NHK-BS日曜ドラマ「藏」

ドラマ「藏」から田之内烈(松たか子さん)

日本映画専門チャンネル「藏」を一挙放送していたので、録画がてら全話観ました。宮尾登美子さんの原作をドラマ化したもので、今から11年前の平成7年(1995)6月4日からNHK-BS2でBS日曜ドラマとして全6話で放送された作品です。

新潟県亀田の大地主であり造り酒屋を経営する旧家を舞台に、大正から昭和へ、病気のため失明する運命にある美しい少女・田之内烈と、常に彼女を見守り、支える叔母の佐野佐穂を軸に、戦前の社会規範でもある「家」を中心にその生き様を描いた作品です。(「家族社会学」的アプローチなんかしてみたら面白そうかも!)

ドラマでの主人公・田之内烈には、8歳までを井上真央さん、14歳までを河野由佳さんと続き、以降は松たか子さんが演じます。

叔母にあたる佐野佐穂には檀ふみさんが、父親の田乃内意造には鹿賀丈史さん、母親の田乃内賀穂に高橋恵子さん、祖母の田乃内むらに香川京子さんが好演されています。

に関していえば、松たか子さんも好演されていましたが、河野由佳さんの演技がそれとなく好印象な感じです。

河野由佳さんって、東宝ミュージカル「レ・ミゼラブル」にコゼット役で出てらっしゃるんですよね。「レ・ミゼラブル」にはエポニーヌ役で個人的に声優で一番好き(歌ってる彼女が一番好きだけど…)な坂本真綾さんも出てるから余計応援したくなりますね(笑)

松たか子さんもNHKではちょうど大河ドラマ「花の乱」(平成6年=1994)の日野富子役、翌年はこの「藏」の田之内烈役、翌平成8年(1996)の大河ドラマ「秀吉」の浅井茶々(=淀殿)役と続いた役どころですが、後々、“松たか子”というカラーが全面に出てしまう傾向の作品(とくに民放系の…)ばかり続いたのに比べ、この作品では「田之内烈」というキャラクターが“松たか子”というカラーを封じていた分、良い出来栄えだったかな―とは思います。

壇ふみさん演じた佐穂さんは、の母・嘉穂の妹であり、意造に対して密かな愛情を抱いている―という役どころ。病弱な姉・賀穂に代わって幼い頃からの面倒を見、その一生をの支えとしていきます。

物語のラストでは、前田耕陽さんが演じた、田乃内家に酒造りに来ている杜氏の青年・坂下涼太が結婚し、田乃内家の酒造業を引き継ぎ、子供の輪太郎が生まれます。

涼太は戦争で亡くなりますが、輪太郎を育てつつ酒造業を盛り立てて行き、

それらを見守りながら、意造が亡くなると、追うように佐穂さんも亡くなり、二人は同じ墓に眠る―

といった感じのストーリーです。原作とは違った演出ですが、これはこれで楽しめます。

佐穂さんを演じた檀ふみさんのキャラが一層引き立っていた感じです。(現在放送中の大河ドラマ「功名が辻」の千代さんのイメージも、以前にテレビ朝日系列で放送した際に壇ふみさんが演じられた千代さんが一番印象的だったし臓こういう役どころはピッタリって感じなのかな?)

あと、香川京子さんの役どころもこの後に同じ宮尾登美子さん原作の「一絃の琴」で演じられた澤村袖の役にかぶって繋がっていくのかな―と改めて思います。


この記事へのコメント


この記事へのトラックバック