(書斎の窓)マツノ書店、今回の復刻は?―『戊辰庄内戦争録』

いつもお世話になっているマツノ書店(山口県周南市)から最新刊のカタログが贈られてきました―

今回の復刻本、メインは『戊辰庄内戦争録』でしょう!

『戊辰庄内戦争録』は、慶応4年(1868)正月三日に勃発した鳥羽・伏見の戦いに端を発し、翌明治2年(1869)5月に箱館(現、函館)五稜郭が降伏開場するまで続いた内戦、すなわち戊辰戦争の中で、薩長及び新政府側が躍起になって目の敵とした会津藩に同情し、本支藩を含めた全藩総力戦で奥羽越で唯一官軍=新政府軍の領内侵入を阻んだ出羽庄内藩の伝説的な戦績を編んだ戦記録となっています。

編著者の和田東蔵という人物は旧庄内藩士新徴組取扱役だった人です。

和田東蔵は明治5年(1872)に藩命で戊辰戦争時の記録収集に携わるなかで、それらの史料や記録類の散逸に嘆き、明治23年(1890)に執筆を始め、5年の歳月をかけて大成した作品なのです。

慶応4年(1868)4月の村山郡を巡る奥羽鎮撫総督府との衝突(清川戦争清川口の戦い)から奥羽越列藩同盟成立を経て9月の開場まで、越後・秋田など各方面での庄内軍の戦績が網羅されています。

その精巧さは後に大山柏氏により執筆された『戊辰役戦史』において、庄内藩に関する記述の殆んどが本書に依拠された内容だったという程、まさに普及の名著と言ってもおかしくない作品ですよ。

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※(参照)(書斎の窓)マツノ書店、今回の復刻は?―『防長回天史』
※(参照)(書斎の窓)マツノ書店、今回の復刻は?―『秋山好古』『秋山真之』『山懸公のおもかげ』
※(参照)(書斎の窓)マツノ書店、今回の復刻は?―『大久保利通日記』&『西郷隆盛伝』
※(参照)(書斎の窓)マツノ書店、今回の復刻は?―『復古記』
※(参照)(書斎の窓)マツノ書店、今回の復刻は?―『七年史』・『会津白虎隊十九志伝』


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posted by 御堂 at 21:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史:書籍
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