日立ドラマスペシャル「熱い嵐」

スカイパーフェクTVTBSチャンネルにて「熱い嵐」を観ました。

その昔、今から27年前の昭和54年(1979)2月26日に放送されたTBS系列の日立ドラマスペシャルの作品です。(その当時の番宣用の新聞記事を切り抜きして残しておいたのですが、行方不明です…泣)

原作は放送時期に刊行されたと思われるのですが、松浦行真氏の『熱い嵐 高橋是清の生涯』(集英社)で、明治から昭和初期の激動の時代を大胆なアイデアや判断力で乗り切った財政家・高橋是清の波乱万丈の生涯と、彼を取り巻く人間群像を描いた作品です。

主人公は“ダルマ大臣”高橋是清で青年時代を国広富之さんが、晩年期を森繁久彌さんが演じられました。

主な内容は―

幕府御用絵師の私生児として生まれた是清が、慶応3年(1867)、13歳の時に仙台藩の命を受けて留学したアメリカで知らぬ間に奴隷契約書にサインをさせられてしまいます。

様々な苦労を経て帰国した是清森有礼(竹脇無我さん)と出会い文部省に入省しますが、売れっ子芸者・桝吉(大原麗子さん)と恋に落ち、放蕩三昧の生活をします。

桝吉と別れた後、前田正名(藤岡弘、さん)の紹介で品子(竹下景子さん)と再婚し、銀山開発のためペルーに向かうのですが銀山は廃鉱同然とわかり破綻。しかし、楽天家な是清は挫けることなく、やがて日本銀行に入ります。

日露戦争が勃発し、軍費調達のための外債募集に成功した是清(森繁久彌さん)は日銀総裁から原敬(岡田英次さん)内閣の大蔵大臣に、続いて原内閣倒閣後は首相となるなどの出世します。

家庭においては、妻となった品子(森光子さん)との間に生まれた子供たちも大きく成長しますが、先妻の子である是光(柴田恭兵さん)との意見の対立があったり、ぎくしゃくして品子は頭を悩ませます。

昭和2年(1927)の金融恐慌が発生した不手際で総辞職した若槻礼次郎内閣に代わって組閣した田中義一内閣田中首相(鈴木瑞穂さん)の三顧の礼でもって大蔵大臣に請われて就任し、全国の金融機関へ緊急勅令としてのモラトリアム(支払猶予令)を出して騒動を沈静させます。

世界恐慌の煽りで日本経済が不況に陥った際には、日銀引き受けによる赤字国債発行や金輸出再禁止などでいち早く不況から脱出させて危機を脱しました。

犬養毅内閣から岡田啓介内閣にかけての時期には、軍部の台頭期と重なり、インフレを抑制するために軍事費予算縮小の考えを頑として譲らなかったために、軍部の怒りを買い、運命の昭和11年(1936)2月26日、青年将校たちに惨殺される―という、まさに七転び八起き(=計7度の大蔵大臣就任を引っかけてる?)な、波乱万丈の生涯を描いています。

― ◇ ◇ ◇ ―

さて、この3時間枠のドラマは、日本で最初の長時間ドラマで、当時としては画期的な事でした。(それ以前には編成上からしても3時間というドラマ枠はありませんでしたから―)

この「熱い嵐」以外にも―

「海は甦える」 昭和52年(1977)8月29日放送(原作:江藤淳『海は甦る』

山本権兵衛の半生を、日露戦争でバルト海(バルチック)艦隊を撃ち破るまでを描いた作品。山本権兵衛を仲代達矢さんが、広瀬武夫中佐を加藤剛さんが演じられたの憶えています。

「風が燃えた」 昭和53年(1978)3月6日放送(原作:松浦行真『風が燃えた』

伊藤博文の生涯を、松下村塾入塾からハルビンで暗殺されるまでを描いた作品。伊藤博文を三浦友和さん・平幹二郎さん、井上馨を森田健作さん・宍戸錠さん、伊藤の妻・梅子を山口百恵さん・三田佳子さん、各々ダブルキャストで演じられています。
 
→長州贔屓な僕としては、昭和52年(1977)のNHK大河ドラマ「花神」以降、ひさびさに長州を扱った作品として記憶が鮮明です。加藤剛さんの吉田松陰先生。山口崇さんの高杉晋作。竹脇無我さんの桂小五郎などの配役も懐かしい!

「獅子のごとく」 昭和53年(1978)8月21日放送

森鴎外の生涯を描いた作品。森鴎外を江守徹さんが演じ、鴎外の友人で鴎外の臨終を看取り、遺言である「余ハ石見人森林太郎トシテ死セント欲ス…(中略)…墓ハ森林太郎墓ノ外一字モホル可ラス」を聞書きした親友の賀古鶴所を緒形拳さんが演じておられましたっけ!

どうか、TBSチャンネルさん、是非とも放送してくれへんやろか?


    


下記のブログランキングに参加しています。
記載された内容が目に留まった際には、クリックをお願いします!
人気ブログランキング
にほんブログ村 歴史ブログ
posted by 御堂 at 03:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | 歴史:ドラマ
この記事へのコメント
ヒジハラさん、こんばんは!
早速の来訪&コメント、ありがとうございます。

この当時はまだビデオも普及していなかった時期なのですが、もう一度観たい名作はたくさんあります。

しかも個性派の役者さんが配役をなさっていたので、より見応えは充分だったと思います。

「海は甦える」については、今秋の「坂の上の雲」に便乗する形で是非とも再放送を!と願うところです。
Posted by 御堂 at 2009年07月10日 20:04
ヒジハラと申します。
コメント&TBありがとうございました。
こちらからもTBを送ったのですが、上手くいっていないようで…?
(gooブログではTBとURLのエントリーが無理なようです)

「海は甦える」以降にも幕末から近代にかけてのドラマが放送されていたのですね。
それは初めて知りました。
しかし気になる人物ばかりです…
再放送かDVD化してほしいですね!
3時間ものではないですが、近代ドラマでは「獅子の時代」が好きです。
昔のものは古くても見応えがあるものが多いですね。
Posted by ヒジハラ at 2009年07月10日 00:14
菜の花さん、こんばんは。

竹脇無我さん、カッコいい役多かったですもんねー(^??^)
大橋純子さんの「たそがれマイラブ」は確かこの辺の年だったと思うんですよね。
この年って、ちょうど“たのきん”や聖子ちゃんデビューの前の年で、おかげで僕はニューミュージック系っていうか、ヤマハのポプコンにハマっちゃいました(^ヘ^)
Posted by 御堂 at 2006年05月01日 02:03
御堂さん、おはようございます。スカパーないので、観れないのが残念! 竹脇無我さん、大好きなんですw ところで、たそがれマイラブ、調べたけどわかりませんでした。ごめんなさい。メロディーをヤフーで、聴くことできました。かなり嬉しい♪ b^ー^ 大橋純子さんって、あんな小さな身体で、凄い声量ですよね。この歌、大好きですw
Posted by 菜の花 at 2006年04月30日 09:19
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/18350944
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック