仲谷昇さん死去!…「カノッサの屈辱」が懐かしい!!

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先日、個性派の俳優・仲谷昇さんがお亡くなりになりました。享年77歳。ご冥福をお祈り申し上げます。

仲谷さんといえば、フジテレビ系の番組「カノッサの屈辱」(でも、当時はKBS京都で観ました!今も「ウチくる」はフジ系の関テレでなく、KBS京都で放映してます…)での歴史学者のイメージが強烈に残ってます。

「カノッサの屈辱」と聞いてピン!と来る人は世界史通。先頃の未履修な高校生たちは「何のこっちゃ?」と感じるでしょうが、昔は高校レベルで確実に習う受験にも必ず出題されていた歴史用語ですね。

すなわち―

中世ヨーロッパ社会において当時、強烈な個性を発揮していたローマ教皇グレゴリウス7世と、神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世が聖職(者)叙任権を巡って対立し、1076年2月にグレゴリウス7世がハインリヒ4世を破門したことに端を発し、ハインリヒ4世が翌1077年1月25日から3日間かけて、教皇による破門の解除を願って北イタリアのカノッサ城に赴き許しを乞うたエピソードを云います。
というのは、さておき―

この「カノッサの屈辱」という番組は、その語に引っかけてパロッてる作品なわけです。平成2年(1990)4月から翌3年(1991)3月まで放送されましたが、服部克久さんの「夕陽」「音楽畑」シリーズの5に収録)でOPがスタートし、仲谷昇さんが歴史学者として登場。

仲谷さんの、「やあ、みなさん、私の研究室へようこそ」のひと言から番組、もとい講義が始まるのです。

個人的に一番印象的だったのは、「ハンバーガーの歴史」の回でしょうか!(笑)

ポイントは「強大な権力によって君臨しているマクドナルド王朝に対して、ロッテリア党、モスバーガー党、ウエンディーズ党の諸勢力がいかに差別化し、独自のハンバーガーの市民権を獲得していくか」という点―以下、羅列…


昭和46年(1971) ハンバーガー大陸にマクドナルド王朝が誕生

それに対抗すべく、抵抗勢力として、

昭和47年(1972) ロッテリア党、モスバーガー党

昭和52年(1977) ファーストキッチン党

昭和55年(1980) ウェンディーズ党

などが次々と結成された。

しかし、マクドナルド王朝の絶対権力には裏打ちされたものが存在していた。

その答えが―「マクド=カルタ」(大憲章)

この法典には門外不出とされたハンバーガーの作り方、そして売り方の全てがまとめられていた。

1970年代後半、ハンバーガー民主化の芽がようやく芽生え始める。

昭和52年(1977) ロッテリア党がエビバーガーを発表

続いて、ファーストキッチン党もベーコンエッグバーガーを発表。

さらに、モスバーガー党もテリヤキバーガーを発表し、和風ハンバーガー政策を進めた。

→ロッテリア党の急成長に反発して起こった各党の動き=「ロッテルミドールの反動」

ハンバーガーの作り方にも対立する2つの理論が生まれた。

マクドナルドやロッテリアが採用した、思想家デカルトのハンバーガー理論で、訪れる客を想定し、あらかじめ店に作り置きしたハンバーガーを販売するハンバーガー演繹法である。

→この演繹法を用いることで客の待ち時間は最小限に短縮された。反面、「ビッグマックを下さい」という注文に対して、「フィレオフィッシュなら今すぐございますが」という客の意志とは関係のない結論が導き出される恐れを新たに生むこととなった。

これに対し、モスバーガー、ウエンディーズはその対局に当たる思想家ベーコンのハンバーガー理論で、客にまずハンバーガーの中身を注文させ、その注文を聞いてから、ハンバーガーの作成に取りかかるというハンバーガー帰納法を採用した。

→これによって、作りたてのハンバーガーを食することが可能になった。しかしこの理論では余りにも効率が悪く、客は想像以上の待ち時間を強いられこととなった。
た。

→結果、ハンバーガー演繹法に戻る傾向が強くなり、マクドナルド王朝の“黄金時代”がしばらく続くこととなった。

昭和58年(1983)、遥かフライドチキン大陸からカーネル・サンダーズ提督率いるケンタッキー帝国がチキンフィレサンドでハンバーガー大陸に攻勢をかけてきます。

しかし、マクドナルド王朝はチキン・マックナゲットを発表し、その攻勢による大打撃を最小限に防ぎます。

さらに、新たにコンビニエンス戦争の激化により、ささにしき製おにぎりやお弁当などにハンバーガーが席巻され、“ハンバーガーから米食”への流れの中に押されていきます。

昭和62年(1987)にはモスバーガー党がライスバーガーを発表。

ついに、マクドナルド王朝は、“ハンバーガー絶対主義”を転換させ、思想家モンテスキューの理論を用いて、ハンバーガーにポテト、ドリンク(シェイク)を対等に見立てて“ハンバーガー三権分立”を唱え、

昭和62年(1987)1月、サンキューセット政策

しかし、この事はハンバーガー各党の大反発を誘発し、なかでもロッテリア党はマクドナルド王朝のサンキューセットに反旗を翻し、

昭和62年(1987)7月、「サンパチトリオ」決行→ロッテリア7月革命

仕方なく、マクドナルド王朝は、

昭和63年(1988)、「サブロクセット」政策→マクドナルド名誉革命

この頃から、バブル経済がハンバーガー大陸に押し寄せ、都心での勢力維持が困難になったハンバーガー各党の中にあって、モスバーガー党は当初から郊外での勢力伝播に努めており、ここにきてモスバーガー党による包囲網が確実に身を結ぶ結果となった。これを―

モスの「囲い込み運動(エンクロージャー)」と云う…


ってな感じの放送内容でした(爆)

ちょうど、赤色で囲んだ部分だけ見てみると、世界史的要素(いや日本史的なところもあるか 笑)でうまくできてるでしょ!

あれからほぼ15年近く、状況は変化してるだろうから、続編っぽいヤツを観てみたいな!(笑)

― ◇ ◇ ◇ ―

1980年代はちょうど私にとってまともに大学生生活真っ只中でしたので、マクドもロッテリアも非常に恩恵に預っていた世代でもあります。

ただし、住んでいた宇治市には最初全くファストフード店は存在せず、中学の頃に外環の醍醐辺りにケンタッキーがあったくらいでした。

高校の時に、24号線沿いに初めて2階建て(ドライブスルー有り)のマクドができましたが、宇治市に土地を借りていたという条件から後に規模が縮小され、場所を移転して現在も存在しています。

大学生になって、通学のため京都市内に赴くようになってからは、四条大宮のロッテリアや、東寺のケンタッキー、向島のモスバーガーなどにも出入りするようになった訳で…当時の事がすごく想い出されます!


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posted by 御堂 at 20:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ・芸能
この記事へのコメント
マロさん、こんにちは!

私も「カノッサの屈辱」は毎週面白く観ていました。採り上げるテーマに巧く歴史のエピソードを絡めたもんだから、余計楽しくって…だから未だに印象深く残っているのでしょうね!
Posted by 御堂 at 2010年03月11日 11:01
初めまして

「カノッサの屈辱」!懐かしい!忘れっぽいのでいつもじゃないけど、突っ込みながら見てました。
タイトルも、役者さんの名前も思い出せなくて、ここで、やっと両方解決しました。
今なら、何を、どんな風に取り上げてくれるのでしょう。見たい気がします。
Posted by マロ at 2010年03月09日 22:17
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