「みすゞ」

映画「みすゞ」

田中美里さん主演の映画「みすゞ」日本映画専門チャンネルで放送されたので観ました。ほぼ3年ぶりかな!

大正から昭和前期にかけて一世を風靡した童謡詩人金子みすゞさんの一生を描いた映画なんですが、ちょうど映画公開の前の年に高島屋で催されたいた「金子みすゞ展」の招待券をいただいて観に行ったのをキッカケに金子みすゞさんの作風や感性に感じ入ってしまったんですよね。

テレビでは松たか子さん主演で「明るいほうへ 明るいほうへ」という作品で放送されましたが、こちらの作品は生憎と僕にはあまりにも演じていた松たか子さん自身が都会風な色を出し過ぎてしまったようで(実際の、山口とか、下関の)素朴な田舎っぽさや風景が台無しだなぁ、と非常に残念に思っていたんですよね。(どうして、東京のテレビ局の制作ものって、登場人物の雰囲気や時代背景、主役などが暮していた環境そのものを原作が没都会でないのにもかかわらず、何でもかんでも❝東京ナイズ❞しちゃうのかな?作品の素地が全て台無しになっちゃうのに…)

ところが、田中美里さんが演じた「みすゞ」には素朴さというか、没都会風な感じがみられたので作風の中に安堵感が生じるんですよね。

しいて言うのなら、金子みずゞをイメージした際に松たか子さんが演じたドラマを最初に想い浮かべる様な皆さんは“文学的センスの欠片”が微塵もない感覚の持ち主といえるでしょう!

金子みすゞさんを表現する上で、松たか子さんのような都会的な感覚を出していては金子みすゞさんのイメージをはき違えている様にみえてしまい、まさに金子みすゞさんを冒瀆する感じがありありと視えるのですが、田中美里さん演じるこの「みすゞ」は真実の金子みすゞさんを匂わせる雰囲気が味わえますよ。

さて―

金子みすゞさんの詩の中でも「私と小鳥と鈴と」というのが一番好きです―

  私が両手をひろげても
  お空はちっとも飛べないが、
  飛べる小鳥は私のように、地面を速く走れない。
  
  私がからだをゆすっても、
  きれいな音は出ないけど、
  あの鳴る鈴は私のように
  たくさんな唄は知らないよ。

  鈴と、小鳥と、それから私、
  みんなちがって、みんないい。

「みんなちがって、みんないい」っていう響きが良いと思いませんか。「みすゞ」に出演された田中美里さんも役づくりで悩んでいた時に金子みすゞさんの忘れ形見である“ふうちゃん”=ふさえさんからこの詩を頂いて吹っ切れたそうです。

“みんなちがって、みんないい”―すごく癒されます!



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posted by 御堂 at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ・芸能
この記事へのコメント
桃源児さん、コメントありがとうございます。

そうですね!みすゞの素朴で詩の表現が感性に響いたりするので好きになった部類です(笑)

私もまだ行った事のない仙崎でみすゞが見たであろう原風景に触れてみたい、そんな気持ちですよ!!
Posted by 御堂 at 2011年02月16日 10:19
金子みずず好きな筆者も、この映画は観たことがあります。
仙崎の風景など、すごく味わいある映像でしたね。
Posted by 桃源児 at 2011年01月20日 08:18
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