CSの時代劇専門チャンネルにおいて「殿さま風来坊隠れ旅」が放送されます。(時代劇専門チャンネルでは2度目の放送となるので、同チャンネルではあと残り1回の放送で見納め!ですね)
この作品はテレビ朝日系列で平成6年(1994)4月から10月まで全21話放送されました。
徳川幕府第10代将軍徳川家治、そして側用人&老中の田沼意次の御代。次代将軍にとの呼び声が高い紀州大納言・徳川治貞と尾張大納言・徳川
2人は往く先々で、はびこる悪人たちを成敗します。悪役を成敗する際、鷹の鋭い鳴き声が響き、破邪顕正の鏑矢が突き刺ると、2人が登場!
最初は普段の格好だが、いざ成敗となると、衣を脱ぎ捨て、
「紀州大納言・徳川治貞、参上!」「尾張大納言・徳川宗睦、見参!」
決め台詞を言って大変身!殺陣シーンでは悪人どもをばっさばっさとぶった斬ります。
成敗した後には、鷹の羽が残され、2人の噂を聞きつけて駈け付けた甚左や鶴姫が途方に暮れる…
といったお決まりでエンディングロール―ってな感じなのですが…
◇主な配役陣
◇各話タイトル
この「殿さま風来坊隠れ旅」ですが、元ネタがあります。
それは東映の時代劇作品で、
・「殿さま弥次喜多 怪談道中」(昭和33年=1958)
・「殿さま弥次喜多 捕物道中」(昭和34年=1959)
・「殿さま弥次喜多」(昭和35年=1960)
の三部作がそうです。
尾張の殿様・徳川宗長を中村錦之助(のち萬屋錦之助)さんが、紀州の殿様・徳川義直には中村賀津雄さんを演じられ、2人が東海道五十三次を珍道中するといった内容。
京都に住んでいると、KBS京都で嘗ての東映時代劇を観る機会も多々あるわけですが、この作品については観た事がありません。
観られる機会があれば、チェックしなきゃ!(そう考えたら、東映作品のリメイク候補っていっぱいあるもんですよね…)
正直、この「殿さま風来坊隠れ旅」という作品で徳川治貞や徳川宗睦という人物を初めて知りました。
治貞の方は、紀州宗家の分家筋にあたる伊予西条藩の出自で初めは
治貞が藩主になった頃の紀州宗家は吉宗が藩主だった頃よりも財政が窮しており、そのため治貞は質素倹約に勤しみます。
治貞が亡くなる頃には財政も安定し、多額の蓄えも有しますが、その財力を背景に大奥とパイプを通じ、幕末期には“南紀派”と呼ばれる勢力を形成してゆくのです。
一方、宗睦は、こちらは宗春の代の景気の悪化&財政赤字の煽りをまともに食らった藩主さんで、結局は鳴かず飛ばずの改革状況、財政赤字は解消されないまま、次の代に移ってしまいという不遇な人だったりします。
しかも、宗睦の実子は全て早世、さらに尾張宗家の分家筋の美濃高須藩からの養子も早世、という事で尾張宗家は一橋家から来た養子が相続します。
つまり、宗睦をもって徳川義直以来続いた尾張宗家の血筋は絶えてしまします。そういう意味では、宗睦は公私ともに不遇な人といえるでしょうね。






