ちた
 珈琲カップ 砕け散って
 私はただ あなたの目を
 言葉もなく 見つめるだけ
*さだめという いたずらに
 ひきさかれそうな この愛

 今は冬 そばにあなたはいない
 石畳白く 粉雪が舞い踊る
 ひきさかれ 愛はかけらになって
 それでも胸で 熱さをなくさない
 凍える手で ひろげて読む
 手紙の文字が 赤く燃えて
 私はもう あなたの背に
 もたれかかる 夢を見てる
* リピート

作詞は阿久悠氏ですが、詞全体から『舞姫』のエリスの想いが感じ取れますよね!まさに「獅子のごとく」というこの作品にマッチした主題歌だと思います。

放送日時は、CSのスカイパーフェクTVのTBSチャンネル2にて、3月30日(日)に放送予定 です(4月26日〔土〕にも再放送あり)

『舞姫』は明治23年(1890)に発表された作品で、ドイツ留学体験を下敷きにしていて、作中の登場人物の相澤謙吉は賀古鶴所、天方伯爵は山県有朋がモデルと言われています。

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※(参照)日立ドラマスペシャル「熱い嵐」→
※(参照)待ちに待った「風が燃えた」、33年ぶりの再放送!→

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平成25年は会津鶴ヶ城落城から145年目…まずは新春ワイド時代劇「白虎隊〜敗れざる者たち」で幕開け!

毎年恒例、正月2日にテレビ東京系列で放送される新春ワイド時代劇に「白虎隊〜敗れざる者たち」と決まりました。

物語は、会津藩主・松平容保かたもり京都守護職を拝命し、悲劇の幕が開ける文久2年(1862)から、戊辰戦争を経て会津の地に再び春の予感がし始める慶応4年(1868)頃までの、激動の約7年間を中心に、どちからと言えば悲劇になりがちな白虎隊の物語を会津藩家老・西郷頼母たのもの一家を中心にホームドラマチックに描かれる模様。

番組の概要はこんな感じ―

幕末の会津。会津藩家老・西郷頼母は、妻・千重や自身の親兄弟・子供たちと質素ながらも仲睦まじく暮らし、家老職の一方で藩校「日新館」の指導者としても少年たちの鍛錬に尽力していた。

しかし文久2年(1862)、会津藩主・松平容保京都守護職に任ぜられた事で状況は一変する。当時、幕府の威信が低下する中、京には尊王攘夷派の過激浪人らが集い、治安は悪化の一途を辿たどっていた。そんな中で幕府京都守護職を新設し、会津藩の優れた武勇で不逞ふてい浪人を一掃しようとしたのだった。

会津藩の切迫した財政を知る頼母は、京都守護職を返上するよう強固に主張する。会津藩江戸屋敷まで出向き藩主・松平容保に直訴するが、義に厚い容保は聞き入れず、病弱の身を押して京へ向かうのだった。

京都守護職新選組を配下に置き、攘夷派を厳しく取り締まったが、それは薩摩や長州の激しい憎悪を買うことを意味していた。会津藩否応いやおうなく、混乱する政局の中心に巻き込まれて行くのだった…
というもの―

さて、主な配役陣ですが―

  • 西郷頼母たのも近悳ちかのり(会津藩家老=家禄1700石)=北大路欣也さん
    →西郷家は菊池氏系で西郷隆盛とは同族、維新後は、母方の保科姓に改姓


  • 頼母の妻、千重=黒木瞳さん

  • 頼母の母、律=渡辺美佐子さん

  • 頼母の妹、眉寿みす=国仲涼子さん

  • 頼母の妹、由布ゆふ=前田亜季さん


  • 飯沼貞吉(頼母の甥、白虎隊士中二番隊所属)=中村蒼さん

  • 井深いぶか茂太郎重應(頼母の甥、白虎隊士中二番隊・記録役)=西井幸人さん


  • 篠田儀三郎(白虎隊士中二番隊・嚮導〔=副隊長〕 )=須賀健太さん

  • 日向ひなた内記ないき(白虎隊士中二番隊・中隊頭)=山田純大さん
    →のち、籠城戦では白虎隊の生存者で構成された合併白虎士中隊中隊頭にも再任される

  • 中沢鉄之助(会津藩士、眉寿の許嫁)=渡辺大さん
    →蛤御門の変の際、御所唐門からもん宜秋門ぎしゅうもん〕で戦死


  • 秋月悌次郎ていじろう胤栄(会津藩公用方用人)=山下規介さん
    →維新後は、胤永かずひさと改名

  • 神保じんぼ内蔵助くらのすけ利孝(会津藩家老家禄1000石、内蔵助個人の功績で200石加増=1200石)=石田太郎さん

  • 田中土佐玄清はるきよ(会津藩家老=家禄2000石)=寺田農さん

  • 萱野かやの権兵衛ごんのひょうえ長修ながはる(会津藩家老=家禄1500石)=小林稔侍さん
    →会津戦争を引き起こした責任者として処刑


  • 松平容保かたもり(陸奥国会津藩・第9代藩主、京都守護職)=伊藤英明さん

  • てる姫(容保の義姉、のち照桂院)照姫=水野真紀さん
    →上総飯野いいの藩の第9代藩主、保科正丕まさもとの娘、松平容敬かたたかの養女となり、豊前中津藩・第8代藩主、奥平昌服まさもとの正室となるが離縁され、会津藩江戸屋敷に暮らす、のち容保と共に会津に移る


  • 土方歳三(新選組・副長)=岸谷五朗さん

  • 芹沢鴨(浪士組筆頭局長)=隆大介さん

  • 近藤勇(新選組局長)=梨本謙次郎さん


  • 会津の名主・治兵衛(頼母とは旧知の仲)=中村嘉葎雄さん
らの皆さんが競演されますよ!

― ◇ ◇ ◇ ―

来年は“Year of 会津”って感じですね。まずはテレ東系での放送から!それで日曜日のNHK大河ドラマ「八重の桜」って流れですか(笑)

私自身、会津戦争に関してはNHK大河ドラマ「獅子の時代」(昭和55年=1980)と日テレ系年末時代劇スペシャル「白虎隊」(昭和61年=1986)での映像シーンが基本ですが、まだ発表されていない配役陣としては山川大蔵、佐川官兵衛、山口二郎(斎藤一)、中野竹子などに注目でしょうかね!

その中でも一番の注目は、このドラマ的には西郷頼母の親族を中心に登場している様なので、慶応4年(1868)年8月23日に鶴ヶ城下の頼母やしきで親族21名が自決したシーンは外せないでしょう。

頼母の母・律(58歳)、妻・千重(34歳)、妹・眉寿(26歳)、妹・由布(23歳)、長女・細布たえ(16歳)、次女・瀑布たき(13歳)、三女・田鶴たづ(9歳)、四女・常盤とわ(4歳)、五女・すゑ(2歳)、そして祖母(80余歳)の9名は、戦争するにあたって、戦力にならない婦女子は足手まといにしかならないからと、壮烈な自決を果たすのです。

しかも悲しみの連鎖は続くもので、城内に籠もる会津兵らは攻城戦をするにあたり、戦略的にみて武家屋敷が攻撃に支障をきたすとみて、城内から火矢を放ち、頼母邸周辺の武家屋敷をことごと焼き払ったのです。

不幸にも、飯盛山麓からその黒煙を見た白虎隊士たちは鶴ヶ城が炎上している、と見誤ってしまい、“白虎隊の悲劇”が生じてしまったのです。

話を戻して―

私がこの一族自決のシーンを初めて観たのが、上記したようにNHK大河ドラマ「獅子の時代」の第9話「アームストロング砲」という回です。

この時は西郷頼母の親族という設定ではなく、一方の主人公である平沼銑次の一族が自決を果たすというもので、“ばばさま”である浦辺粂子さんが銑次の母である嫁に介錯されるシーンは何とも言えず涙が止まらなかった事を憶えています。

それが、頼母の親族として場面に登場したのが、同じく日テレ系年末時代劇スペシャル「白虎隊」です。

この時のイチ押しのシーンが頼母の長女である細布が自決するも、急所を外していてまだ息があり、その状況を目撃した土佐藩士の中島信行(※)が介錯する―というシーンでした。

※ 土佐藩士の中島信行
実のところ、中島信行、すなわち当時「中島作太郎」「明治改元をまたず、徴士にとりたてられ五月十九日外国官権判事を仰せ付けられる。その四日後の二十三日には開港問題のくすぶり続ける兵庫の県判事として…(後略)…」(『中島信行(作太郎)伝』)と、また「明治元年五月廿七日、兵庫県ヲ置カル、判事伊藤俊助(博文)ヲ以テ県知事ニ任シ、東條慶次・中島作太郎(信行)ヲ以テ判事ト為ス」(『兵庫県史料第2編 県治第1冊』(国立公文書館所蔵)とあるように、慶応4年(1868)5月23日に新設された兵庫県の県判事(=副知事クラス)に任官しており、会津へは出征していません。

つまり、西郷細布を介錯したのは「中島作太郎」ではないという史実が確証立っている訳です。

この場面が知られた原本資料は、明治29年(1896)に頼母自身が執筆した私家版『栖雲せいうん記』で、そこには土佐藩士でなく「薩摩国人・中島信行」と書かれてあったのです。

頼母没後の大正2年(1913)に『栖雲記』は公刊されるのですが、その際に編者が註書きとして「土佐の人(故人、男爵)中島信行」と訂正しちゃったようで、これが後々まで誤解を生じさせたのです。

昭和8年(1933)、山川健次郎が監修した『会津戊辰戦史』では『栖雲記』からの引用と断わって「土州藩・中島信行」と記されています。

では、一体誰が西郷細布を介錯したのか?

高知の郷土史家でおられる平尾道雄氏は迅衝隊の差使役(斥候?)だった「中島茶太郎説」を採っておられます。

東山道方面軍を任され、会津に出征した土佐藩の主力部隊は乾(板垣)退助率いる迅衝じんしょう隊。

その迅衝隊に大軍監として行動を共にした谷干城が執筆した『谷干城東征私記・日記』の中にも「中島茶太郎」の名が記されていますが、真相は如何に!

…とは言っても、一般的に流布して来たのは「中島信行」なので、ドラマ的には問題なしですけどね(笑)

歴史ドラマっていうのは、歴史小説を原作に、モチーフに脚本・アレンジした作品であって、新たな史実をドラマの場面に反映させたいのなら、新たな史実を踏まえた原作を制作したモノを脚本・アレンジすればいいのです。“歴史を語ってい以上、真実を!”なんて超低レベルな物言いですよね(嘲笑!)


西郷頼母をベースに描くのならば、この西郷一族の悲劇はやはり外せないですよね!

脚本もジェームス三木さんという事ですので、盛り込める要素はふんだんにあると期待してますが…

テレビ東京系時代劇「白虎隊〜敗れざる者たち」は、来年1月2日(水)午後5時から一挙7時間かけての放映です!
― ◇ ◇ ◇ ―

「白虎隊〜敗れざる者たち」の公式サイトはこちら→

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)「白虎隊」→

※(参照)新春ワイド時代劇「忠臣蔵〜その義その愛〜」→
※(参照)新春ワイド時代劇「柳生武芸帳」→
※(参照)新春ワイド時代劇「寧々〜おんな太閤記」→
※(参照)新春ワイド時代劇「徳川風雲録」→
※(参照)新春ワイド時代劇「忠臣蔵 瑤泉院の陰謀」→
※(参照)新春時代劇ワイド「国盗り物語」→


         

posted by 御堂 at 21:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

TBS時代劇「雲を翔びこせ」

市販されたいる「雲を翔びこせ」のVHSビデオテープのパッケージ写真

CSのTBSチャンネルにおいて、東京商工会議所創立100周年を記念して制作され、昭和53年(1978)9月28日に放送された「雲を翔びこせ」がCS初放送として放映されます。

ドラマの趣旨としては―

近代日本の経済界に大きな足跡を残した渋沢栄一の青春期を描いた大型ドラマ。“近代日本、明治を作ったのは、薩長土肥の侍たちだけではなかった”。本作の主人公・渋沢栄一も武蔵国の農家出身だ。単なる偉人伝ではなく、渋沢栄一という一人の青年の人間形成の過程を追う。決して天才肌の男ではなかった栄一が、試行錯誤を繰り返しながら、自分の生きる道を探り当てていく姿と、それを取り巻く青春の群像を描く
という感じで、あらすじはこんな感じ―

安政5年(1858)、武蔵国榛沢郡血洗島村(現、埼玉県深谷市血洗島)の豪農渋沢家の息子、栄一は尾高家の長女・千代を嫁にもらう。尊王攘夷の意気に燃える栄一は、従兄弟の喜作、千代の兄弟・尾高新五郎、長七郎、平九郎らと英国公使館の焼き討ちを計画。

だが、焼き討ちは長州藩士に先を越され、そのとばっちりで栄一たちはバラバラになってしまう。

やっとの事で京都に辿(たど)り着いた栄一と喜作は、妙な縁で一橋コ川慶喜の家臣になった。そして、慶応2年(1866)、慶喜は15代将軍に就任。倒幕の志を持ってい栄一たちはいつの間にか幕府側になってしまった…
というもの―

主な出演者は、

  • 渋沢栄一=西田敏行さん
    渋沢栄一は、幕末・維新期から大正の初めに活躍した官僚で、のち実業家となり、“日本資本主義の父”と云われ、日本の歴史を代表する経済人として、千円札の肖像候補として最終選考に残った経緯がありますが、結果として、偽造防止の観点から肖像に髭(ひげ)をたくわえた伊藤博文に持って行かれたそうです。

    日本国際児童親善会を設立し、日本人形とアメリカの人形(→青い目の人形)を交換するなど、交流を深める事に尽力。大正15年・昭和元年(1926)、昭和2年(1927)にはノーベル平和賞の候補にもなったそうです


  • 栄一の従兄、喜作=武田鉄矢さん
    渋沢成一郎(明治以降は喜作と名乗る)、一橋家当主だったコ川慶喜将軍になると奥右筆に任じられ、上洛。慶喜の東帰に随ったのち、一橋家家臣団を中心に彰義隊を結成し、頭取に就任。慶応4年(1868)4月、慶喜が謹慎場所を江戸から水戸へ移すと、彰義隊で内部対立が起こり、成一郎は副頭取の天野八郎と対立、彰義隊を脱退。成一郎尾高新五郎一橋徳川家の所領地があった武蔵国高麗(こま)郡の下直竹村、上畑村、大河原村、原市場村、唐竹村、赤沢村(現、埼玉県飯能市)で募集し組織された農兵と上野戦争で遁走した軍兵を中心に振武軍を結成。新政府軍と飯能戦争で衝突しますが敗走。それでも徹底抗戦の考えを貫き、新五郎と共に榎本武揚ら脱走艦隊に合流し、箱館まで転戦しますが、五稜郭陥落と共に新政府軍に投降。大赦ののち、大蔵省に出仕し、欧米視察を経て実業界に転進。大正元年(1912)75歳で没。


  • 栄一の妻、千代=池上季実子さん


  • 千代の兄、尾高新五郎=柴俊夫さん
    尾高新五郎惇忠、新政府軍の東征の折り、渋沢成一郎らと振武軍の結成に榛沢新六郎という変名で参加し、会計頭取となります。新政府軍と飯能戦争で衝突するが敗走。成一郎と共に榎本武揚ら脱走艦隊に合流し、箱館まで転戦しますが、五稜郭陥落と共に新政府軍に投降。栄一の大蔵省出仕に伴い、新五郎維新政府に出仕し、同省勧業寮富岡製糸場掛に属すや、同製糸場の建設および運営に尽力。同製糸場の初代工場長に「就任します。

    余談ですが、新五郎の長女・勇(ゆう)は父・新五郎が心血を注ごうとする富岡製糸場の操業を支える工女の募集不足に苦労している姿を鑑み、第1号の伝習工女に志願して父に扶助します。「工女」という語から、『あヽ野麦峠』の様な女工哀史的なイメージを思い浮かべるかもしれませんが、明治初期の「工女」は伝習工女といって、技術の伝習を行うフランス人教婦から技術を学び、最先端の技術を学ぶパイオニア的存在でした。伝習工女は研修期間を終えて帰郷すると、その技術を地元に伝習する指導者的存在なのです。伝習工女は地域によっては“糸姫”と呼ばれて敬われています。

    また、新五郎は伝習工女に対して、「繰婦(=工女)は兵隊に勝る」んだよ、と女性の労働力は男性のそれに劣るものではない、と自信と誇りを持ち、人間性を重視した指導を行ったと云います


  • 千代の兄、尾高長七郎=Char(チャー)さん
    尾高長七郎弘忠幕末・維新期に水戸派の思想に傾倒し、坂下門外の変に参加しようとするも、兄・新五郎に制止され断念。文久3年(1863)、栄一や兄・新五郎らが高崎城を乗っ取って武器を奪い、横浜を焼き討ちにしたのち長州と連携して幕府を倒すという計画を立てた際には、懸命に説得し、思い止(とど)まらせています。翌文久4年(1864)正月、江戸から古里に戻る途中、突如錯乱して通行人を殺傷してしまい、板橋宿で捕縛され、伝馬町の獄に繋がれてしまいます。

    獄に繋がれる事4年経った明治元年(1868)、新五郎が身柄を引き取り、出獄。同年11月18日、口論から実母を惨殺し、異変に気付いた新五郎によって斬られます。享年31歳。(『実業家奇聞録』172、尾高惇忠弟を斬る)


  • 千代の弟、尾高平九郎=川ア麻世さん
    尾高平九郎昌忠、のちに栄一がパリ万博に将軍の名代として出席するコ川昭武の随行員として海外渡航するに際、幕府の規則で見立養子縁組(仮養子)を組まねばならず、栄一の養子となり、渋沢平九郎と名乗る。新政府軍の東征の折り、兄・新五郎と共に振武軍の結成に参加し、組頭となります。新政府軍と飯能戦争で衝突するが敗走。平九郎は変装して逃走しますが、黒山村(現、埼玉県入間郡越生町)で新政府軍に捕捉され負傷、平九郎は割腹して自決、享年22歳。


  • 栄一の父で渋沢「中ノ家」当主・市郎右衛門=大滝秀治さん

  • 栄一の母・エイ=入江杏子さん

  • 栄一の叔父で渋沢「東ノ家」当主・宗助=佐野浅夫さん


  • 川添愼之助(水戸浪士、天狗党)=三浦洋一さん

  • 鳥飼(もと上州の百姓→民部省・大蔵省の官吏となる)=平田満さん


  • 平岡円四郎(一橋家用人=家老並)=田村高廣さん

  • 土方歳三(新選組副長)=中山仁さんさん

  • 祗園の芸妓・小菊=三林京子さん


  • 水戸藩士・某=横尾忠則さん→平岡円四郎を殺害する

  • →平岡殺害の実行犯である水戸藩士の江幡広光か、林忠五郎にあたるのかな?
  • 武蔵岡部藩の領主=長谷川哲夫さん

  • →栄一が関わった時代の当主は安部(あんべ)信宝(のぶたか)か、その息子・信発(のぶおき)だと思われます

  • 大隈重信(栄一が民部省・大蔵省出仕時の民部大輔、大蔵大輔)=石坂浩二さん

  • 井上聞多(のち馨、栄一が民部省・大蔵省出仕時の民部大輔、大蔵大輔)=関口宏さん

  • 伊藤博文(栄一が民部省・大蔵省出仕時の工部大輔)=大和田伸也さん


  • 阪田彌左衛門=中村敦夫さん

  • →実際には、のちの三菱財閥・岩崎弥太郎でしょう!

  • 西郷吉之助(隆盛)=金田竜之介さん

  • 岩倉具視=渡辺文雄さん

  • 木戸孝允=細川俊之さん

  • 大久保利通=井上孝雄さん


  • 一橋コ川慶喜=片岡孝夫(現、当代(第15代)片岡仁左衛門)さん

― ◇ ◇ ◇ ―

放送日時は、

7月15日(日) 12:20〜14:00
です。要チェックなさいませ!!
― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)待ちに待った「風が燃えた」、33年ぶりの再放送!→


  

posted by 御堂 at 03:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

“心配ご無用!”NHK大河ドラマ「秀吉」DVD−BOXが発売!


平成8年(1996)に放送されたNHK大河ドラマ「秀吉」完全版DVD−BOXが発売されています―

この「秀吉」は、平成8年(1996)1月7日から12月22日まで全49話が放送されたNHK大河ドラマの第35作目の作品です。

原作は堺屋太一さんの小説『秀吉〜夢を越えた男〜』をベースに、『豊臣秀長』『鬼と人と 信長と光秀』なども下敷きにして描かれた作品でした。

主な出演者には、

  • 豊臣秀吉=竹中直人さん


  • おね(秀吉の妻、北政所)=沢口靖子さん

  • この時の北政所は従来の“糟糠(そうこう)の妻”タイプではなく、“賢夫人”タイプな感じでした。秀吉が戦に出た際、聚楽第(じゅらくてい)の城主=“女主(おんなあるじ)”みたいな感じかな…そして、名前も従来からの「ねね」ではなく、当時の最新研究成果である「おね」に統一されたんですよね。あれから15年が経ちましたが、ここ最近、「おねね」と書かれた書状も発見されましたので、今後、登場するドラマは詳細な歴史考証が必要とされます
  • 豊臣秀長(秀吉の異父弟)=高嶋政伸さん

  • 秀長の登場はNHK大河ドラマ「おんな太閤記」以来でしたが、この時は堺屋さんの原作『豊臣秀長』が世に出て間もない時期だった事もあり、色濃く反映してませんでしたが、この「秀吉」では高嶋政伸さんの好演にもより、味のある“秀長像”が生まれた感じです

  • なか(秀吉の母、大政所)=市原悦子さん

  • この“かあちゃん”(笑)は最初は市原悦子さんのイメージ(=家政婦とか…)が先行していた事もあり、“くどいなぁー”って感じだったのですが、段々と終盤にさしかかるにつれ、“こういう「おかあちゃん」がダメ夫(竹阿弥)やダメ息子(秀吉)を後ろから音頭取りをしたから良かったんだな!”って思える演技に観えてきました。しかも、市原さんは最初から最後まで尾張弁で通されたので、余計味わい深かったです。昔、NHK大河ドラマ「黄金の日日」での秀吉(緒形拳さん)・ねね(十朱幸代さん)夫婦は2人の時は尾張弁での会話って演出でしたが、地域色が前面に出ていた分、心地よかったのを想い出されます

  • とも(秀吉の同父姉)=深浦加奈子さん

  • さと(秀吉の異父妹)=細川直美さん

  • 竹阿弥(秀吉の継父)=財津一郎さん


  • 浅野又右衛門(おねの養父)=宗近晴見さん

  • あさひ(おねの養母)=白川由美さん


  • 於次秀勝(秀吉の養子、織田信長の四男)=青木海さん

  • 秀次(秀吉の甥=ともの長子、のちに養子)=三国一夫さん

  • 石田佐吉(三成)=小栗旬さん→真田広之さん

  • 正直、この時の真田広之さんの三成が一番史実に近い石田三成を表現していて良かった気がします。五奉行としては末席のポジションであり、実際には奏者番として秀吉に面会を求める者に応対する役職…江戸幕府でいう、御側御用取次(→側用人)みたいなポジションが三成の役務だっった訳ですからね
  • 宇喜多八郎(秀家)=浅利陽介さん

  • 加藤虎之助(清正)=高杉亘さん

  • 福島市松(正則)=松田敏幸さん


  • 竹中半兵衛=古谷一行さん

  • 蜂須賀小六=大仁田厚さん

  • 前野将右衛門=長江英和さん

  • 『武功夜話』が世に出て以降、初めてNHK大河ドラマに前野将右衛門長康が登場しました!…とはいっても、やはり蜂須賀小六の影に隠れて印象度は低いものになっちゃいましたが―
  • 小寺(黒田)官兵衛=伊武雅刀さん


  • 前田利家=渡辺徹さん

  • おまつ(利家の妻)=中村あずささん


  • 織田信長=渡哲也さん

  • 吉乃(きつの)(信長の側室、信忠の母)=斉藤慶子さん

  • 吉乃も『武功夜話』が世に出て以降、初めての登場です。帰蝶(濃姫)が出ず、信長の愛妾として初めて登場した訳ですが、吉乃が亡くなった際の信長(渡哲也さん)・信忠(西川忠志さん)の涙の演技はすごく感傷的で印象深く憶えています
  • 奇妙丸→織田信忠(信長の長子)=西川忠志さん

  • 北畠信雄→織田信雄(信長の次子)=西川弘志さん

  • 神戸(かんべ)信孝→織田信孝(信長の三子)=佐伯太輔さん

  • 三法師(信忠の長子、秀信)=飯田綾真さん


  • 茶々(淀殿)=松たか子さん

  • お福(宇喜多秀家の母)=高瀬春奈さん

  • お市(信長の妹、浅井長政・柴田勝家の妻)=頼近美津子さん


  • 柴田勝家=中尾彬さん

  • 丹羽長秀=篠田三郎さん

  • 滝川一益=段田安則さん

  • 池田恒興=五代高之さん

  • 荒木村重=大杉漣さん

  • 森蘭丸=松岡昌宏さん


  • 安国寺恵瓊=中条きよしさん

  • 小西弥九郎(行長)=小西博之さん


  • 明智光秀=村上弘明さん

  • ひろ子(光秀の妻)=有森也実さん

  • 美(よし)(光秀の母)=野際陽子さん

  • 溝尾庄兵衛=今福将雄さん

  • 光秀にとり、流浪の頃からの股肱の臣だった溝尾庄兵衛をこれ又、今福将雄さんが味わい深く好演されました。光秀の最期、山城国宇治郡小栗栖で土豪たちに討たれそうになった時、必死に首は取らせまいとした溝尾庄兵衛の様態は心打つものがありました

  • 細川藤孝(幽斎)=浜畑賢吉さん

  • 細川忠興(藤孝の子、三斎)=小林滋央さん

  • たま(明智光秀の娘、忠興の妻)=田村英里子さん


  • 足利義昭(昌山)(室町幕府第15代将軍)=玉置浩二さん

  • “意外に様になっていたなぁー”と感じたのは私だけ?そんな足利義昭を玉置浩二さんが演じられたと思います。むしろ、足利昌山となって以降の方が味わい深い!実際、義昭が信長に敗れて山城国から追放される際、秀吉が警護役をしてるし、意外と気心の知れた間柄だったやも?秀吉と昌山の蹴鞠シーンはそんな旧知の友同士な様態が表れていた気がします
  • 今川義元=米倉斉加年さん

  • 斎藤道三=金田龍之介さん

  • 浅井長政=宅麻伸さん

  • 徳川家康=西村雅彦さん

  • 本多正信=宍戸錠さん


  • 千宗易(利休)=仲代達矢さん

  • お吟(利休の娘)=仲代奈緒さん


  • がんまく(石川五右衛門)=赤井英和さん

  • おたき(五右衛門の妻)=涼風真世さん
の皆さんが競演されました。

この作品は、あくまでも豊臣秀吉の家族のホームドラマです。秀吉(竹中直人さん)は継父・竹阿弥(財津一郎さん)と馬が合わず、事あるごとに喧嘩ばかり…
そのくせ、2人ともになか(市原悦子さん)が心の安らぐ存在でした。そのなか(市原悦子さん)が亡くなって初めて、お互いの存在を認め合い、ようやく2人の間に親子愛が通い合った―というのが、ドラマの主題といったところでしょうか。

その昔のNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」もいわば、伊達政宗が生母・義姫(保春院)に認めてもらおうと遮二無二頑張った―という主題のホームドラマでしたが、その要素がこの「秀吉」にも大いに見え隠れしていた気がします。

各巻の構成及び各話タイトルは以降の通り…

◎第壱集(全7巻)
■第1巻
  1 太陽の子
  2 桶狭間の奇跡
  3 運命の花嫁
■第2巻
  4 黄金兄弟
  5 男の値段
  6 一夜城
  7 妻の秘密
■第3巻
  8 知らぬ顔の半兵衛
  9 猿のかく乱
 10 浮気いたし候
 11 絶体絶命
■第4巻
 12 比叡山焼き打ち
 13 極秘情報
 14 小谷落城
 15 どくろの盃
■第5巻
 16 隠し子発覚!
 17 かあちゃんと母御前
 18 切腹命令
 19 父の家出
■第6巻
 20 軍師の条件
 21 命の重さ
 22 母御前、はりつけ
 23 半兵衛の死
■第7巻
 24 左遷寸前
 25 温泉に行きたく候
 26 史上最大のお歳暮
 27 三成登場

◎第弐集(全6巻)
 28 高松城水攻め
 29 敵は本能寺
 30 信長、死す
 31 天下への道
 32 夢を継ぐ者
 33 光秀の首
 34 女の天下獲り
 35 美しき刺客
 36 家康vs秀吉
 37 天子様の御落胤!?
 38 黄金の茶室
 39 かあちゃん、人質
 40 誘惑
 41 決別の朝顔
 42 淀の子、誕生
 43 花戦さでござる
 44 秀長、逝く
 45 利休切腹
 46 母の悲しみ
 47 かあちゃんの死!
 48 五右衛門、釜ゆで
 49 夢のまた夢

待ちに待って16年、既にCSのチャンネル銀河では2月13日から再放送もされています。あの感動に再び…おススメです!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(関連)豊臣体制論(4)―「豊臣の子」→


        

posted by 御堂 at 04:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

NHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」

CSの時代劇専門チャンネルにおいて、昭和57年(1982)3月から4月のかけて放送されたNHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」がCS初放送として放映されます。

私は当時、高校2年生になったばかりで、いよいよ大好きな歴史の授業が受けられる、と期待に胸膨らませていた時期で、この作品も観ていたんですよね、実は…

しかし、断片的にしか記憶に残ってません!相当なインパクトがあったはずなのに…

私が小学校6年生の昭和52年(1977)に放送されたNHK大河ドラマ「花神」を観て、歴史にハマり、この時点で将来は歴史の勉強がしたい!と目標が定まったきっかけを与えてくれたのですが、この「遠雷と怒涛と」という作品も実はその方向性を指し示してくれた作品だったのです。

― ◇ ◇ ◇ ―

「花神」を観て長州藩が好きになり、そこから司馬遼太郎氏の作品を読み出し、原作として引用された『世に棲む日々』『花神』『峠』『十一番目の志士』などを読み漁りますが、同じ時期に父が購入していた小学館の『日本の歴史』シリーズを読み始め、その中の第24巻『明治維新』に出会います。執筆されたのが田中彰先生で、先生が書かれた脱退騒動隊中さま信仰の話に興味が湧いたんですね。

さらに、奈良本辰也先生の著書も読んでいくうちに、奈良本先生が周防大島(山口県大島郡大島町)出身である事を知ります。

京都って、昔は割に部落・同和問題に関する授業が小学校から習ったりするのですが、奈良本先生の著作もその方面に関するものが多く、そこから吉田年麻呂(稔麿)被差別部落民の登用策や維新団の結成など、武士階級に虐げられてきた下層階級の存在を知っちゃいます。

おかげで、周りの長州好きな連中とは話が合わなくなっちゃいました。みんなはやっぱり、幕末・維新期の幕府に立ち向かっていく長州(基本はもちろん「花神」ですけど…)が好きで、好きな人物は高杉晋作久坂玄瑞が挙がるんですが、私は上記に挙げた隊中さまだったり、名もなき隊士に興味が変わっていき、むしろ維新期以降の長州の動きに注目するようになった訳です。

大学の史学専攻科に進み、広島や山口出身者と友達になり、彼らを通じて萩藩毛利氏に関する情報や知識を吸収したりして、夏休みには山口県文書館に通って、そこにしかない書籍を読み漁ったりしました。

そんな私への歴史への興味を促してくれた作品がこの「遠雷と怒涛と」という作品だったのです。

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、前置きが長くなりましたが、本放送時にリアルタイムで観ていた割に断片的な映像しか憶えていないなんて、って感じですが、大学の史学専攻科の時、広島と山口出身者からマツノ書店の存在を知ります。ちょうど『定本奇兵隊日記』を発刊される記事だったかな…

そこで、会員となったら、マツノ書店から古書目録が送られてきました。その古書目録を探ってみると、こんな記載があったのです―(以下、引用)

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書名:遠雷と怒涛と
著者:湯郷将和
出版社:日本放送出版協会
価格:500円
刊行年:昭和57年
詳細:B6 248頁 天小口少ヤケ ▼激動の発火点・長州毛利藩には半官半民の鯨組があった。大山市之進は士分を棄ててこれに投じたが…。士族の誇りにこだわって反目しあう同志、妻タツの離別、やがて骨肉血で血を洗う「萩の乱」へと押し流されていく。明治維新史に欠落していた「普通の人びと」の息づかいを活写して、放送文学審査委員の高い評価を受けた力作。
―断片的な記憶で作品タイトルさえ忘れていた私でしたが、「もしかしたらこれじゃないかな?」と思い立ち、購入する事に決めました。

本が手許に届き、内容を読んでいくうちに、「間違いない、これだ!」と確信。

キーワードとなるものが定まると、後は雪崩のように見つかっていくもんで、作品が放送された年月日も把握でき、主な出演者も判りました。

さらに、「NHKって情報紙あったよな?」って事で図書館で調べると、『グラフNHK』を発見!そこでようやく「遠雷と怒涛と」の特集記事にお目にかかれた訳です。

― ◇ ◇ ◇ ―

以下、「遠雷と怒涛と」の情報データです―

(本放送の日時)
第1回−昭和57年(1982)3月27日
第2回−昭和57年(1982)4月 3日
第3回−昭和57年(1982)4月10日(完)

原作は、湯郷将和氏による同名タイトルの『遠雷と怒涛と』

ちなみに、湯郷将和氏は昭和63年(1988)に57才でお亡くなりになっています。

主人公にあたる人物が湯郷将和氏の曽祖父にあたる方をモデルに書きあげられています。

放送文学賞の第3回(昭和55年度=1980・4〜81・3)受賞作品で、

幕末・維新期を背景にした物語には、知名度の高い人物にスポットをあてたものが多いが、この作品の主人公は、名も知れぬ長州藩の下級武士。

ドラマでは、長州藩の下級武士・大山市之進を中心に、維新という激動の時代の変革に遭遇し、否応なしに翻弄されていく人々の戸惑いや苦悩を描いた作品
となっています。

舞台設定としては、慶応2年(1866)に始まる四境戦争で長州藩が石見浜田藩(松平右近将監家=越智松平家)を攻めた石州口の戦い(益田戦争)から、明治3年(1870)の長州藩諸隊脱退騒動を挟んで、明治9年(1876)の萩の乱辺りまでが描かれます。

舞台は江戸時代、長州藩の公設処刑場である大屋刑場地や大屋検問所があった長門国阿武郡大屋村(現、山口県萩市大字椿大屋、萩市笠屋)と、長門市仙崎から北にわずか120m、仙崎湾にかかる仙崎大橋を渡った青海島(おおみじま)の東側に位置し、古式捕鯨の里でも有名な長門国大津郡仙崎通村(現、山口県長門市通)の通浦(かよいうら)という場所。

なかでも、通浦は江戸時代から捕鯨基地として発展した地。

通浦の鯨組(数百人を単位とした捕鯨組合組織)は延宝元年(1673)に長州藩に取り立てられて以降、明治41年(1908)まで235年間にわたって、古式捕鯨(網掛け突き捕り法=鯨を網に追い込んで、銛で突いて捕獲する網掛け突き取り方法によつ漁)を続けました。

同市仙崎出身の金子みすゞの詩歌「鯨捕り」の中には次のような一節が見受けられます―

 むかし、むかしの鯨捕 り
 ここのこの海、紫津(しず)が浦

 いまは鯨はもう寄らぬ
 浦は貧乏(びんぼ)になりました

―通浦の鯨組の網頭(網元)であり、庄屋役を務めていた13代目・早川源治右衛門の家は「早川家住宅」として国の重要文化財に指定され、現存しています。

主な出演者の顔触れは―
  • 大山市之進=勝野洋さん


  • 市之進の父・松三郎=芦田伸介さん

  • 市之進の弟・末松=広岡瞬さん

  • 市之進の妹・ウメ(早川清太郎の妻となる)=宮崎美子さん


  • 市之進の長男・米蔵(タツとの間の子)=大塚利明くん→原作者の祖父にあたる


  • 市之進の先妻・タツ(片岡家の出、佐世八十郎の従妹→離別する)=竹下景子さん

  • 市之進の後妻・サヨ=宇都宮雅代さん


  • 市之進の叔父、松三郎の兄・又一(萩・明倫館の剣術師範)=下条正巳さん

  • 大山家の使用人・キヨ=鳳八千代さん


  • 庄屋&網頭・早川権左衛門=金田龍之介さん→おそらく、13代目・早川源治右衛門のモデル

  • 権左衛門のせがれ・清太郎=永島敏行さん


  • 鯨組の若年寄・勘助(磯部勘助)=北浦昭義さん

  • 勘助の妻・フク=木村夏江さん


  • 大屋検問所の番役人・周助=岡本信人さん


  • タツの実父・片岡伝右衛門=大木実さん

  • タツの実兄・片岡内蔵太=村野武範さん


  • サヨの実父・孫兵衛=加藤嘉さん


  • 大村益次郎=米倉斉加年さん

  • 神代こうじろ直人=深水三章さん

  • 木戸孝允=河原崎長一郎さん


  • 山田えい太郎(前原一誠の弟)=浜田晃さん

  • 奥平謙輔=内田勝正さん

  • 横山俊彦=伊藤高さん

  • 一誠の妻・綾子=千北谷和子さん


  • 市之進の従兄・佐世八十郎(前原一誠)=近藤正臣さん
放送日時は、

 第1回=3月17日(土)22:00〜23:13(再放送:4月7日〔土〕25:00〜)
 第2回=3月24日(土)22:00〜23:13(再放送:4月7日〔土〕26:20〜)
 第3回=3月31日(土)22:00〜23:13(再放送:4月7日〔土〕27:40〜)

ホントに、ホントに待ち望んで、実に35年!1コマ1コマを鮮明に瞼に焼き付けようと思います!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)NHK大河ドラマ「花神」、新たに2話発掘される!→
※(参照)待ちに待った「風が燃えた」、33年ぶりの再放送!→
※(参照)映画「獄に咲く花」―松陰先生と久子女史を描いた物語→
※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」→
※(参照)その時歴史が動いた「奇兵隊〜幕末に命を賭けた若き庶民たち〜」→
※(参照)「長州ファイブ」→
※(参照)すべてはこの時から―昭和52年!→


  

posted by 御堂 at 04:26 | Comment(6) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

手塚治虫の曾祖父を描く…BS時代劇「陽だまりの樹」

漫画家・手塚治虫氏が手掛けた長編歴史漫画の代表作であり、自らのルーツを描いた傑作マンガで昭和56年(1981)年4月から同61年(1986)12月まで『ビッグコミック』(小学館)に掲載されていた『陽だまりの樹』がこの度BS時代劇で描かれる事に―

時は幕末―天下太平の世の中にあって、何時の間にか内部から朽ち果ててしまっていた徳川幕府(※1)が終わりを迎えようとしているこの時代、開国から戊辰戦争、そして明治維新という大変革の時代の中、友情と絆で結ばれた対照的な2人の若者がいました…

1人は“義”に生きた男・伊武谷万二郎、腕は立つが無骨で真面目な性格が災いして世渡り下手な武士。倒れゆく幕府に忠誠を尽くそうとします。

もう1人は“情”に生きた男・手塚良庵、夢想家で女には滅法だらしないが腕利きの蘭方医…そして、原作者である手塚治虫氏の曽祖父にあたります。

それぞれの信念を貫き自らの人生を切り拓こうとした2人の若者が、藤田東湖福沢諭吉西郷隆盛など自分にとり影響を受けた歴史上の人物たちとの交流を経て、種痘所(後の西洋医学所、東京大學医学部の前身にあたる)の開設や黒船来航戊辰戦争西南戦争…と激動と混乱の時代を理想と現実に藻掻(もが)き苦しみながら精一杯生きる姿を描いた幕末青春群像作品。


※1 内部から朽ち果ててしまっていた徳川幕府
因みに、タイトルの「陽だまりの樹」とは、万二郎の心の師である水戸藩の学者・藤田東湖が、因習にとらわれ朽ちかけている幕府に対し、“幕府の内部(人材)は慣習に囚われた門閥で占められて倒れかけている”と喩(たと)えて言った言葉です。


さて、この『陽だまりの樹』は、TVアニメ化や過去4回の舞台上演がなされている作品で、

まず舞台上演が、平成4年(1992)、同7年(1995)、同10年(1998)に中井貴一さん、段田安則さん主演でなされています。

TVアニメ版は日本テレビ系で平成12年(2000)4月から2クール(全25話)放映され、 その中で舞台上演を務められた中井貴一さんがナレーションをなさったんですよね。

そして、今年4月に上川隆也さん、吉川晃司さん主演で舞台上演が決まっています。

主な配役陣は―

  • 伊武谷万二郎(常陸府中藩=現在の茨城県石岡市に存在した藩・陣屋=藩士)=市原隼人さん

  • 手塚良庵(江戸三百坂〔三貊坂:さんみゃくざか〕=現在の東京都文京区小石川で小石川伝通院の裏あたり=の蘭方医、大坂・適塾緒方洪庵蘭学を学ぶ)=成宮寛貴さん


  • おせき(万二郎と良庵が想いを寄せる、元麻布善福寺=現在の東京都港区元麻布に建つ寺院、当寺院内にアメリカ合衆国公使館が設けられ、初代駐日本アメリカ合衆国弁理公使タウンゼント・ハリスらが在留した=住職の娘)=黒川芽以さん

  • →おせきに一目惚れしたハリスの通弁官(通訳)・ヘンリー・ヒュースケンに暴辱された事で世を儚(はかな)み、尼寺へ入ってしまう
  • 伊武谷千三郎(万二郎の父)=西岡コ馬さん

  • →良庵の護衛を引き受けるが、蘭学医を付け狙っていた楠音次郎により非命に斃(たお)れる
  • おとね(万二郎の母)=池上季実子さん


  • 手塚良仙(良庵の父)=笹野高史さん

  • お中(良庵の母)=古手川祐子さん

  • おつね(良庵の妻)=大塚シノブさん


  • お品(商家の娘、のち丑久保陶兵衛の妻)=笛木優子さん

  • 安政の大地震で万二郎に命を助けられた縁で、万次郎に思いを寄せ妻になろうとするが、蘭方医の誤診で妻を不治の体にされた事を恨みを持つ丑久保陶兵衛に手込めにされ、身籠(みごも)る

  • 綾(楠音次郎の妹、のち万二郎の妻)=大塚千弘さん

  • →兄の敵(かたき)を討とうと伊武谷家に押し掛けるも、頭部を痛打した後遺症が原因で寝たきりとなってしまい、万二郎の手厚い看護で奇跡的に助かる

  • 丑久保陶兵衛(お品の夫)=小沢和義さん

  • 楠音次郎(綾の兄)=西ノ園達大さん


  • 多紀誠斎=目黒祐樹さん

  • 緒方洪庵(大坂・適塾の主宰者)=緒形幹太さん


  • 西郷吉之助(隆盛、薩摩藩士)=蟹江一平さん


  • 山岡鉄太郎(鉄舟)=尾関伸嗣さん

  • 勝麟太郎(海舟)=志村東吾さん

  • 坂本龍馬(土佐藩士)=賀集利樹さん


  • 藤田東湖(万二郎が敬愛して止まない水戸藩側用人、水戸学尊王論の大家)=津川雅彦さん
の皆さんが競演されます。

各話タイトル(全12回)は以下のとおり―
  1. 若き獅子たち

  2. 恋の鞘当て

  3. 天地鳴動

  4. 異人との遭遇

  5. 父の仇

  6. 蘭方医対漢方医

  7. コロリと安政の大獄

  8. 求婚と暗殺

  9. 万二郎初陣

  10. 禁じられた愛

  11. 運命の分かれ道

  12. 獅子たちの旅立ち(最終回)
○放送日時は、
 NHK−BSプレミアムで4月6日(金)から、毎週金曜日の午後8時〜8時43分
再放送が、
 NHK−BSプレミアムで4月8日(日)から、毎週日曜日の午後6時45分〜7時30分
となっています。
※番組公式サイトはこちら!→

― ◇ ◇ ◇ ―


番組の主題歌になっている指田郁也さんの「花になれ」、すごく詩(うた)の表現も、フレーズも好きな感じ!合ってます!!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)NHK土曜時代劇「桂ちづる診察日録」→
※(参照)NHK土曜時代劇「咲くやこの花」→


posted by 御堂 at 21:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

時代劇オールスターキャストによる大作「徳川三国志」、時代劇専門チャンネルでスタート!

柳生十兵衛、荒木又右衛門、幡随院長兵衛、一心太助、春日局、大久保彦左衛門、伊達政宗をはじめ、時代劇ヒーローたちが縦横無尽に大活躍!!

徳川3代将軍・家光の時代。“知恵伊豆”と呼ばれた若き老中・松平伊豆守信綱と幕府転覆を企む由比正雪の戦いを壮大なスケールで描いたスペクタクル時代劇―「徳川三国志」時代劇専門チャンネルでCS初登場放映されます。

この「徳川三国志」は昭和50年(1975)10月22日から昭和51年(1976)4月21日にNETテレビ(現・テレビ朝日)系列で放映された連続時代劇で全26話のストーリー展開。

原作は柴田錬三郎氏『徳川三国志』『嗚呼江戸城』を脚色したもの。


大枠は―

“知恵伊豆”こと松平伊豆守信綱は将軍・徳川家光に重用されるが、紀伊大納言・徳川頼宣はそれに反抗するなど、幕閣と対立していました。

また、武断政治を執り、多くの大名領主が減封や改易の憂き目に遭い、浪人の数が激増するにもかかわらず、何の対策も立てず、寧ろ浪人たちを取り締まって、再仕官への道を閉ざすなどの政策を施行し続ける幕政(幕閣)に対し、自分たちをこうした浪人の身に追い込んだ最大の原因は「御政道」(幕政)が正しくないからだ、と不満や批判的な考えを持つ者が増え出し、巷では社会混乱が起こっていました。

由比正雪も、密かに幕政の変革を企てようと理想を模索していました。

折しも、反乱に揺れるお隣の国、中国・明から援軍を求める密使が来日。

それを知った正雪は遠大な構想を掲げて野望に燃えようとしていきます―

ベースとなるのは、“知恵伊豆”vs正雪の頭脳戦を軸に描かれ、伊賀者と根来衆との忍者合戦、剣豪同士の立ち会いなど、様々なエピソードで色彩いろどられ、見どころ満載で展開されますよ。

主な配役は以下のとおり―

  • 松平伊豆守信綱(“知恵伊豆”)=松方弘樹さん


  • 柳生十兵衛三厳=若林豪さん

  • 笠井孫兵衛(信綱の家臣)=長門勇さん

  • 笠井弥一郎(孫兵衛の息子)=三ツ木清隆さん

  • 鴉の甚兵衛(隠密)=松山英太郎さん


  • 由比弥五郎(正雪)=中村敦夫さん

  • 丸橋忠弥(長宗我部盛親の子、宝蔵院流槍術の名手)=佐藤允さん

  • 金井半兵衛(正雪の高弟の1人)=岸田森さん

  • 楠不伝(楠木正辰、軍学者、正雪の義父)=戸浦六宏さん


  • 徳川家光=片岡孝夫(現・片岡仁左衛門)さん

  • 土井大炊頭利勝(老中首座、大老)=中村竹弥さん

  • 保科正之(家光・忠長の異母弟)=仲谷昇さん


  • 駿河大納言・忠長(家光の弟)=田村正和さん

  • 紀伊大納言・頼宣=芦田伸介さん


  • 春日局(家光の乳母)=岸田今日子さん

  • 永光院(家光の側室→春日局の死後は奥向き(大奥)取締として実権を握る)=岡崎友紀さん

  • 千姫(家光・忠長・正之の姉)=高田美和さん


  • 服部一夢斎(服部半蔵の兄)=宇野重吉さん

  • 根来幻幽斎(根来衆の首領)=近衛十四郎さん


  • 楓(信綱の妹)=いけだももこさん

  • 志乃(くの一、服部一夢斎の娘)=坂口良子さん

  • お吉(御家取り潰しに遭った姫さま、信綱を恨み仇と狙っている)=和泉雅子さん


  • 大久保彦左衛門忠教(“天下のご意見番”)=辰巳柳太郎さん

  • 幡随院長兵衛(口入れ屋、侠客)=中谷一郎さん

  • 一心太助=目黒祐樹さん

  • お仲(太助の女房)=津山登志子さん


  • 荒木又右衛門=山崎努さん

  • 渡辺数馬=石田信之さん

  • 河合又五郎=坂口徹さん

  • →言わずと知れた「鍵屋の辻の決闘」の面々!

  • 宮城野=梅田智美さん

  • おたか=堀越陽子さん

  • 「宮城野・信夫姉妹の仇討ち」として人形浄瑠璃や歌舞伎の題材にもなりましたよね!

  • 関口隼人正(紀伊家家老)=田島義文さん

  • 内藤掃部(駿府家付家老)=永野達雄さん

  • 牧野備後(駿府家付家老)=田口計さん

  • 伊達政宗=西村晃さん

  • 青山伯耆守忠俊(家光の傅役)=金子信雄さん

  • 左甚五郎=長門裕之さん

  • 松倉勝家(肥前島原藩主、島原の乱への遠因を創る)=北上弥太朗さん

  • 鄭芝龍(鄭成功の父)=森次晃嗣さん
放送期間は、10月18日(火)から11月22日(火)までの月曜日から金曜日。
放送時間は、午前7時/午後7時。
※11月に入り、毎週土曜日に3話ずつ再放送されます。

各話タイトルは以下のとおり―

  1. 智恵伊豆と呼ばれる男

  2. 野望に燃える男たち

  3. 悲運の貴公子 忠長

  4. 若君の危機

  5. 南海のあばれ竜

  6. 白昼の三十六人斬り

  7. 江戸城悲話

  8. 恐怖の火焔地獄

  9. 千姫と彦左と太助

  10. 柳生十兵衛を狙う男

  11. 仇討ち姉妹

  12. 姫君町を走る!

  13. 家光と目黒のサンマ

  14. となりの女にご用心

  15. 左甚五郎・昇り竜

  16. 又八郎人生勝負

  17. 黒い米蔵を斬れ!

  18. 美女の罠を砕け!

  19. 家光と春日局、涙の別れ

  20. 忍びの掟は死の掟

  21. 恐怖の十字架

  22. 幻の盗賊を追え!!

  23. 江戸の毒を斬れ!

  24. 将軍暗殺!宇都宮つり天井

  25. 由比正雪ついに起つ!

  26. 伊豆守と正雪宿命の対決
― ◇ ◇ ◇ ―

いやぁー実に30数年ぶりの視聴の機会が訪れます。

ちょうど中学生か高校生の頃でしたが、お昼の午後2時台に関西テレビで再放送されていた時に観て以来なんですよね。(あの頃は良かったなぁー。1時台は昼ドラで、2時台は時代劇の再放送、3時台はワイドショー、4時〜6時台はアニメの再放送、って感じでしたからね。少なくとも現在の番組編成のように何処もかしこもワイドショーばっかりじゃ、昔の名作&良作ソラマやアニメの再放送さえ観られないんですもんね、平成生まれの人たちって…憐!)

ホント、この作品に限っては見処たくさんですよ!“知恵伊豆”演じる松方弘樹さんのチョット押さえた演技も良かったし、正雪演じる中村敦夫さんの野望を胸に一歩一歩のし上がっていく様も観ていて愉快そのもの!それこそ、正雪もとに集まった張孔堂の面々と本気で世の中を変えるんだ!私はそれを任されたんだ!って思い込むところもすごく共感できます。

ストーリーはラストの「慶安の変(慶安事件)」に向かっていく訳ですが、正雪(中村敦夫さん)も丸橋忠弥(佐藤允さん)も金井半兵衛(岸田森さん)も志を遂げずに死んでゆきます。

観様みようによっては、紀伊大納言頼宣(芦田伸介さん)と手を結ぶも、最後にはコロっとてのひらを返され、飼い殺しの憂き目に遭っちゃうんだって感もありますが、ラストの正雪丸橋忠弥金井半兵衛の行動は『義経記』での源義経を守らんとした武蔵坊弁慶や他の主従たちの奮闘にも観えたり、『三国志演義』桃園の誓いを守らんとした劉備・関羽・張飛それぞれの最期に重なって観えてしまいます。

正雪丸橋忠弥金井半兵衛は自分たちが掲げ、実現しようとした世界を見る事なく、死んでしまいますが、結果的に“幕政への諫言、浪人救済”という面が幕政を武断政治から文治政治へと転換していくとは、彼らも思いもしなかったでしょうね。


posted by 御堂 at 03:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

テレビ熊本ドキュメンタリードラマ 郷土の偉人シリーズ「海の司令官・小西行長〜秀吉が日本を託した男〜」

テレビ熊本が「郷土の偉人シリーズ」と銘打って制作しているドキュメンタリードラマの第19弾に「海の司令官・小西行長〜秀吉が日本を託した男〜」が決まり、九州地方のフジテレビ系列7局(テレビ熊本、テレビ西日本、サガテレビ、テレビ長崎、テレビ大分、テレビ宮崎、鹿児島テレビ)で放送されるようです。

ドラマの構成はこんな感じ―

熊本県宇土市のイベント会社に勤める若者が「小西行長展」の企画を任され、歴史教師でもある妻の協力を得ながら、イベントの成功に向けて奮闘する物語。若者が行長の生き様に思いをはせつつ成長する姿が見どころ
という感じ。恐らく、小西行長の登場場面はエピソードドキュメントという感じでしょうね。

主な配役として、

  • 小西行長=葛山信吾さん


  • 宇土市のイベント会社に勤める若者で「小西行長展」の企画を任される、来栖健吾=柏原収史さん

  • 健吾の妻で、歴史教師でもある、来栖真紀子=白石美帆さん

  • 桐谷秀樹=五代高之さん

  • 桔川清美=吉井亜希子さん
が出演されます。

小西行長といえば、泉州堺の豪商の家に生まれますが、その才能を豊臣秀吉に見込まれて取り立てられ、肥後南部の宇土うと城主にまで出世したという、珍しい経歴の持ち主。

またアウグスティヌスという洗礼名を持つ切支丹(キリシタン)大名として生涯その信仰を貫き通した事でも有名ですね。

宇土の歴史に基づき、“信念”を貫いた小西行長の生涯を描いた作品が描かれそう。

放送日時は10月30日(日)の16:05〜17:20の予定。

― ◇ ◇ ◇ ―

時代劇ドラマでの小西行長といえば、今でも強烈なイメージを残しているのがNHK大河ドラマ「黄金の日々」(昭53=1978)で小西弥九郎を演じられた小野寺昭さんでしょうか。

この作品では泉州堺が舞台だったので、多くのキリシタンの真摯な姿を演じられた配役の方々を観ましたが、小西弥九郎を演じられた小野寺昭さんと高山右近を演じられた鹿賀丈史さんは特に秀逸だったと感じます。

今回、小西行長を演じられるのは葛山信吾さん。

意外と言っては何ですが、ハマっているのでは!

小西行長って、加藤清正黒田長政みたく武将、猛将って感じではなく、実務官吏、行政官って感じだし、外交交渉や兵站事務には最適な才覚があった人物なので、それを考慮して葛山さん演じる小西行長をイメージしたら、意外とピッタリちゃうん!っていうのが第一印象です。

― ◇ ◇ ◇ ―

テレビ熊本が制作するドキュメンタリードラマ 郷土の偉人シリーズは過去に「未来を見つめた幕末の英雄 横井小楠」「日本の食卓を変えた火の国の女 江上トミ」、そして昨年の「空の開拓者 日野熊蔵伝」の3作品は観た事があります。

前の2作品は芸術祭への参加作品として関西テレビで放送され、最後の作品はBSフジで偶然見つけて視聴しました。

昨年の事もあるから、今年もBSフジで放送されるかも?と期待してるんですけどね…

― ◇ ◇ ◇ ―

※(関連)テレビ熊本ドキュメンタリードラマ 郷土の偉人シリーズ「空の開拓者 日野熊蔵伝」→

posted by 御堂 at 15:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

新春ワイド時代劇「忠臣蔵〜その義その愛〜」

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毎年恒例で正月2日にテレビ東京系列で放送される新春ワイド時代劇「忠臣蔵〜その義その愛〜」と決まりました。

制作側が掲げた番組概要は以下のとおり―

元禄14年、関ヶ原から100年、武士が官僚化し、「義」に生きることが困難になってきた時代、命を賭して、主君の仇を討ち、公儀の理不尽な裁定を世に知らしめた赤穂浪士47人。
人は、帰属する組織が無くなったらどうなるのか。家族や日々の生活はどうするのか―。
江戸急進派のリーダーとして、下級武士のエネルギーを結集し討入り最大の推進役となった堀部安兵衛を主役に、お家再興を第一義とする大石内蔵助との対決を軸に、
ご存知「忠臣蔵」のエピソードを織り交ぜつつ、脱落していく者の悲哀、様々な困難を乗り越え、本懐を遂げる誠の武士たちの生き様を、壮大なスケールで描く娯楽時代劇の決定版です!

との事です。主人公を堀部安兵衛で持ってきますか!まぁ、考えられるパターンの1つですね。

…という事は、江戸急進派のエピソードを絡めた演出になるのかな?

今回、通算で第34作目となる新春ワイド時代劇ですが、今年も7時間(3部構成)の放送時間とみられます。現状では数少ない時代劇枠なので、7時間でも貴重ですね。(テレビ東京系列は、まだ東京12チャンネルと言っていた頃から時代劇枠をしっかりとキープされていた実績(→「大江戸捜査網」など)があるので、今後も頑張って頂けたらと思います!)

さて、主な配役陣ですが―

  • 堀部安兵衛武庸たけつね(御使番、馬廻役、200石、江戸急進派のリーダー格、吉良邸討入りの際は裏門隊)=内野聖陽さん

  • ほり(安兵衛の妻)=常盤貴子さん


  • 大石内蔵助くらのすけ良雄よしお(赤穂浅野家筆頭(国)家老、1500石、吉良邸討入りの際は表門隊で指揮)=舘ひろしさん

  • 大石りく(内蔵助の妻)=萬田久子さん

  • 大石松之丞(主税ちから良金よしかね)(内蔵助の嫡男、吉良邸討入りの際は裏門隊の大将)=有岡大貴さん(Hey!Say!JUMP)


  • 浅野内匠頭たくみのかみ長矩ながのり(赤穂浅野家当主)=市川染五郎さん(7代目)

  • あぐり(内匠頭の妻→のち瑶泉院)=田中美里さん


  • 大高源五忠雄ただお(金奉行・膳番元方・腰物方、20石5人扶持、吉良邸討入りの際は表門隊)=眞島秀和さん

  • 奥田孫大夫重盛しげもり(武具奉行・江戸定府、150石、吉良邸討入りの際は表門隊)=榎木孝明さん

  • 貝賀弥左衛門友信とものぶ(中小姓近習・蔵奉行、2石10両3人扶持、吉田忠左衛門の弟、吉良邸討入りの際は表門隊)=合田雅史さん

  • 片岡源五右衛門高房たかふさ(側用人・児小姓頭、350石、吉良邸討入りの際は表門隊)=金子昇さん

  • 神崎与五郎則休のりやす(横目付・郡目付、5両3人扶持、吉良邸討入りの際は表門隊)=宮下裕治さん

  • 原惣右衛門元辰もととき(足軽頭・鉄砲頭、300石、吉良邸討入りの際は表門隊)=大石吾朗さん


  • 吉田忠左衛門兼亮かねすけ(足軽頭・赤穂浅野家飛地領である播磨国加東郡穂積〔現・兵庫県加東市穂積〕の郡代〔=郡奉行〕、200石、飛地領への役向きという事で役知料50石、吉良邸討入りの際は裏門隊の大将・大石良金の後見)=若林豪さん

  • 礒貝十郎左衛門正久まさひさ(物頭側用人、150石、吉良邸討入りの際は裏門隊)=池田努さん

  • 潮田又之丞高教たかのり(郡奉行・絵図奉行、200石、吉良邸討入りの際は裏門隊)=大石昭弘さん

  • 菅谷半之丞政利まさとし(郡代・馬廻役、100石、吉良邸討入りの際は裏門隊)=石井英明さん

  • 前原伊助宗房むねふさ(江戸詰・中小姓・金奉行、10石3人扶持、吉良邸討入りの際は裏門隊)=関貴昭さん


  • 高田郡兵衛(江戸詰、200石15人扶持、郡兵衛の伯父おじ(両親よりも年長者)にあたる旗本の内田三郎右衛門元知もとともへの養子縁組が絡み、最初に脱盟)=山田純大さん

  • 奥野将監定良さだよし(組頭、1000石、吉良邸討入りの際は表門隊)=田中隆三さん


  • 毛利小平太元義もとよし(大納戸役、20石5人扶持、元禄15年=1702=12月11日付の書簡で脱盟する旨を残して逐電→最後の脱盟者と云われる)=伊嵜充則さん

  • 登世(毛利小平太の女、小平太の子を宿す)=早織さん


  • 滝口庄太夫(旧赤穂浅野家家臣)=四方堂亘さん

  • 志乃(庄太夫の妻、夫を扶助するため、夜鷹に身をやつす)=遊井亮子さん

  • 高谷浅右衛門(旧赤穂浅野家家臣、夜鷹となった志乃に声をかけられ、客となって以降、関係を結ぶ)=市川段治郎さん


  • 井坂新助(旧赤穂浅野家家臣、当初は盟約のメンバーだったが脱盟する事になる)=金田明夫さん

  • よし(新助の妻)=飯沼千恵子さん

  • 八重(新助の娘)=土屋太鳳さん


  • 堀部弥兵衛金丸かなまる(安兵衛の義父、前江戸留守居、300石だったが、安兵衛に家督を譲り、隠居料20石、吉良邸討入りの際は表門隊、討入り口述書の草案を作成)=橋爪功さん

  • わか(弥兵衛の妻、安兵衛の義母、ほりの母)=平淑恵さん


  • 吉良上野介こうづけのすけ義央よしひさ(奥高家、高家肝煎)=柄本明さん

  • 小林平八郎央通 ひさみち(吉良家附家老、150石)=東根作寿英さん

  • 松原多仲宗許(吉良家家老、100石)=内田健介さん


  • 色部いろべ又四郎安長やすなが(米沢上杉家江戸家老)=内藤剛志さん

  • 椎葉喜十郎(色部の密偵)=宍戸開さん

  • 小萩(色部の密偵)=木下あゆ美さん


  • 吉川山右衛門(安兵衛の親友・上杉家用人)=村田雄浩さん

  • かや(山右衛門の妻、浪人した後の堀部家に助力を尽くす)=板谷由夏さん

  • 嘉一郎(山右衛門とかやの子、安兵衛が名付け親)=伊賀亮さん


  • 柳沢美濃守吉保(江戸幕府御側おそば御用人ごようにん、老中格・上座)=斎藤歩さん

  • 細井広沢こうたく(儒学者、柳沢家家臣、安兵衛とは堀内道場で昵懇の間柄、討ち入り口述書の添削を行うなど、安兵衛や吉良邸討入りを支援する、、『堀部安兵衛日記』の編纂を託される)=中村梅雀さん


  • 菅野六郎左衛門(伊予西条松平藩藩士、江戸詰、中小姓、直心影流堀内派の堀内源太左衛門正春が開く道場で安兵衛と出会い、意気投合して叔父・甥の義盟約を結ぶ、のち高田馬場での決闘で討死)=綿引勝彦さん

  • 村上庄左衛門(伊予西条松平藩藩士、江戸詰、中小姓、高田馬場での決闘で討死)=峰蘭太郎さん


  • 内田三郎右衛門元知もととも(幕府直参旗本、郡兵衛の伯父)=西岡コ馬さん

  • 高田弥五兵衛(高田郡兵衛の兄、幕府直参、600石)=吉見一豊さん


  • 吉五郎(八丁堀・左兵衛店の植木職人)=石倉三郎さん

  • 阿波野屋利助(大坂の塩問屋の店主)=石丸謙二郎さん

  • 明石太夫(官公許の傾城町けいせいまちで、この当時=元禄文化=の一大文芸サロンを形成していた花街かがい・島原の名妓)=中山忍さん


  • 落合与左衛門勝信(奥様衆=あぐり=付の家臣、200石江戸扶持6人、戸田局が出てこない場合の「南部坂の別れ」のキーヤー)=遠山俊也さん


  • 蟹沢横梅(安兵衛を題材に作品を作ろうと寄って来た戯作者)=ベンガルさん
の皆さんが競演されます。

さて、気になる放送日時は、1月2日(月)午後4時からですよ!

― ◇ ◇ ◇ ―

※(参照)年末ドラマスペシャル「忠臣蔵〜その男、大石内蔵助」→
※(参照)浄瑠璃坂の仇討→
※(参照)「堀部安兵衛〜いまこの時のために生まれ〜」→
※(参照)年号の表記について→
※(参照)吉良のお殿様→

※(参照)新春ワイド時代劇「柳生武芸帳」→
※(参照)新春ワイド時代劇「寧々〜おんな太閤記」→
※(参照)新春ワイド時代劇「徳川風雲録」→
※(参照)新春ワイド時代劇「忠臣蔵 瑤泉院の陰謀」→
※(参照)新春時代劇ワイド「国盗り物語」→


    

posted by 御堂 at 08:33 | Comment(3) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

待ちに待った「風が燃えた」、33年ぶりの再放送!

昭和53年(1978)3月6日にTBS系列で放送された日立ドラマスペシャル(3時間ドラマ)第2弾「風が燃えた」がCSのTBSチャンネルで放送されます。(→ちなみに、第1弾は前年の昭和52年(1977)8月29日に放送された「海は甦える」

幕末・維新期足軽身分から内閣総理大臣まで上り詰めた明治元勲伊藤博文とその妻・梅子の波瀾万丈な生涯を軸に、近代日本の夜明けを疾風の如く生きた人々を描いた作品。

前半は恋、革命、友情をテーマにした青春群像を博文の立身出世に焦点を当てて物語が進み、後半は日本という国家が大きな変貌を遂げた明治時代の人間群像を、博文梅子夫妻の情愛を軸にして描かれています。

主な配役陣は―

  • 伊藤利助、俊輔、博文=(青年期)三浦友和さん→(壮年期)平幹二朗さん

  • →友和さんは確か、松下村塾に入塾する辺りから、秘密留学生を経て、兵庫県知事辺りまでの配役じゃなかったかな?んで、平幹さんは岩倉使節団による外遊の頃からハルピンで暗殺されるまでを演じておられたはず!
  • 梅(博文の妻、梅子)=(青年期)山口百恵さん→(壮年期)三田佳子さん


  • 井上聞多ぶんた、馨=(青年期)森田健作さん→(壮年期)宍戸錠さん

  • →聞多は実際には「もんた」と呼びますが、ドラマ設定では「ぶんた」と呼んでいます。(「花神」では「もんた」と呼ばせていたのにね!笑)この聞多のキャスティングは当初、緒形拳さんだったと聞きます。もし、出演されていたら、どんな聞多を演じておられた事でしょうね?緒形さんだと主役級を喰うくらい存在感を発揮させちゃう感じは見られます。ただ、長年日活映画で小林旭さんの“渡り鳥シリーズ”などにおいてバイプレーヤー(byplayer)として存在感を表していた宍戸さんの、目立たないんだけど、美味しいトコを持って行かれる良さも面白いっちゃー面白いです(笑)
  • 伊藤十蔵(博文の父)=森繁久弥さん

  • →印象に残ってるシーンは、十蔵さんが家族のために藩札をせっせと貯めておいたのに、版籍奉還で使えなくなってしまい、その事を俊輔(長州シンパとしては“俊輔”と言ってしまいます、笑)に嘆くって場面があって、そこから俊輔の建議による新貨条例(日本の貨幣単位として「円」に統一、明治4=1971)が制定されるってエピソードですね!
  • 琴(博文の母)=赤木春恵さん

  • 生子(博文の長女、末松謙澄の妻となる)=真野響子さん

  • 沢子(博文の次女、生子の異母妹)=高田みづえさん


  • 末松謙澄(長女・生子の婿)=篠田三郎さん

  • 石川文四郎(伊藤家の書生)=佐藤佑介さん


  • 吉田松陰=加藤剛さん

  • 桂小五郎(木戸孝允)=竹脇無我さん

  • 高杉晋作=山口崇さん

  • 久坂玄瑞=長塚京三さん

  • 山県狂介、有朋=(青年期)辻萬長さん→(壮年期)高松英郎さん


  • 山尾庸三=矢崎滋さん

  • 野村弥吉(井上勝)=石山律雄さん

  • 遠藤謹助=伊藤高さん


  • 岩倉具視=鈴木瑞穂さん

  • 三条実美=刀原章光さん


  • 西郷隆盛=石黒正男さん

  • 大久保利通=城所英夫さん

  • 黒田清隆=睦五郎さん


  • 大隈重信=津川雅彦さん

  • 渋沢栄一=高橋享さん

  • 五代友厚=田辺しげるさん


  • 桂太郎=横内正さん

  • 乃木希典=垂水悟郎さん

  • 児玉源太郎=南原宏治さん


  • 金子堅太郎=長谷川哲夫さん

  • 伊東巳代治=新倉博さん

  • 井上毅=和甲柘さん


  • 小村寿太郎=小坂一也さん

  • 高橋是清=天田俊明さん


  • 井上の妻、武子=水原英子さん

  • 晋作の愛人、おうの=吉田日出子さん

  • 妙(俊輔の元許嫁、風倉彦之進の妻)=佐藤オリエさん


  • アーネスト・サトウ=リチャード・ジョーンズさん

  • ハリー・パークス駐日イギリス公使=フランシス・コナさん


  • 中江兆民=森本レオさん

  • 幸徳伝次郎(秋水)=風間杜夫さん


  • 亀太郎(梅子の兄)=財津一郎さん

  • 鹿鳴館での舞踏会で森繁さん演じる十蔵さんとの掛け合いは一服の清涼剤みたいで和めました!(笑)
  • 風倉彦之進=地井武男さん
  • →元は水戸脱藩浪士、坂下門外の変以降、長州藩諸隊に参加、士族の反乱に同調して萩の乱に一味したり、初期自由民権運動(士族による壮士活動)などで急速な西欧化を目指す俊輔に反発し、その命を付け狙おうとする
の皆さんです。

― ◇ ◇ ◇ ―

歴史は
みずからが
それを必要とするとき
ひとりの人物をえらび
任務を与え
これをたす
そして―
その必要が終わったとき
その人物をすてる
…オープニングテロップでのことばです―

「あれっ!」てお気づきになった方いませんか?

そう!NHK大河ドラマ「花神」でのオープニングテロップでのことばを反映させてる感じ―(笑)

「花神」において、松陰先生ら第1世代がプラン(計画)を練り、晋作ら第2世代がそれを実践し、“第3世代”でる俊輔らが綺麗に完成させる、といった感じのことばで始まりますが、この「風が燃えた」でも“第3世代”である俊輔の課せられた運命(さだめ)を見事に唱っている気がします。

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、俊輔(平幹二朗さん)を“光”の部分とすれば、風倉彦之進(地井武男さん)は相反する“影”って感じ!

改めて気づいたのは、観た当時は風倉彦之進演じる地井武男さんは山尾庸三役だとてっきり思っていた訳です…すごく勘違いしちゃちゃってましたね。

ドラマの中で俊輔と共に『群書類従』『続群書類従』を編纂した塙保己一の子である塙次郎(忠宝)を暗殺しようとするシーンがあって、殺害の実行犯の役どころが地井武男さんだったのは確実に憶えていたので、取り違えてしまってました。

加えて、役どころは俊輔の元許嫁だったけど、のちに地井武男さんが演じる風倉彦之進と結婚する妙という女性を演じていた佐藤オリエさんも壮年期だけだと間違って憶えていました。(反省!)

― ◇ ◇ ◇ ―

リアルタイム放送時、ドラマの合間のCMでブラジル日系移民の話題が放送されていた記憶があります。明治28年(1895)第二次伊藤内閣の頃、日本とブラジルとの間に修好通商航海条約が結ばれ、その12年後の明治41年(1908)4月にブラジル移民船が神戸港を出航してから70年の歳月が経ったのを紹介した内容だったかな?

その中でブラジルに新天地を求めていく日本人たちと共に記念撮影をした俊輔の写真が映されていましたっけ!

― ◇ ◇ ◇ ―

いやぁー実に33年ぶりの視聴となるんですね。何と言っても、あの頃は小学校卒業間近でしたから…とても懐かしいです。

私にとって、この時期は歴史という学問に出会って、好きになって、将来は“歴史の勉強をするんだ”って方向性が定まった時期でもあります。

しかも、この「風が燃えた」が放送(3月6日)された直後に、ちょうどNHK大河ドラマ「花神」の総集編が放送されており、今日における“たった一人の”長州贔屓な自分を決定づけた作品でもあるんですよね。

例えば、長州藩をメインに扱ったドラマ作品は、これまでに

  • NHK大河ドラマ「花神」(昭和52年=1977=1月〜12月)

  • TBSドラマスペシャル「風が燃えた」(昭和53年=1978=3月6日)

  • NHK大河ドラマ「花神」総集編 第1回「革命幻想」(昭和53年=1978=3月18日)

  • NHK大河ドラマ「花神」総集編 第2回「攘夷の嵐」(昭和53年=1978=3月24日)

  • NHK大河ドラマ「花神」総集編 第3回「崩れゆく長州」(昭和53年=1978=3月25日)

  • NHK大河ドラマ「花神」総集編 第4回「徳川を討て」(昭和53年=1978=3月31日)

  • NHK大河ドラマ「花神」総集編 第5回「維新回天」(昭和53年=1978=4月1日)

  • NHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」第1回(昭和57年=1982=3月27日)

  • NHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」第2回(昭和57年=1982=4月 3日)

  • NHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」第3回(昭和57年=1982=4月10日)

  • NTV年末時代劇スペシャル「奇兵隊」第1部「京洛の花に舞う―決起の章―」(平成元年=1989=12月30日)

  • NTV年末時代劇スペシャル「奇兵隊」第2部「四境ことごとく敵―回天の章―」(平成元年=1989=12月31日)

  • NHK正月時代劇「蒼天の夢 松陰と晋作・新世紀への挑戦」(平成12年=2000=1月1日)

  • 映画「長州ファイブ」(平成18年=2006=公開)

  • 映画「獄に咲く花」(平成22年=2010=公開)
  • とありましたが、「風が燃えた」は私にとり、セカンドインパクトな位置づけになります。

    待ちに待つ放送は、来月6月19日(日)午後3時〜5時40分です!要チェックですよ!!

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    最後に、主題歌だった森山良子さんの♪愛の歴史♪の歌詞をピックアップ!

    ♪誰でも 傷ついた日がある
     私たちは とこしえまで
     時をこえて 愛しあおう
     たとえば 別れても
     私は ただあなたと暮らしてきた
     愛のよろこびを 歌うの

     *春がすぎ 夏は燃えつきて
      やがて秋の風 落ち葉の冬
      いつの世も 青春の夢が
      のこすのは 愛の歴史よ

     二人の この愛があせても
     私たちは 信じあって
     人の幸せを 生きよう

     * リピート
    サビの部分にあたる♪春がすぎ 夏は燃えつきて やがて秋の風 落ち葉の冬♪というフレーズですが、勿論その内容は梅子から観た俊輔と連れ添ってきた年月を語り唄ったものでしょうけど、反面何だか「花神」総集編第1巻での松陰先生(篠田三郎さん)が小伝馬町の牢獄で明日処刑されるという前日に沼崎吉五郎に語った「春夏秋冬」のシーン、または総集編第4巻「徳川を討て!」で晋作(中村雅俊さん)が桜山招魂社に立つ松陰先生や塾生たちの墓参に来た際に語った「春夏秋冬」のシーンに重なるようで、すごく印象的な気がしちゃいます。

    PS.
    1つ苦言を呈するならば、TBSチャンネルさん、順番が違うんじゃない?まず「海は甦える」を放送しましょうよ!(まぁ、今年秋には「坂の上の雲」が終盤戦に入るので、その時期にぶつけて頂いてもいいんですが…)

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    なお、神奈川県横浜市にある放送ライブラリー―財団法人放送番組センターではこの「風が燃えた」を映像資料として保管されておられるようですので、首都圏の方や出掛けられる皆様方は視聴が叶いますよ!

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参照)NHK大河ドラマ「花神」、新たに2話発掘される!→
    ※(参照)NHK土曜ドラマ「遠雷と怒涛と」→
    ※(参照)映画「獄に咲く花」―松陰先生と久子女史を描いた物語→
    ※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」→
    ※(参照)その時歴史が動いた「奇兵隊〜幕末に命を賭けた若き庶民たち〜」→
    ※(参照)「長州ファイブ」→
    ※(参照)すべてはこの時から―昭和52年!→


      

    posted by 御堂 at 04:02 | Comment(8) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

    映画「大地の詩―留岡幸助物語―」


    明治から昭和初期にかけて“感化事業の父”と呼ばれたの社会事業家で富岡幸助という人物がいました。彼は岡山県高梁市に生まれ、生後まもなく、米屋を営む商家の養子となります。

    ある日、留岡は漢学塾に通っていた折り、武家の子供と喧嘩して打ち負かし、怪我させちゃいます。

    その事が原因で米屋を営む実家は商売に支障が出てしまい、留岡は養父から厳しい折檻を受け、通っていた小学校を退学させられた挙句、商人になる事を強いられた留岡は家出をし、高梁にあったキリスト教会に逃げ込み、やがて洗礼を受けます。

    留岡は幼いながらも不平等な身分社会に憤りを感じ、のちキリスト教の伝道に際しては「士族の魂も町人の魂も赤裸々になって神の前では平等」の精神を貫いたと云います。

    その後、同志社英学校(別科神学科邦語神学課程)に入学。この時代に、徳富蘆花と交友を結びます。(蘆花の小説『黒い眼と茶色い眼』の中の登場人物で「邦語神学の富岡君」留岡がモデルなのだとか―)

    卒業後、丹波第二教会(現、京都府福知山市)の牧師となります。18世紀のイギリスで監獄改良を訴え続けたジョン・ハワード(John,Howard)の伝記を伝を読んで強い影響を受けた留岡は、監獄の改良を志し、妻子を連れて北海道・空知集治監しゅうじかん教誨師となりますが、非行少年教化事業の必要を嫌という程痛感します。

    集治監とは、刑務所の前身にあたります。当時、空知集治監を含めた北海道の集治監では、収容者たちを開拓のための労働(樺戸や網走では道路建設、空知や釧路では炭鉱、硫黄鉱山の労働使役に動員)に従事するとして、強制労働的な使役を強いていました。

    留岡は、監獄改良と行刑制度の確立に務め、その中で犯罪の芽は幼少期に発する事、幼少期での家庭教育の大切さに気づき、教誨師を辞めてアメリカに留学し、監獄制度や感化事業を学びとり、帰国後は、非行少年感化を実現すべく感化院(現在でいう児童自立支援施設の事)の設立のために奔走します。

    また、巣鴨監獄(現、東京都豊島区巣鴨)の教誨師となり、巣鴨の地に少年感化のための教育の場として「巣鴨家庭学校」(東京家庭学校、現、東京都杉並区高井戸)を創設します。

    「家庭学校」とは、留岡によって創設された、非行少年のための自立支援施設(旧感化教護施設)の事で、キリスト教精神を基本とし、二宮尊徳「報徳思想」や“民衆教育の父”と呼ばれ、教育による社会改革及び、民衆の救済を目指していたヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチ(Johann Heinrich,Pestalozzi)の実践的教育思想を参考に、もっぱら職業を与えて、徳育・知育・体育の発達を図りつつ、少年たちに家庭的な愛情を薫陶させ、家庭生活も学校生活も共生できる理念の下に「家庭学校」と名付けられました。

    その後、巣鴨の地が都会的になると、ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques,Rousseau)の著書『エミール または教育について(Emile ou de l'éducation)』に書かれた「子供を育てるには大自然の中が一番」という文言に感銘を受け、大自然の中で「流汗鍛錬」を信条とする労働体験(=自ら汗を流して体験してこそ、初めて何かを得る事がある、という考え方)を通じて感化事業を行おうと、北海道上湧別かみゆうべつ村字社名淵しゃなぶち(現、北海道紋別郡遠軽町)の地に「家庭学校」の分校と農場を開設(「北海道家庭学校」)。終生、少年感化や監獄改良、教化事業に尽くしました。なお、「北海道家庭学校」(北海道紋別郡遠軽町留岡)の地名には「留岡」という名称で現在に至っています。

    ― ◇ ◇ ◇ ―

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    そんな留岡幸助が非行少年の社会更生に尽力し一生を捧げた姿を映画化したのが「大地の詩―留岡幸助物語―」という作品です。

    すでに5月上旬に北海道を皮切りに上映公開がなされており、下旬以降、東京や首都圏、そして全国各地で公開されるようですね。わが在所・京都には7月2日以降なので、楽しみに待っておきます!

    主な配役は以下の通り―
    • 留岡幸助=村上 弘明さん


    • 留岡夏子(幸助の先妻)=工藤夕貴さん

    • 寺尾きく子(巣鴨家庭学校の保母、のち夏子の死後、幸助の後妻)=笛木優子さん


    • 原胤昭 =さとう宗幸さん

    • 最後の江戸南町奉行所与力、日本で最初のキリスト者教誨師となり、“更生保護の父”と呼ばれる。また、日本で最初のキリスト教女学校「原女学校」を創設、現在の十字屋楽器店の前身でキリスト教関係の書籍を扱った十字屋書店を東京・銀座に開業する
    • 石井十次=村田雄浩さん

    • “児童福祉の父”と呼ばれ、日本で最初に孤児院を創設する
    • 有馬四郎助=隆大介さん
    • 空知集治監典獄長・のち留岡幸助から受洗し、“クリスチャン典獄”と呼ばれた
    • 留岡金助(幸助の養父)=石倉三郎さん

    • 留岡勝子(幸助の養母)=和泉ちぬさん


    • 好地由太郎=市川笑也さん

    • 留岡が北海道空知監獄の教誨師となった際、好地由太郎はそこに収監されていた。留岡の先妻・夏子が特に好地由を可愛がり、亡くなる間際まで好地由の事を案じていた、という話を留岡より知り感激する。のち特赦により出獄し、以降は巡回伝道師として活動する
    • オーティス・ケリー(Otis,Cary)=アーサー・ホーランドさん

    • アメリカン・ボード宣教師、神戸女学院初代理事長を務めている
    • 金森通倫=小倉一郎さん

    • 同志社の神学生、岡山基督教会(のち日本基督教団岡山教会)初代牧師
    • 古河市兵衛=秋野太作さん


    • 大井上輝前=中条 きよしさん

    • 明治期の北海道樺戸集治監初代典獄。釧路集治監典獄の時、看守を全国公募し、有馬四郎助を抜擢。また、教誨師に原胤昭や留岡幸助らキリスト教徒を採用


    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参照)映画「大地の詩―留岡幸助物語―」公式サイト→


     

    posted by 御堂 at 14:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

    真珠湾奇襲から70年目!役所広司的「山本五十六」で映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」

    「聯合艦隊司令長官 山本五十六」かから

    アメリカ合衆国・ハワイ州オアフ島にある港湾・真珠湾(Pearl Harbor←意訳としては“真珠港"が正しいのだが…)(※1)で、連合艦隊司令長官山本五十六の指揮する日本海軍の機動部隊(航空艦隊)がアメリカ海軍の太平洋艦隊とその基地群を航空攻撃で奇襲した昭和16年(1941)12月8日(ハワイ時間12月7日)から今年で70年目を迎えます。

    ※1 真珠湾(Pearl Harbor←意訳としては“真珠港"が正しいのだが…)
    日米開戦時点での大本営発表には「Pearl Harbor」を山本五十六自身が「真珠港」と訳して書いていたのにもかかわらず、昭和17年(1942)3月7日付大本営発表では「真珠湾」の語を用いて訳していたのだと云います。


    そこで、役所広司さんを山本五十六役に配して、映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」が制作・上映されるようです。同作では、山本五十六を平和を愛し、部下を大切にした海軍次官時代から、長官になっての苦悩、真珠湾攻撃ミッドウェー海戦で指揮を執り、ソロモン戦線で命を落とすまでを描くのだとか―

    「聯合艦隊司令長官 山本五十六」かから

    「連合艦隊司令長官 山本五十六」といえば、ご年配の方は昭和43年(1968)8月に公開された映画を想い起こされた事でしょう。この時は、山本五十六役を三船敏郎氏が演じられましたね。

    因みに、三船敏郎氏は昭和51年(1976)6月に公開されたアメリカ映画「ミッドウェイ(Midway)」(日本は同年7月に公開)においても、山本五十六役を演じておられますし…余計、印象度は深いのでは!

    私は映画ではなく、TVドラマで昭和58年(1983)1月にテレビ東京系で放送された12時間超ワイドドラマ(現・新春ワイド時代劇)「海にかける虹〜山本五十六と日本海軍」山本五十六役を演じられた古谷一行さんの演技が想い浮かびます。

    映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の主な配役陣は―

    • 山本五十六(開戦時、聯合艦隊司令長官)=役所広司さん


    • 真藤利一(東京日報社の記者)=玉木宏さん

    • 駒野嗣郎(東京日報社の編集長)=益岡徹さん

    • 秋山裕作(東京日報社の記者)=袴田吉彦さん

    • 宗像景清(東京日報社の主幹)=香川照之さん


    • 谷口志津(小料理屋「志津」の女将)=瀬戸朝香さん

    • 神埼芳江(ダンサー、「志津」の客の1人で女将を慕っている)=田中麗奈さん


    • 牧野幸一(新潟県長岡市出身の零戦パイロット)=五十嵐隼士さん(D-BOYS)

    • 加藤=柳浩太郎さん(D-BOYS)

    • 佐伯=碓井将大さん(D-BOYS)


    • 米内光政(海軍大臣)=柄本明さん

    • 井上成美(海軍省軍務局長、条約派の1人)=柳葉敏郎さん

    • 堀悌吉(元海軍中将、条約派で加藤友三郎の後継者と言われたため、艦隊派により予備役編入される)=坂東三津五郎さん


    • 山口多聞(第二航空戦隊司令官、アメリカ側から山本五十六の後継者とみなされていた人物、戦国時代の加賀大聖寺城主・山口玄蕃の子孫)=阿部寛さん

    • 三宅義勇(聯合艦隊作戦参謀)=吉田栄作さん

    • 黒島亀人(聯合艦隊先任参謀)=椎名桔平さん

    • 宇垣纏=中村育二さん


    • 永野修身(海軍軍令部総長)=伊武雅刀さん

    • 南雲忠一=中原丈雄さん


    • 五十六の姉・高橋嘉寿子=宮本信子さん

    • 五十六の妻・禮子=原田美枝子さん
    ― ◇ ◇ ◇ ―

    この度の「聯合艦隊司令長官 山本五十六」役所広司さんはどんな山本五十六のイメージを視聴する私たちにもたらすのでしょうね、楽しみに待ちましょう!!この映画は12月23日に公開予定との事です。

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参考)映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六」公式サイト→


     

    posted by 御堂 at 02:55 | Comment(0) | TrackBack(1) | 歴史:ドラマ

    大河ドラマの名作たちが甦る!―BSプレミアム「よみがえる大河ドラマ〜デジタルリマスター版 初期10作品〜」

    第1作目の「花の生涯」が放送されて以降、今年の「江〜姫たちの戦国〜」まで半世紀の歴史を刻むNHK大河ドラマ

    しかしながら、残念な事に、過去に制作されたNHK大河ドラマの全てを目にする事は叶いません。

    嘗ての放送用ビデオテープは大変高価で、かつ貴重なものであったため、放送を終えた作品のテープは、別の作品を重ね撮りして再利用されていたからです。

    NHK大河ドラマにしても、初期の作品については一部の話数しか保管されていません。

    CSの時代劇専門チャンネルにおいて大河ドラマ・アーカイブスと題して懐かしいNHK大河ドラマ作品の中で現存している話数が放送されましたが、新たにNHK−BSプレミアム

    「よみがえる大河ドラマ〜デジタルリマスター版 初期10作品〜」
    と題してNHK大河ドラマの初期10作品が放送されます。放送される作品のラインナップは以下のとおり―

    4月9日(土)午後3時〜5時40分
    • 花の生涯(昭38=1963)第1話「青柳の糸」

    • 赤穂浪士(昭39=1964)第47話「討ち入り」

    • 太閤記(昭40=1965)第42話「本能寺」
    4月16日(土)午後2時30分〜6時
    • 源義経(昭和41=1966)第52話(最終話)「雲のゆくえ」

    • 三姉妹(昭42=1967)第19話

    • 龍馬がゆく(昭43=1968)第16話

    • 天と地と(昭44=1969)第50話「川中島の章 その四」
    4月23日(土)午後2時30分〜6時
    • 樅の木は残った(昭45=1970)総集編(前編・後編)
    4月30日(土)午後1時45分〜6時
    • 春の坂道(昭46=1971)最終話「かくれんぼ」

    • 新・平家物語(昭47=1972)総集編(前編・後編)
    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参照)「樅の木はのこっていた!」(その1)→(NHKアーカイブス「お宝発見ニュース」より)
    ※(参照)大河ドラマ・アーカイブス「総集編特集」→(時代劇専門チャンネルより)
    ※(参照)番外編 お宝発掘キャンペーン 第2弾募集のお知らせ→(NHKアーカイブス「お宝発見ニュース」より)

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!其の2―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」総集編特集→
    ※(参照)平成24年(2012)のNHK大河の主人公は平清盛!→
    ※(参照)NHK大河ドラマ「草燃える」、時代劇専門チャンネルにて全話放送決定!→
    ※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」→
    ※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」→
    ※(参照)NHK大河ドラマ「花の生涯」→
    ※(参照)新春時代劇ワイド「国盗り物語」→
    ※(参照)すべてはこの時から―昭和52年!→


            

    posted by 御堂 at 21:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

    “俺は助さん、お前は格さん”―水戸黄門・第一部が再放送!

    水戸黄門第一部

    来月4月1日からCSのTBSチャンネルにおいてTBS開局60周年記念って事で「水戸黄門」第一部が再放送されます。

    この「水戸黄門」第一部は昭和44年(1969)8月4日から翌45年(1970)13月9日まで、TBS系列の毎週月曜日のナショナル劇場(♪明る〜いナショナル、明る〜いナショナル、みんな〜うち中〜、な〜んでも、ナショ〜ナ〜ル〜♪ってヤツですね 笑)で放送されたドラマ。(全32話)

    「水戸黄門」といえば国民的人気時代劇として現在もなお新シリーズが放送中ですが、その記念すべき第一部においては、黄門さま一行、すなわち越後の縮緬ちりめん問屋どんやの隠居とその手代てだいには、ご老公に助さん・格さん、それにご老公と意気投合した江戸の義賊・風車の弥七の4人連れ…(うっかり八兵衛は第二部から!)

    今ではすっかりお馴染みの大立ち廻りや葵の御紋が入った印籠を見せて“この紋所もんどころが目に入らぬか”と叫ぶお決まりなセリフもまだ確立していない、などある意味新鮮さをかもし出してくれる印象の作品と思います。

    放送日時は、4月1日(金)から毎週(月)〜(金)午後2:00〜(再放送は4日(月)から毎週(月)〜(金)午前9:00〜、の放映となります。

    放送に先立ち、チョットだけ予習がてら…

    (主な配役)
    • 水戸光圀=東野英治郎さん

    • 佐々木助三郎=杉良太郎さん

    • 渥美格之進=横内正さん

    • 江戸をにぎわす義賊、風車の弥七=中谷一郎さん


    • ご老公を付け狙う柳沢の刺客、古川兵庫=露口茂さん

    • 兵庫の仲間、お蝶=弓恵子さん


    • 藤井紋太夫(水戸藩江戸家老)=佐藤慶さん


    • 中山備前(水戸藩附家老)=永田靖さん

    • 中山深雪(備前の養女、格さんの許嫁)=岩井友見さん


    • 松平頼常(讃岐高松藩主、光圀の実子)=細川俊夫さん


    • 徳川綱吉(江戸幕府将軍)=武内亨さん

    • 桂昌院(綱吉の生母)=月丘夢路さん

    • 柳沢吉保(幕府大老格&側用人)=山形勲さん
    各話タイトルは以下のとおり―
    1. 俺は助さん、お前は格さん

    2. 人生に涙あり

    3. 小田原喧嘩駕籠

    4. 消えた花嫁 -三島宿-

    5. 血槍の弥平 -江尻宿-

    6. 暁を駆ける -藤枝宿-

    7. 雨あがる -大井川-

    8. まぼろしの剣 -浜松宿-

    9. 黄金の谷 -御油宿-

    10. 母恋い馬子唄 -松坂宿-

    11. 二人の黄門さま -伊賀-

    12. 娘の命一千両 -堺-

    13. 追いつめられて -堺港-

    14. 叛逆者の群れ -讃岐-

    15. わしは天下の風呂番だ -今治-

    16. 命かけるとき -松江-

    17. 人情喧嘩そば -岡山-

    18. じゃじゃ馬ならし -津山-

    19. どっこい生きてた湊川 -兵庫-

    20. 父を訪ねて -鯖江-

    21. 子の刻登城 -高遠-

    22. 決闘・砂塵の宿 -金津-

    23. 初春役者騒動記 -高山-

    24. 謎の死紋 -亀田-

    25. 旅烏の子守唄 -庄内-

    26. 越後騒動 -高田-

    27. 暗闇の長者 -白河-

    28. 隠密無情 -磐城-

    29. ならず者 -桐生-

    30. 上州からっ風 -前橋-

    31. 乱斗鷹ノ巣峠 -忍-

    32. 水戸の白梅 -水戸-(終)

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参照)風車の弥七、復活!→


    posted by 御堂 at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

    ドラマスペシャル「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」

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    江戸千代田城が無血開城し、明治という新時代を目前にした慶応4年(1868)5月24日未明、、九州の山間やまあいにある小藩・秋月藩筑前福岡藩初代藩主・黒田長政の三男・長興が藩祖)で、藩の執政とその妻が暗殺されるという事件が起こりました。

    秋月藩の執政=正式には執政心得首座公用人=とは臼井亘理わたり(豊原功補さん)、その妻の名は清(濱田万葉さん)。

    この2人が住む屋敷に同藩内で過激攘夷派の藩士の集団である干城隊(のち秋月の乱を引き起こす秋月党となる)24名が侵入。亘理の首を取っただけでなく、清までも惨殺したのです。

    開国派のリーダーである亘理を気に召さない攘夷派の国家老・吉田悟助(石橋蓮司さん)がそそのかしたために起こった惨劇だったのです。

    物音に気づいた侍女・なか(浅見姫香ちゃん)に起こされた亘理の息子・六郎(桑代貴明くん)は父の許に駆けつけますが、目の当たりにしたのは両親の惨い遺体と、暗い部屋の隅に呆然と座っている、まだ3歳の幼い妹・つゆ(荒田悠良ちゃん)の姿(…幸いにも、つゆは軽傷で命に別状はなかったようです)でした。

    この惨劇の風景が心の中で焼き付いてしまった六郎の、消し去る事のできない怒りの火が芽生えた瞬間から物語は始まります―

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    その後、清の兄・四郎兵衛(相島一之さん)と亘理の弟で臼井家の跡を継いだ助太夫(田口浩正さん)が国家老の吉田に仇討を願い出ますが、吉田は藩の法度はっとで私闘は禁じられているとして、この事件を闇に葬り去ります。

    さらに、干城隊へのお咎めは一切ないのに対し、臼井家は50石の家禄減知という、余りにも理不尽な処分が下されるのです。(…とはいっても、300石から250石に減っただけですけどね!)

    それなら、“自分自身の手で!”と父母の仇討を胸に誓った六郎(藤原竜也さん)は、なか(松下奈緒さん)と力を合わせ、下手人を調べ上げ、遂に父を殺したのが一瀬いちのせ直久(小澤征悦さん)、母を殺したのは萩谷伝之進(岡田浩暉さん)であると嗅ぎつけます…

    独り仇討への思いにかられ、黙々と剣の稽古を続ける六郎に、一瀬が東京へ行くという噂が届きます。

    仇討決行を決意した六郎は、父の形見の脇差を手に、早朝、藩境の峠道に身を潜めて一瀬を待ちます。

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    だが、一分の隙もない物腰の一瀬を見て、六郎は身動きすらできず、情けなさに身を震わせ、事の次第を聞いたなかも「うちも悔しかです…」と静かに涙を流すのでした―

    そんな矢先の明治6年(1873)2月7日、太政官布告第37号「仇討禁止令」(復讐禁止令)を発布。(※1)これ以降の仇討は謀殺の罪として、死罪にされる事になってしまうのです。


    ※1 明治6年(1873)2月7日、太政官布告第37号「仇討禁止令」(復讐禁止令)を発布。
    ○仇討禁止令(復讐禁止令、明治6年太政官布告第37号)「復讐ヲ嚴禁ス」
    人ヲ殺スハ國家ノ大禁ニシテ人ヲ殺ス者ヲ罰スルハ政府ノ公權ニ候處古來ヨリ父兄ノ爲ニ讐(あだ)ヲ復スルヲ以テ子弟ノ義務トナスノ風習アリ右ハ至情不得止ニ出ルト雖トモ畢竟私憤ヲ以テ大禁ヲ破リ私義ヲ以テ公權ヲ犯ス者ニシテ固擅殺(せんさつ)ノ罪ヲ免レス加之(しかのみならず)甚シキニ至リテハ其事ノ故誤ヲ問ハス其理ノ當否ヲ顧ミス復讐ノ名義ヲ挾ミ濫リニ相搆害スルノ弊往々有之甚以相濟事ニ候依之復讐嚴禁被 仰出候條今後不幸至親ヲ害セラルヽ者於有之ハ事實ヲ詳ニシ速ニ其筋ヘ可訴出候若無其儀舊習ニ泥ミ擅殺スルニ於テハ相當ノ罪料ニ可處候條心得違無之樣可致事(原文まま)
    →太政官布告とは、明治時代初期に明治18年(1885)に内閣府が誕生するまで、維新政府の最高官庁だった太政官によって公布された法令の形式。

    太政官によって発布される法令には、達(たっし)と呼ばれるものと布告に区別される。前者が「…云々候條此旨相達候事」または「…云々候條此旨可相心得候事」という文末の終わり方から見て、各官庁及び官員に対する訓示としての意味合いがあるのに対し、布告は「…云々候條此旨布告候事」という文末の終わり方をしており、全国一般(各地方自治体レベル)への布告すべきものと解釈された。従って、法令遵守の徹底が全国民レベルに行き届いていたとは限らない。
    明治9年(1876)、秋月で小学校の代用教員の職に就いていた六郎は、遂に東京に出る決意を固めます。祖父である儀左衛門(平泉成さん)や助太夫には「勉学を重ねて官に職を得たい」と申し出ますが勿論、仇討の決意を秘めての事でした。

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    「きっと、御本懐を遂げられますよう。お祈り申して上げております」―まるで武士の妻の様に指をついて六郎を送り出したなかは、福岡県庁で給仕の職に就く事を決めます。

    県庁ならば、上京した人間の消息も聞こえてくるだろう、と六郎への一助のために一瀬の行方を探る心算つもりで決心します。

    東京に出た六郎は、叔父・四郎兵衛の家に居候を始めます。

    ある時、道場主の山岡鉄舟(北大路欣也さん)と知り合い、弟子入りする事を決めます。鉄舟旧幕臣の大物であり、現在は明治天皇侍従として宮内省に勤める人物です。

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    六郎は、他の弟子と交わる事もせず、一心不乱に剣の稽古に励みます。

    そんなある日、なかから一瀬が司法省の役人になったという事を知らせる手紙が届きます。

    手紙が届いて以来、何処か殺気立った六郎の姿を見ていた山岡は彼の決意を見抜くのですが…

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ―以上が、「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」のストーリーのあらましです。

    原作である吉村昭氏『敵討』(新潮社、新潮文庫)の中の短編『最後の仇討』をベースにまれた演出。

    このドラマは上記の“最後の仇討”の実話を基に描かれています。

    日本で公的に記録として残されている“最後の仇討”は、明治政府「仇討禁止令」を発布してから7年後の明治13年(1880)12月17日、東京市京橋区三十間掘(現在の東京都中央区銀座六丁目付近)にあった旧秋月藩最後の藩主・黒田長徳(※2)邸内の書生長屋で起きています。


    ※2 黒田長徳
    多くの参考文献では黒田長徳子爵家となっていますが、長徳子爵となるのは、臼井六郎によるこの事件より4年後の明治17年(1884)7月7日付で発布された華族令以降なので、表現としては時宜に適わないため、除外します。
    鎌倉開幕以来700年の長きに渡って“武士の美徳”とされてきた仇討ですが、時代は六郎にとって過酷な運命をもたらす事になります。

    仇討は“美徳”?それとも“殺人”?

    「仇討禁止令」によって仇討、イコール“明確な殺意ある殺人”という犯罪に変わってしまいます。

    六郎を取り巻く人々は、六郎を“孝子の鑑”として賞賛するのか!? それとも単なる“殺人者”として裁くのか!?…時代の変化に翻弄され、大きな葛藤を抱えこむ事になります。

    全てが終わった時、残ったものは、一体何だったのか…そして、最後に六郎が目にしたものとは…

    主な登場人物は、

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    • 臼井六郎=桑代貴明くん→藤原竜也さん

    • 幕末の秋月藩士・臼井亘理は、源平争乱期の頃に下総国に勢力があった千葉のすけの支族で、臼井庄(現在の千葉県佐倉市臼井田付近)に本拠を置いた臼井氏の子孫で、勲功により源頼朝から筑前国嘉麻郡馬見荘、碓井荘(現在の福岡県嘉麻市)を賜って以降、その地に土着し、豊臣秀吉九州征伐以後は筑前国嘉麻郡の代官を任されます。その臼井家第18代の安宣の長男・宣辰が黒田長興秋月藩分封に伴い、秋月に移住し、秋月藩士となります。そして惣領は代々、「六郎」を称し、この子孫が臼井六郎という事になります。
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    • なか(臼井家に仕える侍女)=浅見姫香ちゃん→松下奈緒さん


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    • 一瀬直久(秋月藩士で干城隊幹部。六郎の父・亘理を殺害した実行犯。維新後、東京上等裁判所(※3)判事)=小澤征悦さん

    • ※3 上等裁判所
      現在の高等裁判所にあたり、大審院の下部、地方裁判所の上部に位置する裁判所。昭和22年(1947)の裁判所法(昭和22年4月16日法律第59号)により改変された。(変遷)上等裁判所→控訴裁判所→控訴院→高等裁判所
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    • 中江正嗣(東京上等裁判所判事、土佐の下級郷士の出で民権思想に傾倒している)=吉岡秀隆さん

    • …土佐で、中江姓で民権思想と来たので一瞬、中江兆民先生を思い浮かべちゃいました!

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    • 山岡鉄舟(旧幕臣。維新後は明治天皇の侍従)=北大路欣也さん


    • 臼井つゆ(六郎の妹)=荒田悠良ちゃん→井村空美さん

    • 山岡英子(鉄舟の妻)=松原智恵子さん

    • 山岡松子(鉄舟の娘)=芦名星さん

    • 一瀬さと(一瀬の妻)=戸田菜穂さん

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    放送日時はテレビ朝日系で、2月26日(土)午後9時から土曜ワイド劇場の枠内で放送されます。


    ― ◇ ◇ ◇ ―

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    なお、臼井六郎が生まれた故郷にある秋月郷土館(福岡県朝倉市秋月)では、ドラマの放映に伴い、“最後の仇打ち”の特別展が現在開催中です。開催期間は5月31日までとの事。お問い合わせなど詳細は秋月郷土館まで。

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参考)【日本最後の仇討ち】 旧秋月藩士 臼井六郎→
    ※(参考)幕末(日本最後の仇討ち)(「青春の城下町−筑前・秋月−」より)→
    ※(参考文献)小泉輝三朗『明治黎明期の犯罪と刑罰』(批評社)

    posted by 御堂 at 20:51 | Comment(1) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ

    大河ドラマの名作たちが甦る!其の2―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」総集編特集

    第1作目の「花の生涯」が放送されて以降、今年の「江〜姫たちの戦国〜」まで半世紀の歴史を刻むNHK大河ドラマ

    しかしながら、残念な事に、過去に制作されたNHK大河ドラマの全てを目にする事は叶いません。

    嘗ての放送用ビデオテープは大変高価で、かつ貴重なものであったため、放送を終えた作品のテープは、別の作品を重ね撮りして再利用されていたからです。

    NHK大河ドラマにしても、初期の作品については一部の話数しか保管されていません。

    先年、CSの時代劇専門チャンネル大河ドラマ・アーカイブスと題して懐かしいNHK大河ドラマ作品の中で現存している話数を放送しましたが、今回はその第2弾として、

    「大河ドラマ・アーカイブス」総集編特集
    が組まれます。

    すなわち、NHK大河ドラマの初期6作品の総集編を放送するとの事なんですね。また、松平定知さんによる作品解説や大河ドラマのスタッフ・キャスト(仲代達矢さん・平幹二朗さん・石坂浩二さん他)へのインタビューなどもあるようですよ!

    今回お目にかかれる作品のラインナップは以下のとおり!

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    • 「源義経」(昭和41年=1966)総集編

    • ○第一部…4月2日(土)21:00ほか2回放映
      ○第二部…4月3日(日)21:00ほか  〃  

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    • もみノ木は残った」(昭和45年=1970)総集編

    • ○第一部…4月 9日(土)21:00ほか2回放映
      ○第二部…4月10日(日)21:00ほか  〃  

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    • 「新・平家物語」(昭和47年=1972)総集編

    • ○上ノ巻…4月16日(土)21:00ほか2回放映
      ○下ノ巻…4月24日(日)21:00ほか  〃  

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    • 「国盗り物語」(昭和48年=1973)総集編

    • ○前編…4月23日(土)21:00ほか2回放映
      ○後編…4月24日(日)21:00ほか  〃  

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    • 「元禄太平記」(昭和50年=1975)総集編

    • ○第一部 栄光の章…4月30日(土)21:00ほか2回放映
      ○第二部 落日の章…5月 1日(日)21:00ほか  〃  

    • 「花神」総集編(昭和52年=1977、但し総集編は翌53年=1978=の放送)

    • ○第一回 革命幻想………5月 7日(土)21:00ほか2回放映
      ○第二回 攘夷の嵐………5月 8日(日)21:00ほか  〃  
      ○第三回 崩れゆく長州…5月14日(土)21:00ほか  〃  
      ○第四回 徳川を討て……5月15日(日)21:00ほか  〃  
      ○第五回 維新回天………5月22日(土)21:00ほか  〃  
    ― ◇ ◇ ◇ ―

    今回放送されるのは、NHK大河ドラマ初期の頃の作品で、第15作目の「花神」までの総集編ですね。その昔、NHK大河ドラマはこの「花神」をもってシリーズ終了とまで追い込まれた風潮がありました。どちらかと言えば、この「花神」までは原作に忠実(例え、歴史的事実で新しい発見があろうと…)な演出・脚本が多かったのですが、この次の「黄金の日日」以降は原作には登場しない、ドラマだけのオリジナル・キャラクターが生まれたりしていくのです。

    現在よく観ている韓国の時代劇ドラマなんかでは、「女人天下」「大長今」(宮廷女官チャングムの誓い)以前は忠実な歴史考察がなされていた作品が多かったのに対し、それ以降は創作劇が増えたのと同じ現象ですね。

    個人的な注目は「源義經」第二部での弁慶(緒形拳さん)の立ち往生に至る殺陣たてシーンと、「国盗り物語」後編での本能寺の変における信長(高橋英樹さん)の鬼気迫る殺陣シーン、そしてやっぱり、おススメは「花神」ですね。それまで2部構成だった総集編がそれでは描ききれない!(その割に「花神」以前の総集編は思いっきりぶった切ってるのに…笑)って事で5部構成で放送された作品です。

    簡単に言えば、各回ごとに主人公が異なると言えば説明がつくかな!?

    私が実際に記憶に残っているのは、中村雅俊さん演じる高杉晋作が死去する回である「晋作の死」以降でしかないんですが、翌年の昭和53年(1978)3月にこの総集編の放映があって、その第4回「徳川を討て!」と第5回「維新回天」をカセットテープで録音をしたんですね。

    その録音したテープを聴いてセリフなどを大学ノートに書き写す、といったテープ起こしみたいな事をしちゃってました。(もちろん、その当時にビデオなどありませんから、映像はしっかりと目に鮮明に焼き付けて…ね)

    後年、総集編のビデオを一式買って、改めて映像を目の当たりにした時、ほとんどすらすらとシーンが浮かび上がったのは言うまでもありません。

    私にとっては、歴史が好きになったきっかけを与えてくれた作品であり、バイブル的存在価値のある作品なので是非ともおすすめです!

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参照)「樅の木はのこっていた!」(その1)→(NHKアーカイブス「お宝発見ニュース」より)
    ※(参照)大河ドラマ・アーカイブス「総集編特集」→(時代劇専門チャンネルより)
    ※(参照)番外編 お宝発掘キャンペーン 第2弾募集のお知らせ→(NHKアーカイブス「お宝発見ニュース」より)

    ― ◇ ◇ ◇ ―

    ※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!―BSプレミアム「よみがえる大河ドラマ〜デジタルリマスター版 初期10作品〜」→
    ※(参照)平成24年(2012)のNHK大河の主人公は平清盛!→
    ※(参照)NHK大河ドラマ「草燃える」、時代劇専門チャンネルにて全話放送決定!→
    ※(参照)NHK大河ドラマ「花神」第19話「上海みやげ」→
    ※(参照)大河ドラマの名作たちが甦る!―時代劇専門チャンネル「大河ドラマ・アーカイブス」→
    ※(参照)NHK大河ドラマ「花の生涯」→
    ※(参照)新春時代劇ワイド「国盗り物語」→
    ※(参照)すべてはこの時から―昭和52年!→


           

    posted by 御堂 at 10:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ