今年度の秋シーズンに放送されるNHK土曜時代劇の情報です。
番組のタイトルは「桂ちづる診察日録」(全14話)というもの―
物語の舞台は、文政8年(1825)の江戸・神田。というドラマ展開の模様ですね。ちづるが多くの仲間たちに支えられて日々成長していく姿を描いた、愛と涙の診療日誌が綴られるようです。
若き女医・桂ちづるは笑顔のよく似合う24歳。開業半年の新米だが、シーボルト直伝の蘭方医学、さらに大坂・中之島山崎の鼻辺りに在った華岡流大坂分校である合水堂 に学んで麻酔外科手術も習得している。また、江戸医学館(幕府が神田佐久間町に設けた漢方医学校)の教授方だった亡き父からもたっぷりと仕込まれており習熟している、といった感じ。その信条として、治療費はある時払いの催促なし、といった具合なので貧困にあえぐ弱者たちの味方でもある。
そんな彼女にある時、町奉行所からお呼びがかかり、牢屋敷の女囚たちの担当医になれとの事。
こうして、彼女は牢医師となり、罪を犯した女たちの半生にも関わるのだが…
主な配役として、
- 桂千鶴=市川由衣さん
- 千鶴の異母兄で戯作者修業中の、陽太郎=高嶋政伸さん
- 桂家の女中兼母親代わりで、医院の看護婦長も務める、お竹=キムラ緑子さん
- 日本橋の呉服商「伊勢屋」の次女だが、千鶴の弟子として務めている、お道=松岡茉優さん
- 牢屋敷(女牢)の牢名主、おたつ=戸田恵子さん
- 牢屋同心、有田万之助=金子貴俊さん
- 牢屋同心・鍵役、蜂谷古之進=陰山泰さん
- お手先(岡っ引き)・猫目の甚八(通称“猫八”親分)=福田転球さん
- 牢医師、川上太玄=中村太一さん
- 牢医師、橘順庵=比留間由哲さん
- 酔楽先生の飲み友達、旗本・下妻大和守直久=大谷亮介さん
- 千鶴の亡き父・東湖=遠藤憲一さん
- 父の親友で漢方医・酔楽先生=三宅裕司さん
- 鶴屋南北(四代目、世に“大南北”と称される)=江原真二郎さん
原作は藤原緋沙子さんの『
- 牢医になる…第1巻『風光る』第2話「花蝋燭」がモチーフ
- 花ろうそく…同上
- 父の仇…第2巻『雁渡し』第4話「霧雨」がモチーフ
- 患者の身になる…同上
- 医者の務め…第2巻『雁渡し』第3話「月下恋」がモチーフ
- 月下恋…同上
- 酔楽の恋…第3巻『父子雲』第2話「残り香」がモチーフ
- 陽太郎の涙…同上
- おたつの罪
- もの言わぬ叫び
- ちづるの縁談
- 女の幸せ
- 恩人の死
- 父の夢(最終話)
主題歌には馬場俊英さんの「私を必要としてくれる人がいます」が流れます。
放送は、
NHK総合では9月4日(土)より毎週土曜日午後7時30分スタート
NHKBShiでは9月4日(土)より毎週土曜日午後6時スタート
このドラマはチョット期待度大!な感じです。牢医師というキーワードからは昔観た、藤沢周平氏原作で、中井貴一さん主演だったNHK水曜時代劇「立花登 青春手控え」(昭和57年=1982)を想い起こします。ただ、この時の立花登は長崎へ旅立つ、という流れだったから、桂ちづるはそれよりはシーボルト直伝の蘭方医学を駆使できるようですしね。
そういう設定を知っちゃうと、この時代に千鶴みたく女医さんは居なかったのかな?という疑問が生じちゃいました。鳴滝塾や合水堂において、女性の研修医ってホントに居たのか、居なかったのか調べる価値はありそうですね。(そーなると、塾生名簿とかが現存してると一番チェックしやすいけど…)
また、原作では法医学の知識を使って捕物的な要素もエキスとして入っているんですが、とりあえずは人情ものに脚本化されるのかな?どう演出されるか楽しみ!
※(参照)「桂ちづる診察日録」→○
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