詩篇交響曲「源氏物語」

日本を代表する古典文学『源氏物語』平安時代中期の女性作家である紫式部(藤原為時むすめ)によって書かれた大作ですが、今年、平成20年(2008)は、この 『源氏物語』が記録上で確認されて丁度1000年目(※『紫式部日記』の寛弘5年(1008)11月1日条に「若紫」「源氏」などの記述があり、この時点で『源氏物語』が読まれていた事実が確認できるから)を迎えます。

それを記念して「源氏物語千年紀」といった記念イベントが催されていますが、記念式典の前夜祭である平成20年(2008)10月31日に記念演奏会として京都コンサートホール大ホール(京都市北区)において詩篇交響曲「源氏物語」の新作初演が行われました。

『源氏物語』の名場面や主人公である光源氏の半生を8つの楽章に分けて描いた松本隆さん作詞、千住明さん作曲の歌詞にのせて、京都市交響楽団の演奏と小林沙羅さん(ソプラノ)、松本薫平さん(テノール)の競演です。

また、女性役を小林沙羅さん(ソプラノ)が、光源氏役を松本薫平さん(テノール)が交互に唄うスタイルがとても興味深かったですね。

― ◇ ◇ ◇ ―


ちょうど、11月3日にNHK−BS2でコンサートライブが放送されたのを観たのですが、奏でられた楽曲はこんな感じ!

1.序曲
2.桐壺(光源氏の側から唄う)
3.夕顔(夕顔の側から唄う)
4.若紫(光源氏の側から唄う)
5.葵上(葵上の側から唄う)
6.おぼろ月夜(光源氏の側から唄う)
7.須磨(光源氏と紫上の側から唄う)
8.明石(明石の方の側から唄う)
9.幻(光源氏と紫上の側から唄う)
10.終曲

― ◇ ◇ ◇ ―


例えば、第2楽章「桐壺」の詞はこんな感じ!―

♪月より白い頬の色
 絹糸に似た長い髪
 朝の露より儚く生きて
 透明なまま天に召された

 愛されすぎると薄幸になる
 父の帝の寵愛が過ぎ
 後宮こうきゅうたちの妬みの渦が
 命の衣を剥ぎ取った

 桐壺 私は母の顔を知らない
 亡くなったとき 幼子だった
 桐壺 私は母の顔を知らない
 その空白の面影を
 私は一生追うのだろう

 光る君 光る君
 女御にょうご更衣こういが手で招く
 利発さを父は案じて
 源氏の名を与えてくれた

 藤壺の君が入内じゅだいしたとき
 母にそっくり 皆が騒いだ
 床机しょうぎを抜けて御簾みすの内まで
 膝に甘えに遊びにいった

 藤壺 私の母と生き写しのひと
 元服すると逢えなくなった
 藤壺 母とあなたが二重写しに
 御簾みすの外から動く影
 目で追いながら焦がれていた

―どうですか?一度、ザッと物語のあらすじに目を通してから楽曲を聴いてみても面白いよ!

― ◇ ◇ ◇ ―

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posted by 御堂 at 23:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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