NHK水曜時代劇「武蔵坊弁慶」

「武蔵坊弁慶」

現在、「武蔵坊弁慶」時代劇専門チャンネルで放送中です。僕としては、本編放送当時(昭和61年=1986)、NHK総合での再放送、ホームドラマチャンネルでの再放送に続く視聴になりますが…

当時は、大河ドラマが近代三部作である、「山河燃ゆ」(昭和59年=1984→平成18年=2006年、ファミリー劇場で再放送された)、「春の波濤」(同60年=1985→平成19年〜20年=2007〜08年、ホームドラマチャンネルで再放送された)、「いのち」(同61年=1986→平成18〜19年=2006〜07年、ホームドラマチャンネルで再放送された)の時期であったため、代わりに水曜時代劇(NHK大阪放送の制作担当)枠で「宮本武蔵」(昭和59年=1984=4月〜12月)、「真田太平記」(同60年=1985=1月〜同61年=1986=3月)と同様、“裏大河”と呼ばれた作品です。

ストーリー展開としては、武蔵坊弁慶が、比叡山を追放されて書写山円教寺に入るところから、奥州衣川で生涯を閉じるところまでを描いています。

原作は富田常雄氏で、五条大橋での牛若丸との出会い、安宅の関での大活躍、そして平泉での立往生まで、歴史的エピソードがふんだんに盛り込まれた傑作と思います。

弁慶を演じたのは、2代目中村吉右衛門さん。

ちょうど歌舞伎での十八番も弁慶でらっしゃるので、勧進帳や舟弁慶など、処処に歌舞伎役者ならではの迫力を魅せてくれます。

僕としては、“弁慶ものの最高傑作”と言っても過言じゃないかも!(ただ、大河ドラマ「源義経」の総集編を観た際、緒形拳さん演じる弁慶の立ち往生シーンには背中がぞぉっとする凄みを感じましたが…)

さらには、OPテーマを芥川也寸志氏が担当されておられたのも、この作品が印象深いものになっている一因かもしれません。芥川也寸志氏といえば、大河ドラマ「赤穂浪士」での、あの有名なOPテーマを作曲された方ですが、そのニュアンスが感じとれるんですよね。

(主な配役)
  • 武蔵坊弁慶=中村吉右衛門さん


  • 牛若→遮那王→源義経=川野太郎さん

  • 伊勢三郎=ジョニー大倉さん

  • 常陸坊海尊=岩下浩さん

  • 佐藤継信=真夏竜さん

  • 佐藤忠信=中村浩太郎(現 中村扇雀)さん

  • 片岡経春=村田雄浩さん

  • 片岡為春=布勢博さん

  • 行方六郎=門田俊一さん

  • 熊野喜三太=中村吉三郎さん

  • 亀井六郎=作田寿久さん

  • 鷲尾三郎=狭間鉄さん


  • 弁慶の妻・玉虫=荻野目慶子さん

  • 弁慶の娘・小玉虫=戸垣恵理子さん→高橋かおりさん

  • 弁慶の母・桃の前=長岡輝子さん


  • 義経の母・常盤御前=藤村志保さん

  • 義経の妻・静御前=麻生祐未さん

  • 義経の妻・若の前(京姫)=山咲千里さん


  • 片岡経春の妻・澄=伊東景衣子さん


  • 播磨の傀儡くぐつ・太平=高品格さん

  • 太平の娘・ほくろ=岡安由美子さん

  • 徳=加藤茶さん

  • 千歳=新井春美さん

  • 頑入=磯村憲二さん


  • 建礼門院右京太夫=真野あずささん


  • 平清盛=芦田伸介さん

  • 平知盛=隆大介さん

  • 平資盛=堤大二郎さん

  • 平維盛=吉田次昭さん

  • 平宗盛=長塚京三さん

  • 平教経=高杉亘さん


  • 藤原秀衡=萬屋錦之介さん

  • 藤原泰衡=津嘉山正種さん

  • 藤原忠衡=坂東正之助(現 河原崎権十郎)さん

  • 金売り吉次=寺尾聰さん


  • 八条女院=光本幸子さん


  • 源頼政=久米明さん


  • 富樫家経=児玉清さん


  • 木曽義仲=佐藤浩市さん

  • 巴御前=大地真央さん


  • 新宮十郎義盛(行家)=新克利さん


  • 源頼朝=菅原文太さん

  • 北条時政=内藤武敏さん

  • 北条政子=神崎愛さん

  • 梶原景時=石田弦太郎さん

  • 土肥実平=金内吉男さん


  • 土佐坊昌俊=渡辺哲さん

  • 後藤新兵衛=平泉成さん
(各話タイトル)
  1. 恋の荒法師

  2. 驕る平家

  3. 春宵五条大橋

  4. 鞍馬の稚児

  5. 常磐と静

  6. 愛憎乱舞

  7. 奥州下り

  8. 北方の王者

  9. 鬼若子守歌

  10. 泣きぼくろ

  11. 源氏揃え

  12. 黄瀬川の対面

  13. 異母兄弟

  14. 峠の軍使

  15. 木曽颪

  16. 旭日落日

  17. 一の谷鵯越え

  18. 屋島の灯

  19. 壇の浦

  20. さらば討て

  21. 腰越状

  22. 行方も知らず

  23. 堀河夜討

  24. 吉野の灯

  25. 地の潜む

  26. 跡ぞ恋しき

  27. 叡山脱出

  28. 荒ぶる海へ

  29. 安宅の関

  30. 平泉の春

  31. 衣川前夜

  32. 衣川立往生
この作品は、じっくりと観ていたこともあって、弁慶以外でも特に印象深いキャスティングがあります。

一番強烈だったのは、奥御館・藤原秀衡を演じられた萬屋錦之介さんでしょうね。渡瀬恒彦さん(「炎立つ」)、高橋英樹さん(「義経」)とは全く異彩を放つオーラを感じました。

そして、もう1人は、旭将軍・木曽義仲を演じた佐藤浩市さんですね。後年、同じような性格の役として、源義家(「炎立つ」)も演じられましたが、まさに「この人しかいない」、そんなイメージに魅せられました。

OPの音楽も秀逸でしたね!作曲が芥川也寸志先生(芥川龍之介の次男)で代表作として語り継がれているのがNHK大河ドラマ・赤穂浪士のテーマ音楽なのですが、やはりメロディラインは似るものですね。

閑話休題―聴き比べてみて下さい!





さてさて、最終回のラストシーン、もちろん弁慶の立ち往生シーンですが、モチロン観応えばっちり!です。

義経夫妻が籠もる高館の前で義経が北方に遁れるを守ろうと(弁慶は義経に北へ逃れてくれ、と申し立て、その時間稼ぎをしていますが、義経は炎に包まれる中で自害しようとしています…)、平泉方の手勢を相対しているのですが、身体中に矢が突き刺さる中、ギョロリと睨みつける形相の弁慶、怯えて攻撃できずにいる平泉方の手勢…やがてシーンと静まり返るなかで、弁慶の息遣いが聞こえるのです。

まるで、“立ち往生”という殺陣シーンを観ているかのような感じ…

そんな中、息遣いが段々と小さくなっていって〜エンドロール…

さらに、今際のきわに「ととさまー」と叫んだ小玉虫の声が届いたよね?と思わせる弁慶の表情も好きです!

こういう作品は何度観返しても良いもんですよね!



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posted by 御堂 at 05:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ
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