NHK大河ドラマ「篤姫」

平成20年(2008)のNHK大河ドラマの発表があり、篤姫あつひめと決まりました。

…となってくると、原作はモチロンあれでしょう!

すなわち、宮尾登美子さんの『天璋院篤姫』ですね。

幕末期徳川幕府第13代将軍・徳川家定に嫁いで、1年7か月後には23歳で未亡人となりながら、その後は大奥徳川家の救済に尽くした生涯が、激しい心理葛藤のうちにも活き活きと描かれている作品です。

― ◇ ◇ ◇ ―

ちょこっと、データファイル!

【天璋院篤姫】

江戸時代末期、徳川幕府第13代将軍(江戸殿)、徳川家定の第3番目の正室

実父=島津忠剛
養父=島津斉彬
養父=近衛忠煕

幼名は「おいち様」『仙波市左衛門日記』嘉永6年3月29日条)(※1)、「お市」『島津安芸家大凡』)(※2)、「於市様」『典姫様日記 寶印御方』嘉永6年4月5日条)(※3)などから「おいち」で呼ばれていたようです。

※1 仙波市左衛門は島津家の広敷(大奥)役人であるが、 彼の記した日記(=『仙波市左衛門日記』)の嘉永6年(1853)3月29日条に、江戸表から同月12日付の至急の飛脚が鹿児島に届き、「篤姫様」「御前様」の養女とするという記事があるのだが、その中で篤姫の事を「右ハ今和泉御嫡女様ニ而、おいち様と申」すと書き留めている。

※2 島津斉彬側用人だった竪山利武の公用控(日記)である『竪山利武公用控』の安政2年(1855)条の末尾に記された『島津安芸家大凡』の中で篤姫の実家である今和泉島津家の歴代当主が列挙されているのですが、現当主で篤姫の実父にあたる忠剛の項に「嫡女 お市 寅十九歳、母同断」と書かれている。

※3 尚古集成館(鹿児島県鹿児島市)所蔵の『典姫様日記 寶印御方』の嘉永6年(1853)4月5日条に「今和泉於市様事、今日篤姫様と被仰出候」と書かれており、篤姫と名乗る前の幼名が「於市」と書き留められている。


嘉永4年(1851)、老中阿部正弘の発案により、島津家に対し、徳川家との婚礼の意向が伝わります。

徳川家定には、既に天親院鷹司任子(有君)澄心院一条秀子(寿明姫)という2人の正室がいました。しかし、有君は26歳の時疱瘡で死去、寿明姫は婚儀の半年後に病没しちゃいます。このため、家定は公家出身の正室を持つ事を忌み嫌っていました。

そうした状況で、幕閣の者たちは島津重豪の娘・茂姫が第11代将軍・徳川家斉の正室となり、家斉が半世紀にわたって君臨し繁栄したことを振り返り、“公家の娘よりも武家の―有り体に言えば―島津家から嫁を貰えば徳川家も再興するかもしれないという願望の声が出ていました。

それで、幕府側から島津家へ懇願したというのが史実であり、とくに篤姫を!というのではありませんでした。

ともあれ、島津家の側もそうした意に添うように候補が選りすぐられ、

嘉永6年(1853)、18歳の時、島津斉彬の養女になり、名を篤姫あつひめと改まります。

嘉永7年(1854)2月、19歳の時、徳川家定との正室な婚姻が正式に決定します。

同年7月、近衛忠煕の養女となり、名を敬子すみこと改まります。

安政3年(1856)11月、江戸城に入り、12月、家定と婚姻を結びます。

安政5年(1858)7月6日、徳川家定が脚気により35歳で死去。篤姫は23歳で剃髪し、「天璋院」と号す。→家定と過ごした期間は僅か1年7か月でした。

慶応4年(1868)4月、徳川家の危機に当たっては侍女を大総督府に遣わして徳川家の存続と第15代将軍・徳川慶喜の救命を嘆願するなど、平穏無事に江戸城明け渡しを進めます。

維新後は徳川家を継いだ田安家達いえさとの養育と成長に専念します―

― ◇ ◇ ◇ ―

天璋院篤姫を主人公に扱ったドラマとしてはテレビ朝日系列で放送された「天璋院篤姫」(昭和60年=1985)がありましたね。主に和宮との確執を中心とした脚本でしたが…

天璋院篤姫(佐久間良子さん)・和宮かずのみや親子ちかこ内親王(秋吉久美子さん)・滝山(草笛光子さん)・島津斉彬(田村高広さん)・徳川家定(中村嘉葎雄さん)・徳川家茂(国広富之さん)・徳川慶喜(江守徹さん)…といった顔ぶれでした。

記憶に新しいところでは、大河ドラマ「翔ぶが如く」(平成2年=1990)ですね。富司純子さんが好演されておられましたね。

同じく大河ドラマ「徳川慶喜」(平成10年=1998)では深津絵理さんが演じておられましたが、印象はチョット薄かったかな…

放映回数は全49話。ドラマの配役などについては、来年春までに決定され、夏頃から撮影が始まるようです。

篤姫の役どころとしては、14〜49歳までを1人の女優が演じ切るとの事。

また、舞台設定としては、西郷隆盛勝海舟坂本龍馬も登場するようですが、今回は小松帯刀がよりクローズアップされそう―

小松帯刀「翔ぶが如く」以来ですね。大橋吾郎さんが演じておられましたが、第1部の江戸城明け渡しの時期から、第2部の始まりの廃藩置県の直前という、ほんの約1年の空白の間に亡くなっていたので、あまりピックアップされなかった感じの人物です。

さらに、ドラマの後半部分には和宮様も登場するでしょうから、そうなると『和宮様御留』も構成要素の中に含まれるかな?ちょっくら、期待!

◇主な配役は以下の通り―

  • 篤姫あつひめ(のち天璋院)=宮崎あおいさん


  • 肝付きもつき尚五郎(のち小松帯刀)=瑛太さん

  • 西郷吉之助(隆盛)=小澤征悦さん

  • 大久保正助(利通)=原田泰造さん

  • 大久保利世(利通の父)=大和田伸也さん

  • 大久保フク(利通の母)=真野響子さん


  • 島津忠たけ(篤姫の実父。島津家御一門、今和泉いまいずみ島津家の当主)=長塚京三さん

  • ゆき(篤姫の生母)=樋口可南子さん

  • 島津忠たか(篤姫の兄)=岡田義徳さん


  • 菊本(今泉島津家奥女中、篤姫のの乳母)=佐々木すみ江さん


  • 小松清猷きよみち=沢村一樹さん

  • ちか(小松清猷の妹。尚五郎を婿に迎えて結婚)=ともさかりえさん

  • 祗園の芸妓・琴花(お琴)(小松帯刀の妾)=原田夏希さん


  • 肝付兼善かねよし(尚五郎の実父。肝付家当主)=榎木孝明さん
  • →トリビア的な余談を1つ!「ドラえもん」の骨川スネ夫役や「銀河鉄道999」の車掌役などの声優をされていた肝付兼太かねたさん(本名=肝付兼正かねまささん)はこの肝付氏の末裔であったりしますよ。
  • 有馬新七=的場浩司さん


  • 島津斉彬=高橋英樹さん
  • →おぉー兄貴に昇格ですね(笑)…「翔ぶが如く」では久光でしたもんね!)
  • 島津久光(忠ゆき)=山口祐一郎さん
  • →山口さんと言えば、「葵・徳川三代」での島津豊久役が印象深いところです
  • 島津斉興=長門裕之さん

  • お由羅(島津斉興の側室、忠教(久光)の実母)=涼風真世さん
  • 「お由羅騒動」の元凶のこの女、そーいえば「風の隼人」では南田洋子さんがお由羅を演じてましたっけ…ね!
  • 調所笑左衛門(広郷)(島津家の家老)=平幹二朗さん
  • →何とも味わい深い笑左衛門になりそう…(笑)
  • 竪山武兵衛(斉彬の側近)=山本竜二さん


  • ひさ姫(斉彬の正室)=余貴美子さん


  • 小の島(江戸薩摩屋敷老女)=佐藤藍子さん

  • 広川(島津家、篤姫付き)=板谷由夏さん


  • 幾島(篤姫付き、教育係)=松坂慶子さん


  • 瀧山(大奥御年寄)=稲森いずみさん

  • 重野(御年寄、天璋院付き)=中嶋朋子さん

  • 唐橋(御年寄、篤姫付き)=高橋由美子さん


  • お美津の方(のち本寿院、家定の生母)=高畑淳子さん

  • 歌橋(上臈御年寄、家定の乳母、本寿院に近侍)=岩井友見さん


  • お志賀(のち豊倹院、家定の側室、御中臈)=鶴田真由さん


  • 和宮かずのみや親子ちかこ内親王(のち静寛院宮、孝明天皇の妹。徳川家茂の正室)=堀北真希さん

  • 橋本経子(のち観行院、和宮の生母)=若村麻由美さん

  • 庭田嗣子(和宮付きの典侍)=中村メイコさん

  • 村岡局(近衛家老女)=星由里子さん


  • 徳川家慶=斉木しげるさん

  • 徳川家祥いえさち(のち家定、篤姫の夫)=堺雅人さん

  • 徳川慶福よしとみ(のち家茂)=松田翔太さん


  • 阿部正弘=草刈正雄さん

  • 井伊直弼=中村梅雀さん

  • 堀田正睦=辰巳琢郎さん

  • 安藤信正=白井晃さん


  • 徳川(一橋)慶喜=平岳大さん

  • 徳川斉昭=江守徹さん

  • 松平慶永(春嶽)=矢島健一さん


  • 勝海舟=北大路欣也さん

  • ジョン万次郎=勝地涼さん

  • 坂本龍馬=玉木宏さん

  • 楢崎龍=市川実日子さん


  • 近衛忠熙=春風亭小朝さん

  • 月照=高橋長英さん

  • 大原重徳=木村元さん

  • 岩倉具視=片岡鶴太郎さん


  • 孝明天皇=東儀秀樹さん

作品タイトルは以下の通り―

  1. 天命の子

  2. 桜島の誓い

  3. 薩摩分裂

  4. 名君怒る

  5. 日本一の男

  6. 女の道

  7. 父の涙

  8. お姫様教育

  9. 篤姫誕生

  10. 御台所への決心

  11. 七夕の再会

  12. さらば桜島

  13. 江戸の母君

  14. 父の願い

  15. 姫、出陣

  16. 波乱の花見

  17. 予期せぬ縁組み

  18. 斉彬の密命

  19. 大奥入城

  20. 婚礼の夜

  21. 妻の戦

  22. 将軍の秘密

  23. 器くらべ

  24. 許すまじ、篤姫

  25. 母の愛憎

  26. 嵐の建白書

  27. 徳川の妻

  28. ふたつの遺言

  29. 天璋院篤姫

  30. 将軍の母

  31. さらば幾島

  32. 桜田門外の変

  33. 皇女和宮

  34. 公家と武家

  35. 疑惑の懐剣

  36. 薩摩か徳川か

  37. 友情と決別

  38. 姑の心 嫁の心

  39. 薩摩燃ゆ

  40. 息子の出陣

  41. 薩長同盟

  42. 息子の死

  43. 嫁の決心

  44. 龍馬死すとも

  45. 母からの文

  46. 慶喜救出

  47. 大奥の使者

  48. 無血開城

  49. 明治前夜の再会

  50. 一本の道(最終話)


― ◇ ◇ ◇ ―

※(関連)「(史料紹介)篤姫の実像に迫る日記を発見!」→
※(関連)「NHK大河ドラマ特別展『天璋院篤姫展』」→


   


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posted by 御堂 at 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ
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