4月からCSの時代劇専門チャンネルで「新選組」が始まりました。初回放送は昭和48年(1973)4月から9月にかけて計19話放送された作品です。
土方歳三ブームを引き起こした「新選組血風録」や「燃えよ剣」(共に司馬遼太郎氏原作)を手掛けた結束信二氏が完全オリジナルな脚本で、しかも近藤勇を軸に作り上げた作品です。
主な配役と作品タイトルは以下のとおり―
(配役陣)
・近藤勇=鶴田浩二さん
・土方歳三=栗塚旭さん
・沖田総司=有川博さん
・永倉新八=伊吹吾郎さん
・斎藤一=左右田一平さん
・原田左之助=河原崎長一郎さん
・井上源三郎=田崎潤さん
・山南敬助=日下武史さん
・藤堂平助=中山克巳さん
・山崎蒸=山城新伍さん
・大石鍬次郎=待田京介さん
・芹沢鴨=遠藤辰雄さん
・新見錦=成田三樹夫さん
・桂小五郎=菅原文太さん
・幾松=中村英子さん
・宮部鼎蔵=北原義郎さん
・武田観柳斉=菅貫太郎さん
・谷三十郎=戸浦六宏さん
・隊士、藤田精一郎=藤岡弘さん
・隊士、北原健介=石田信之さん
・隊士、柴田直人=太田博之さん
・浪人、金沢=松山省二さん
・勘吉=田淵岩夫さん
(作品タイトル)
- 芹沢鴨死す、豪雨止まらず
- 池田屋にきらめく白刃
- 沖田総司を狙う刺客たち
- 千本通りに消えた銃声
- 桂小五郎襲撃の夜
- 三条大橋に黒い人影
- 祇園小路の人質
- 浪士糺の森に集結す
- 土方歳三清水寺に斬り込む
- 大坂天満橋の襲撃
- 士道に背く事を許さず
- 近藤勇に危機迫る
- 決死隊京へ突入す
- 奈良尼寺の急襲
- 油小路の闘いをこえて
- 誠の旗伏見へ
- 京竹田街道の待ち伏せ
- 鳥羽伏見の戦い(前編)
- 鳥羽伏見の戦い(後編)
― ◇ ◇ ◇ ―
この「新選組」では、何と言っても、圧倒的なオーラを出している鶴田浩二さんの近藤勇に尽きるでしょうね。
その当時は栗塚旭さんが演じる土方歳三の人気が凄く、近藤勇はどちらかと言えば脇役的存在でした。
しかし、この作品では、鶴田浩二さんテイストがふんだんに盛り込まれた近藤勇像だったように思います。
鶴田さんは戦時中に学徒出陣令により徴兵され、終戦まで大井海軍航空隊の整備兵として、特攻基地を出撃する特攻機とその仲間たちを見送ったという経歴の持ち主です。
また、結束信二氏も特攻隊員として熊本隈庄の飛行隊基地に配属され、爆撃機の搭乗員として出撃する直前に敗戦を迎えたという経歴の持ち主なのです。
結束氏が手掛けた「新選組血風録」や「燃えよ剣」にしても結束氏自身の軍隊経験、なかでも(特攻隊の一員として)仲間たちに死に遅れた…という意識が脚本・演出に表れていたのですが、この「新選組」において、鶴田浩二が近藤勇に扮した事で、己の理想と同時に年長者として「誠」の旗の下に集った若者たちをまとめて導かねばならない苦悩など、新選組が辿る悲劇性に非常にマッチしていたと感じます。






