英国ロイヤル・ウエディング―350年ぶりに一般女性が王室に!

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イギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国:United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)の次期王位継承者であるチャールズ王太子(His Royal Highness Prince Charles,Prince of Wales Charles:ウェールズ公(プリンス・オブ・ウェールズ)チャールズ:Charles Mountbatten=Windsor=チャールズ・マウントバッテン=ウィンザー=Charles Philip Arthur George=チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ)故ダイアナ元王太子妃(Diana,Princess of Wales:ウェールズ大公妃ダイアナ=Lady Diana Frances Spencer=ダイアナ・フランセス・スペンサー)の長男で王位継承順位2位のウィリアム王子(His Royal Highness Prince William:William Mountbatten=Windsor=ウィリアム・マウントバッテン=ウィンザー、William Arthur Philip Louis=ウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイス)キャサリン・エリザベス・ミドルトン(Catherine,Elizabeth Middleton)さんの結婚式が29日、ロンドンのウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)で行われました。

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次期王位継承者が一般家庭出身の女性を妃として迎えたのは、1660年9月に挙行された、ヨーク公(The Duke of York、後に名誉革命(Glorious Revolution、但し清教徒革命・ピューリタン革命:Puritan Revolutionと併せてイギリス革命・ブリテン革命、または三王国戦争:Wars of the Three Kingdomsと呼称する場合もある)によって王位を逐われたジェームズ2世:His Majesty The King James Ⅱ)に嫁いだアン・ハイド(Anne,Hyde)以来約350年ぶりの出来事で、イギリス国内は祝賀ムードに包まれ、ロンドン市内の沿道には約100万人がお祝いに繰り出したそうです。

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結婚式は、イギリス国教会の最高位聖職者であるローワン・ダグラス・ウィリアムズ(Rowan Douglas Williams)第104代カンタベリー大主教(Archbishop of Canterbury)によって、式が厳かに執り行なわれ、エリザベス女王(エリザベス2世:Her Majesty The Queen Elizabeth Ⅱ:Elizabeth Mountbatten=Windsor=エリザベス・マウントバッテン=ウィンザー=エリザベス・アレクサンドラ・メアリー=Elizabeth Alexandra Mary)ら英王室一家に加え、デンマーク、スペインなど約40か国の王族、ウィリアム王子キャサリンさんの友人ら約1900人の来賓が見守るなか、ウィリアム王子はイギリス陸軍の真っ赤な 軍服、キャサリンさんはクリーム色がかった白色のウエディングドレスをまとい、祭壇に進み、大主教が愛の誓いの言葉を読み上げると、2人は順番に「I will」と誓い合い、続いてウィリアム王子がウェールズ産の金で作られた指輪をキャサリンさんの左薬指にはめると、聖歌隊による祝福の賛美歌が響き渡りました。

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挙式を終えた王子夫妻は、寺院の外に姿を現し、4頭立ての馬車でバッキンガム宮殿までパレード。沿道には英国旗・ユニオンジャックが至る所にはためき、2人が手を振ると観衆から大きな歓声が上がった。

なお、この日、ウィリアム王子チャールズ王太子よりケンブリッジ公(Duke of Cambridge)(※1)の爵位を授爵し、ケンブリッジ公ウィリアム王子(His Royal Highness Prince William,Duke of Cambridge)となり、キャサリンさんもケンブリッジ公妃キャサリン(Her Royal Highness Duchess of Cambridge Catherine Elizabeth)の称号を授爵されました。

※1 ケンブリッジ公(Duke of Cambridge)
  • チャールズ・ステュアート(1660~1661)=ジェームズ2世の長男、しかし夭折

  • ジェームズ・ステュアート(1663~1667)=ジェームズ2世の次男、しかし夭折

  • エドガー・ステュアート(1667~1671)=ジェームズ2世の四男、しかし夭折

  • チャールズ・ステュアート(1677)=ジェームズ2世の五男、しかし夭折

  • ジョージ2世(1683~1760)=ジョージ1世の息子で、後にコーンウォール公、ウェールズ大公とになり、王位継承

  • アドルファス(1774~1850)=ジョージ3世の七男

  • ジョージ(1819~1904)=アドルファスの息子。王室結婚令(1772)に背き、愛人と結婚したため、生まれた王子たちはイギリス王室の一員と認めらず、公位継承権を喪失し断絶

  • ウィリアム(1982~)=チャールズ王太子の長男
さらに、キャサリン妃には紋章が紋章院(College of Arms:紋章及び系譜を管理・統括する国王や王家の典礼を司る英国王直属の法人機関)よりミドルトン家に新たに付与されており、以降は自分の子孫にこの紋章を継承する事ができるだとか―

宮殿に到着後、バルコニーに姿を現した2人は、眼下の広場を埋め尽くした観衆を前に笑顔でキスを交わしました。

キャサリン妃の頭に着けられたティアラは、エリザベス女王の父親であり、映画「英国王のスピーチ」で主人公だったジョージ6世(His Majesty The King George VI:アルバート・フレデリック・アーサー・ジョージ=Albert Frederick Arthur George)が妻であるエリザベス・バウエス=ライオン(HM Queen Elizabeth The Queen Mother Elizabeth Bowes-Lyon:エリザベス・アンジェラ・マーガレット・バウエス=ライオン=Elizabeth Angela Marguerite Bowes-Lyon)に贈ったものを女王キャサリン妃に貸したのだそうです。

高級ブランド「カルティエ」の1936年製で、ジョージ6世が兄であるエドワード8世(His Majesty The King Edward VIII:エドワード・アルバート・クリスチャン・ジョージ・アンドルー・パトリック・デイヴィッド・ウィンザー=Edward Albert Christian George Andrew Patrick David Windsor)から王位を引き継ぐ3週間前に購入し、女王が18歳の誕生日にプレゼントされたものだとか―、

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一連の式典終了の後、バッキンガム宮殿からイギリス王太子公邸であるクラレンス・ハウス宮殿まで、チャールズ王太子所有の英高級車メーカー、アストン・マーチンのオープンカーをケンブリッジ公ウイリアムが運転し、キャサリン妃を助手席に乗せて移動するという、事前の予定にはないサプライズ演出もあり、沿道に集まった観衆からは大歓声が起こりました。

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ジェームズ2世にはアラベラ・チャーチル(Arabella,Churchill)という公妾(ロイヤル・ミストレス)がおり、その影響で活躍の場を得た弟のジョン・チャーチル(John,Churchill)はマールバラ公爵(Duke of Marlborough)を授爵しています。このマールバラ公ジョンの死後、彼の三女アンとサンダーランド伯(Earl of Sunderland)チャールズ・スペンサー(Charles,Spencer)の間の長男チャールズがマールバラ公の爵位を継ぎ、その後、スペンサー姓をを改称してスペンサー=チャーチル(Spencer=Churchill)家とします。このスペンサー=チャーチル家の分家に生まれたのが第二次世界大戦期のイギリス首相サー・ウィンストン・レオナルド・スペンサー=チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer-Churchill)です。

また、アンとチャールズ・スペンサーの三男ジョンの子ジョン・スペンサーはスペンサー伯爵(Earl Spencer)家となっていますが、その子孫が故ダイアナ元王太子妃なのです。彼女がチャールズ王太子と結婚し、ケンブリッジ公ウィリアムを生んだ事により、ジェームズ2世の、ステュアート王家の血筋がイギリス王室に甦った事となったんですね。

何だかちょっとばかり、ステュアート王家=スコットランド王国 vsイングランド王国という因縁めいたものを感じちゃいませんか!「ジャコバイト」復活したりして…

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※(参照)「チャールズ」は不吉?→

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